【感想】アントキノイノチ

さだまさし / 幻冬舎文庫
(285件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
89
105
61
6
2
  • 生きていてよかった!

    人によって傷ついた心が、人とのふれあいを通して「命の大切さ」を知っていく。
    最後の「元気ですか!」と声をかける主人公の明るい笑顔が目に浮かび
    生きていて(生かしていて)よかったね!と涙が出ました。

    元気ですかーアントニオ猪木ーアントキノイノチ 
    結構重い内容がこのごろ合わせで癒されました。
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    投稿日:2013.10.11

  • さだまさし小説を初めて読みました。

    アントニオイノキではありません。

    さだまさし小説を初めて読んだんですが、読みやすいのは読みやすい。
    ただし、期待していたほど深くもなかったのがちょっと残念です。

    投稿日:2013.09.24

  • 大切な人を失った人へ

    文章は読みやすく、一気に読めてしまう。
    近しい人を亡くしたことのある人はグッとくるものがあるのではないでしょうか。
    亡くなったあとまで故人に優しくできただろうか。いろいろと考えてしまった。

    映画を見てしまった人も、締まりは本の方がいいので一読されてはどうでしょうか。続きを読む

    投稿日:2013.10.02

  • さだまさしの才能が光る作品です

    最初、アントニオイノキって読んじゃいました。
    ふざけたタイトルに反して、内容はかなり真面目な話でした。
    命の尊さ、生と死というものに思い悩んでいた主人公が、遺品整理という仕事や周囲の人々の言葉を通して、だんだん腑に落ちていくという物語。
    現在と過去が交互に少しずつ描かれていく構成もいいし、途中でサスペンスタッチに切り替わるあたりも程よい緊張感がある。
    いやー、さだまさしって凄いなー。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.12

  • 人と共有したい言葉達が沢山ある本

    付けた★は低いですが、読む価値は十分にある本だと思います。
    人と共有したい、とても良い言葉達が沢山あるんです。流石「さだまさし」ですね。
    そんな言葉達を知るためにも読んでみて下さい。

    でもダメなんですよ、、、その言葉達を出すための舞台設定がイヤなんです、気分が悪くなるんです、途中で投げ出したくなるんです、本当に、、、自分には「良い言葉」で得られる素晴らしい経験と同じくらいか、それ以上にイヤな思いをしてしまいました。
    この手の根っからの「悪」が出てくる本は嫌いなんですが、その心に一番イヤな突き方でグリグリと責めてきます。更にグロい描写が追い打ちを掛けます。安堵出来る場所は居酒屋のシーンだけです。

    松井君には本当に殺意を抱きました。自分は山木君です。永島君のように自分が壊れてしまうほど優しくないです。

    「命の重さ」その大切さをじっくりと時間を掛けて教えてくれる本です。
    永島君に寄り添っていけば、きっと「命の重さ」を理解出来る、、そうなのでしょう。

    でも最後のシーン、自分にはそんな風に受け止められませんでした。
    だって、なぜ心優しい人たちの方が壊れるほど傷ついて、人生を辛いところから頑張って這い上がらなくちゃいけなくって、クズの様な人間の方が普通に普通に暮らしていけるの?
    例え対価として「命の重さを知る」と言うことがあったとしても、とうてい納得出来ないんです。
    「同じ小さな命」そんなこと言われてフォローされても、頭で納得しても感情は納得出来ないんです。

    『「命の重さ」を知れば、あらゆる悩みから解放され、すべての人は救われる』
    そんな教義なのかもしれません。
    イイです、救われなくてイイから、普通に普通に暮らしたいです。

    読み返して深く考察すれば、読み違えているところがあったり、もっとなにか得られる物があるのかもしれませんが、もう一度読むには辛い本ですね。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.23

ブクログレビュー

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  • yamaaa

    yamaaa

    読み進めるほどしんどいシーンもあったが、
    泣きそうになったシーンもあり、ストーリーに引き込まれて一気に読んだ。
    さだまさしは作家の才能もありと感じた一冊でした。

    投稿日:2024.01.22

  • きじお

    きじお

    今更ながら読了

    タイトルがふざけているのに中身はいやはや…
    生命についてしっかりと向き合わせる良作。

    老人になりたくてもなれない人はいる、そういう考えはなかったなぁ。

    投稿日:2023.11.24

  • かのん

    かのん

    このレビューはネタバレを含みます

    【2023年88冊目】
    絶対タイトルで損してる〜!高校でのいろいろな出来事をきっかけに心を病んでしまった主人公が遺品整理業にかかわるうちに徐々に自分を取り戻していく話。映画化もされたようです。

    いや、タイトル……文中にもタイトルそのままを意味する流れは何回か出てくるし、確実にキーフレーズなんですけど、どうにもちょっと違和感が拭えない。素晴らしいですよ?素晴らしいですけどね、アントニオ猪木さんの生き様とか!でもこのタイトルじゃなかったらもっと早く読んでた気がする。

    しかし、松井……お前……松井ほんと、お前だけはちょっと……ひねくれてるとかいうレベルじゃないだろ……何かしらの天罰が下って欲しいと思うのは私の心が狭いのでしょうかね。

    生きることや死をテーマに、そこへ様々な事情や心の葛藤が絡んでくるのですが、重すぎて息ができないというほどの内容ではないのは登場人物たちの在り方のおかげなのでしょうか。

    映画も見てみようかな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.03

  • しょうた

    しょうた

    しみじみと、良かった。
    遺品整理業者の故人に対する向き合い方や、萩原先生の生徒を想う気持ちも物凄く良かったが、やはり一番は杏平のお父さんの言葉一つ一つが胸に熱く残った。
    私自身も、ふさぎがちで口下手な息子を持つ父親。杏平のお父さんのように、いつまでも心寄り添える存在でありたいなぁと、何度も泣きながら読み終えた今、そう思う。

    いやぁ…さだまさしさん、凄いです。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.04

  • highriver

    highriver

    さだまさしは言葉の魔術師だ。巧みに言葉を操り歌と同様に小説でも人の心を揺さぶる。
    この作品では命の重さと心の葛藤が描かれているが、実在する遺品整理業者の事を詳しく知ることが出来て良い。厳しくも重要な仕事なので、こういう作品で少しでも理解が深まるとよいと思う。
    唯一不満があるとすれば、悪い奴にいつかは罰が下されると思いきや何もなかったこと(厳密には何もとは言わないかもしれないが)。勧善懲悪推進派の私としてはストレスが残りましたが、それも大事な命のひとつというこの作品のメッセージです。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.05

  • hayasick0103

    hayasick0103

    心の病で高校を中退するが、現在は遺品整理の会社で働き始めた杏平。人間の悪の面や、残酷な死に直面する現場は、彼の精神にはには過酷な体験のはずだが…自分たちの仕事の在り方を背中で教えてくれる会社の先輩によって、杏平の中にも誇らしさが芽生える所が良かった。杏平を信じて暖かく見守り寄り添った父、そして何より杏平の心の清らかさ。高校時代に二度、行動を起こそうとした杏平を止めたのは、山木ではなく杏平自身の声なんじゃないかとも思う。子供がしてはいけない経験をしてしまったが、そんな大人たちやユキちゃんとの出会いに救われて本当に良かった。
    …と、本来はここで感想を終えなければならないのは分かってるけど、どうしても言いたい。松井に罰が与えられないのは絶対おかしい!
    続きを読む

    投稿日:2022.12.15

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