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今野敏 / 集英社文庫 (6件のレビュー)
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yoichiokayama
明治初期、会津から上京してきた四郎は、陸軍士官学校入学がかなわなくなり、代わりに柔術をはじめます。 五尺に満たない体躯ながら、講道館創始者嘉納治五郎に才能を見出され、柔道の修業を始めていきます。 「山…嵐」を編み出し、講道館四天王のひとりといわれる中、かねてからの夢である大陸への渡航を決意し、講道館を離脱します。 大陸に渡ってからの李書文との戦いなど、ワクワクします。 『姿三四郎』のモデルとなった柔術家西郷四郎の半生が描かれます。 もしかしたら、これは私の残花なのかもしれない。 ふと、四郎はそう思った。講道館四天王と言われた時代が、四郎の武道家としての春蘭展、満開の時期だったのかもしれない。こうして、長崎に道場を構えるのは、散り残った花に過ぎないのか......。 それでも、かまわない。 散り残りだとしても、花は花だ。 満開のときには見えぬ花びら一枚一枚が、残り少なくなったときにはっきりと見えるものだ。 ー 278ページ続きを読む
投稿日:2020.07.29
brain-keina
柔道経験者もそうでない人も必読!講道館四天王の一人、天才柔術家西郷四郎の夢を追いかけた半生を描く物語。西郷四郎さんは姿三四郎のモデルです。
投稿日:2015.01.22
ntashima
姿三四郎のモデルとして知られる講道館創成期メンバー西郷四朗を題材とした実録小説。私が初めて三四郎を知ったのは竹脇無我主演のテレビドラマだった為、三四郎≒四朗=二枚目との印象があったがそうでもないようだ…。福山雅治『龍馬伝』で育った世代は坂本龍馬にも同じイメージを抱くのだろうか?それはさて置き、本書を読むだけでは西郷の強さがいまいち伝わってこない。沖縄空手≒武田惣角>西郷四朗みたいな図式か?寧ろ文武両道質実剛健の教育者という堅いイメージのあった嘉納治五郎がややKY気味に自分の夢をひたすら語り続けるのが笑えた続きを読む
投稿日:2013.10.04
ozwizard
講道館の西郷四郎の小説です。以外にすくないので、さっそく読みました。格闘シーンがもうちょっと深くてもよかったな~とは思います。格闘シーンでいえば、夢枕獏の東天の獅子のほうがよかったです。中国のところで…は李書文と絡めたのがサプライズというところでしょうか。今野さんの小説が好きというのもありますが、全体を通して楽しめました。続きを読む
投稿日:2012.04.02
sakuchi
講道館四天王の一人、西郷四郎の青年期から死までを描いた作品。薩長が実権を握る明治の世で主流になれない会津出身の四郎は嘉納治五郎と出会い、柔道を極める。しかし、自らの生き方を求めるうち、講道館を離れ大陸…運動に傾倒していく。 伝記? 時代物? という感じの一冊。あっさりした筆致。こんな人もいたのか、と思いながら読んだ。作者100冊目の本とのこと。多産の作家なのだと思った。続きを読む
投稿日:2012.02.26
ramour
姿三四郎のモデルと言われている実在の人物、西郷四郎の一代記。この著者はこういう自伝のようなものも書くのか。ちょっと意外。
投稿日:2010.08.21
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