【感想】依頼人は死んだ

若竹七海 / 文春文庫
(104件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
11
45
32
2
1
  • 怖いけど面白い

    この作家さんは初読みでした。
    連作短編集で、持ち込まれる癖のある依頼の真相を解き明かす非常勤探偵さんのお話です。
    どうやらシリーズものの3作目を最初に読んでしまったようです・・・それでもそれなりに楽しめましたが。
    毒の吐き方に慣れるまで少々時間はかかりましたが、慣れてくると今度はどんなふうに毒を吐いてくれるのか
    楽しみになってきます。
    他の作品も読んでみたいです。
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    投稿日:2015.07.26

  • 女探偵・葉村晶の友達編

    本作は女探偵・葉村晶の数少ないお友達が関わるお話で、親近者と言うことで迫る感じの中でも真相究明に動く、なんか読んでて息苦しさを感じる短編集でした。読後の開放感やすっきり感も有りませんが、女探偵・葉村晶ファンとしては、影の部分も知る必要が有るんだ!と納得させて、次の関連本に進みます。
    追伸:最初にこれを読んだら女探偵・葉村晶ファンになれないと思うので別の本でファンになってから手にする事をおすすめします。
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    投稿日:2018.02.02

ブクログレビュー

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  • 衣兎

    衣兎

    私は基本的にはイヤミスはあまり好きではない。
    けれど、何故か一年のうちに何回かは葉村晶に会いたくなる時がある。
    それが何のきっかけなのかは分からないのだけれど。


    葉村晶シリーズはもう何と言うか「これがイヤミスです!」とイヤミスを知らない人間に紹介しても間違いない話だと私は思っているんですけど(そうだよね?)、やっぱりこの話でも葉村晶はとんでもない依頼に巻き込まれるし、周りの人間は人の悪意を煮詰めまくったような存在ばかりだった。


    親友の相場みのりだけが唯一のオアシス的な感じなのだけれど、正直読んでいる間中「大丈夫よね?あなたは裏切らないよね?」と疑心暗鬼になってもいた。いや、葉村晶シリーズに関してはそういうことが本当に有り得るのだから怖い。
    寧ろあんな世界を孤独に生き抜いていける葉村晶はカッコよすぎるとすら思う。
    イヤミスでもありハードボイルドでもあるのかな。


    個人的に一番好きだったのは「女探偵の夏休み」ですかね。
    話の展開に完全に引っかかりました……そうかそういうことだったのか!って。
    この話は人間の悪意的なものが少ないので読みやすいのもいいのかも。ちょっとシャイニングっぽくはありますが。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • 94161

    94161

    錆びた滑車に続いて。
    読んでいて、主人公が30前の女性とは全く思えない。

    短編だが、1つのテーマを色濃く感じる。意図的なものなのかは読み終えても分からなかった。

    全般的に心理的な要素を強く感じる。執着、または、こころが壊れるといったモチーフに関して。
    いくつかの短編は、楽しく読めた。しかし、短編集としては全体を通してあまり理解できていないように思う。

    このシリーズの次の作品を読めば分かるのかもしれない。
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    投稿日:2024.01.21

  • ベスパー

    ベスパー

    葉村晶最高。犯人と対峙し真相を明らかにする際の描写が物凄い淡白で、他の作家ならもっとダラダラと続けるのになあといつも思う。まあでもそれがまた魅力なのかも。

    投稿日:2023.03.19

  • imemuy

    imemuy

    葉村晶のミステリ短編集。最近目にする気がしてもう少し最近の本なのかなと思っていたら98-99年頃掲載の話なのね。でもあまり文章は古くない。
    探偵で情報収集しながら点と点を結びつけて婚約者の、絵画の、依頼人の死の真相を解き明かす。ひねったトリックで理路整然というよりも、感情を揺さぶってこういう結末なのか、と読者の見方を変える感じで終わる。意外とモヤっと不気味な読後感のものが多い。続きを読む

    投稿日:2023.03.16

  • ちゃんふじ

    ちゃんふじ

    中々作品に入り込む事ができなかったなー。登場人物はどれもこれも現実にいそうで良かった。最後はちょっと納得いかないけど!続きは気になる!

    投稿日:2023.02.04

  • Bookrium

    Bookrium

    女性が主人公の作品で、ここまでハードボイルドのものはあまり読んだ記憶がない。
    人生に投げやりな感じがあるものの、真実を知る欲求を強く持つ葉村晶。よくも知人がこれだけ沢山の事件に巻き込まれるのものだと思うものの、いずれも結末はかなり苦くて、読むほどに同情してしまう。
    頑張れ、葉村さん!
    続きを読む

    投稿日:2022.10.07

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