不毛地帯 第一巻

山崎豊子 / 新潮文庫
(124件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
43
47
12
2
1
  • 壮大なスケールの小説

    主人公がビジネスの世界でのし上がっていくというストーリーです。実在の企業をモデルにしたと思われるあまりに綿密な設定と、人間関係が複雑に絡むため、ビジネス小説というよりも大河的というか、実在の人物の壮大な人生を共に走り抜けた読了感を得られました。
    多くの作品がドラマ化されている山崎先生の名作で、この作品も例にもれず映像化されています。好みだと思いますが、ドラマでは語られていない設定や心理描写があまりに多いため、小説の方が私は楽しめました。
    若干主人公にご都合主義な展開も多い気がしないでもないですが、最後まで読みきらせる筆力はさすが巨匠。ラストまでしりすぼみにならないため、読んでスッキリできます。
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    投稿日:2015.04.25

ブクログレビュー

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  • 横

    アメリカの産軍複合体と、防衛庁、元大本営参謀がらみなど、きな臭い話を、山崎豊子はよく取り上げたとおもいます。田中角栄が失脚した背景を含めて、日本の連合国軍の占領統治がまたおわっていないような錯覚を覚えました。続きを読む

    投稿日:2021.08.30

  • ゆり

    ゆり

    シンドラーのリストを観たすぐ後に読んだからか、それともこの本自体の描写のおかげかはわからないけど、シベリアでの話を読んでいると収容所での生活の光景がありありと浮かんできた
    「戦争」という悪行の裏にはそれを是と信じて自分の全てを賭けた人たちがいて、戦争を推し進めたことについての個々人の責任ってなんなんだろう?と思った
    兵隊だったら自死することで責任を取るけど、商売の世界では自分の失敗を売上で取り返すことによってのみ責任を全うできるってくだり、印象に残ってる
    主人公がこれからどうなっていくのか、楽しみだあ!
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    投稿日:2021.07.24

  • チャムチャムチージュ

    チャムチャムチージュ

    潜り、と言われないためにも読み始めてみる(今さら)。不朽の名作とあって、普通に面白いですね。とてもリアル。

    投稿日:2021.07.10

  • finger0217

    finger0217

    久しぶりに読み返していますが、何度読んでも主人公の「強さ」と「人間としての弱さ」、そして「圧倒的な社会・現実の残酷さ」を感じさせる小説で、色あせることのない魅力を感じます。

    シベリアでの過酷な抑留生活は、決して忘れてはならない戦争の被害の一つだと思いますし、「旧軍人(大本営の参謀という中枢にいた人間であるからこそ)としての戦後の苦労」も、ただの「自業自得」とは言い切れないあたりに、著者の戦争へのまなざしがあるように思います。
    確かに、戦争を主導した軍部にいた壹岐に責任が全くないわけではないでしょうが、彼一人がその責を負わなければならないわけではありませんし、かつての軍歴を活かして防衛庁に就職するものがいたり、苦労しながら一般企業に勤める者がいたり、世を捨てて僧籍に入るものがいたりと、どの生き方が「正解」ということはないのだろうと思います。壹岐がその生き様のなかでどのように「第一の(参謀・軍人としての)人生」をふり返り、何を目的に「第二の人生」を歩んでいくのか、ということを通して、如何に生きるべきか、ということを見つめなおす小説だと思います。

    第一巻ではシベリアでの抑留生活が中心に描かれており、壹岐の苛烈な闘いの日々を垣間見ることができます。商社(近畿商事)では繊維部に籍を置きますが、右も左もわからない中で仕手戦を仕掛けている同僚たちを眺めているだけ、という何とも歯がゆい状況です。
    仕手戦についての描写は少しわかりづらく、近畿商事がなにを狙っているのか、対抗している相手はどのように動いているのかがイマイチつかみきれず、置いてけぼりにされた壹岐もきっと同じような心持なのだろう、と思わされました。
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    投稿日:2021.05.04

  • van613

    van613

    このレビューはネタバレを含みます

    300ページ以上続くシベリア抑留が予想以上に長くて若干退屈でしたが、それ以降はかなり面白い!!また、後々シベリア抑留での話がいろいろ伏線にもつながるとの事ですので、続きがかなり楽しみです♪

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    投稿日:2021.03.31

  • 井上 碧海

    井上 碧海

    本の中で初めて恋をした主人公、壹岐正。

    右近さんを思い浮かべながら
    実直で硬派な姿がとてもかっこいい。

    1巻はシベリアの描写。
    キの字の板の上で寝たり、アカムシの沸く蚕棚で寝たり、垢のついた帽子で腐ったキャベツのスープを飲んだり。
    シベリア勾留は本当にこのくらい熾烈だったのか。

    それに比べるとわたしはなんて幸せな時代に生まれたのだろう、大好きな人と猫と、楽しい仕事と、快適な家で暮らせる。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.04

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