アントキノイノチ

さだまさし / 幻冬舎文庫
(274件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
86
102
58
6
1
  • 生きていてよかった!

    人によって傷ついた心が、人とのふれあいを通して「命の大切さ」を知っていく。
    最後の「元気ですか!」と声をかける主人公の明るい笑顔が目に浮かび
    生きていて(生かしていて)よかったね!と涙が出ました。

    元気ですかーアントニオ猪木ーアントキノイノチ 
    結構重い内容がこのごろ合わせで癒されました。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.11

  • さだまさし小説を初めて読みました。

    アントニオイノキではありません。

    さだまさし小説を初めて読んだんですが、読みやすいのは読みやすい。
    ただし、期待していたほど深くもなかったのがちょっと残念です。

    投稿日:2013.09.24

  • 大切な人を失った人へ

    文章は読みやすく、一気に読めてしまう。
    近しい人を亡くしたことのある人はグッとくるものがあるのではないでしょうか。
    亡くなったあとまで故人に優しくできただろうか。いろいろと考えてしまった。

    映画を見てしまった人も、締まりは本の方がいいので一読されてはどうでしょうか。続きを読む

    投稿日:2013.10.02

  • さだまさしの才能が光る作品です

    最初、アントニオイノキって読んじゃいました。
    ふざけたタイトルに反して、内容はかなり真面目な話でした。
    命の尊さ、生と死というものに思い悩んでいた主人公が、遺品整理という仕事や周囲の人々の言葉を通して、だんだん腑に落ちていくという物語。
    現在と過去が交互に少しずつ描かれていく構成もいいし、途中でサスペンスタッチに切り替わるあたりも程よい緊張感がある。
    いやー、さだまさしって凄いなー。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.12

  • 人と共有したい言葉達が沢山ある本

    付けた★は低いですが、読む価値は十分にある本だと思います。
    人と共有したい、とても良い言葉達が沢山あるんです。流石「さだまさし」ですね。
    そんな言葉達を知るためにも読んでみて下さい。

    でもダメなんですよ、、、その言葉達を出すための舞台設定がイヤなんです、気分が悪くなるんです、途中で投げ出したくなるんです、本当に、、、自分には「良い言葉」で得られる素晴らしい経験と同じくらいか、それ以上にイヤな思いをしてしまいました。
    この手の根っからの「悪」が出てくる本は嫌いなんですが、その心に一番イヤな突き方でグリグリと責めてきます。更にグロい描写が追い打ちを掛けます。安堵出来る場所は居酒屋のシーンだけです。

    松井君には本当に殺意を抱きました。自分は山木君です。永島君のように自分が壊れてしまうほど優しくないです。

    「命の重さ」その大切さをじっくりと時間を掛けて教えてくれる本です。
    永島君に寄り添っていけば、きっと「命の重さ」を理解出来る、、そうなのでしょう。

    でも最後のシーン、自分にはそんな風に受け止められませんでした。
    だって、なぜ心優しい人たちの方が壊れるほど傷ついて、人生を辛いところから頑張って這い上がらなくちゃいけなくって、クズの様な人間の方が普通に普通に暮らしていけるの?
    例え対価として「命の重さを知る」と言うことがあったとしても、とうてい納得出来ないんです。
    「同じ小さな命」そんなこと言われてフォローされても、頭で納得しても感情は納得出来ないんです。

    『「命の重さ」を知れば、あらゆる悩みから解放され、すべての人は救われる』
    そんな教義なのかもしれません。
    イイです、救われなくてイイから、普通に普通に暮らしたいです。

    読み返して深く考察すれば、読み違えているところがあったり、もっとなにか得られる物があるのかもしれませんが、もう一度読むには辛い本ですね。
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    投稿日:2017.02.23

ブクログレビュー

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  • ともくん

    ともくん

    [再読]
    この世界には、いろいろな生命がある。
    自分の生命、憎いアイツの生命、愛おしいあの子の生命。
    全ての生命が、懸命に生きている。
    生命の重さを知った時、目の前の霧が晴れていく。
    人は、こうして成長していくのだろう。
    さだまさし、渾身の一作。
    続きを読む

    投稿日:2020.11.11

  • いるか

    いるか

    地球っこさんのレビューを見せていただき、是非読みたいと思った一冊。

    悩み苦しむ杏平が周りの人に接しながら「生きる」ことを考える。
    途中は読んでいて苦しくなるところも沢山あったけれど、最後は素晴らしい読後感。
    杏平くんもお父さんも佐相さんもとても素敵。
    雪ちゃんは本当にすごいと思う。
    「生きる」ということはずっと考えてきたように思っていましたが、これを読んでまたヒントをもらったように思いました。

    解説では遺品整理の吉田さん、佐相さんと著者のさだまさしさんはずっとつながっていて、3人ともこの世界をよりよき世界にしたいと思っている、とそのことにつきるような気がします。


    メモ
    父から息子へ
    「イジメかって訊いたのはね、逃げるんだったら、どんどん逃げろって言おうと思ったんだよ。僕はどこまででもつきあうぞ。いや、原因が・・・そういうのじゃなきゃいいんだ。学校なんて命懸けて行かなきゃならないような場所じゃない」

    六根清浄

    人と人をつなぐ仕事。子と孫をつなぐ仕事、迷子になった「愛」を宛名の人に伝える仕事。故人が届けられなかった何かを届ける仕事。それでも、僕らの役目はただ一生懸命に部屋を片付けること。

    緘黙症

    「うん。命ってすごいね。生きているだけで、すごい、と思う。私ね、老人ってホントにすごいと思う。だってね、ずっと生きていないと老人になれないんだよ。なりたくてもなれない人の方がずっと多いんだよ。いろんな、それこそ沢山の苦労をしていきたっていうだけで老人は尊い、と思わない?私は素敵なお婆さんなりたいなぁ」
    続きを読む

    投稿日:2020.09.17

  • 地球っこ

    地球っこ

    このレビューはネタバレを含みます

    ─「さ、永島君、仏さんを助けに行こう」
    と佐相さんが言った。
    「仏さん?」
    僕はまだ遺体が部屋にあるのかと思って
    緊張したけど、そういう意味じゃなかった。
    「いつか君にもわかるに」─  p7-8 

    76歳で孤独死をして、1ケ月経ってから発見されたという男性の部屋。遠くで花の腐ったような、今まで嗅いだことのない臭いの籠る、驚くほど飾り気のない六畳間。

    ─「さ、始めるら。俺らの仕事はね、亡く
    なった方のお部屋のあと片付けだに」
    佐相さんが柔らかく笑った。
    「つまり、ま、仏さんの忘れ物の、天国へ
    の引っ越し屋さんなんだに」─ p8

    遺品整理会社の見習いとなった永島杏平は、会社で一番長いキャリアを持つ佐相さんとともに、初めての現場に立った。


    杏平は高校時代、同級生だった松井の巧妙で陰湿な「悪意」をきっかけに2度、彼を殺しかけ、3年の秋に学校をやめる。それ以来、彼は他人とうまく関われなくなっていた。

    じわりじわりと松井の「悪意」によって、杏平が心を閉ざしていく過去パート。
    遺品整理会社“CO-OPERS”で、佐相さんをはじめとする先輩たちの仕事に対する真摯な姿に、自分を取り戻しはじめる現在パート。

    交互に語られる杏平の過去と現在を通して、わたしたちは「命」の意味を問いかけられる。


    今、杏平の目の前には佐相さんの背中がある。
    仏さんを助けるために、仕事を誠実にこなす背中がある。凄惨な現場でも顔色ひとつ変えず、仏さんの思い出を助け出すために、粛々と仕事をこなす汗まみれの背中がある。
    その格好いい背中が杏平に生きる力を取り戻させる。

    亡くなった人の言葉は聴こえない。亡くなった人に二度と出会うことはできない。そんなことはありませんよと彼らのプロフェッショナルな仕事は教えてくれる。一所懸命に部屋を片付けることが、人と人をつなげ、時間や空間をもつなげる事に結びついていくことを、杏平に、遺された人たちに教えてくれる。

    そしてもうひとり、杏平が過去からずっと囚われてきた死から解放されたのは、ゆきちゃんの存在が大きい。
    行きつけの居酒屋「おふくろ屋」でアルバイトをするゆきちゃんと過ごすうちに、杏平の凝り固まった心が少しずつほぐれていく。
    壮絶な過去に向き合い、悲しみ苦しみ葛藤し、ここに生きてきたゆきちゃん。その強さに触れたことが、杏平にとって本当の自分を取り戻した瞬間だったのだろう。


    読んでるあいだ、ずっと伝わってきたのは、人はひとりでは生きていけない(……ってある意味絶望的にも感じてしまう言葉だなと、ふと思った)なんてことじゃなくて、人はひとりじゃないんだよということ。
    死に向き合うということは生命に向き合うこと。わたしも自分の生命を見つめ直す。わたしは生きているか。ちゃんと生命を持って生きてるか。
    生まれたからにはいつか死ぬ。そのときが来るまで生きていく、わたしは生きてやる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.09.10

  • まっしろ

    まっしろ

    素晴らしかった。お父さんが、ゆきちゃんが、佐相さんが語る一言一言が、宝物のようだった。
    一気に読んでしまった。これからもずっと、大切な一冊になりそうな予感。

    個人的に一番惹かれたのは、杏平のお父さん。一体、どんな痛みを味わってきたのだろう。そうでなければ出てこないような言葉ばかりだった。続きを読む

    投稿日:2020.08.07

  • もり

    もり

    著者であるさだまさしさんの優しさ、心のあたたかさと繊細さが溢れていると感じました。

    生と死、親との関係、働くということ、生きるということを改めて考える時間がもてました。

    杏平のお父さんも古田社長も佐相さんもほかの従業員の人々も雪ちゃんも、あたたかくて、優しくて思いやりがあって泣けました。

    どんな人もみんなそれぞれ自分の命を精一杯生きてるんだと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2020.06.11

  • ゆー

    ゆー

    命の重さはみんな同じ
    ゆきちゃんとの再会で傷ついても前向きに生きる姿や
    クーパーズで遺品整理をする中で向き合う失った命や、
    さいごに憎い松井を許せるくらい成長したのは良かった。

    投稿日:2020.05.30

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