猛スピードで母は

長嶋有 / 文春文庫
(131件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
20
45
45
3
0
  • 淡々とした中に切なさ

    読み終えたとき、二編とも同じような切ない感じが残り、よい作品だなあと思いました。子供の頃に戻って、自分の母を思い出したりしました。女って、存在自体に切ない部分があるのかもしれません。
    二編とも小学生の目線で書かれています。初め、もし子供が小生意気なことを言いだすような話だったら感情移入できないだろうなあと思ったりもしていましたが、その心配は必要ありませんでした。
    この物語は、子供が何かを引き起こすのではなく、大人の事情で引き起こされた日常の変化の中に子供がいるだけです。その中で子供が感じたであろうことは、過剰に描かれることもなく、むしろ淡々としているのに、充分に伝わってきます。
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    投稿日:2014.11.22

ブクログレビュー

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  • もち

    もち

    強くて弱い女性の、猛烈な強さが見える瞬間と猛烈な弱さが見える瞬間を、日常の些細な動きの中から紡ぎ出す力がすごい。
    「サイドカーに犬」も「猛スピードで母は」も、子供が大人の世界を垣間見てしまう姿を繊細に描いている。いずれも大人として振り切れた行動をとる女性を描き、その女性の強弱の変化を、子供が幼さ故の繊細さから感じ取っていくことで、子供自身の成長物語にもなっている。続きを読む

    投稿日:2019.03.10

  • ikki1982

    ikki1982

    片親の恋人とその子どもという微妙な人間関係の空気がよく描かれています。研ぎ澄まされた文章に深い味わいがあります。

    投稿日:2019.02.14

  • munyanyan

    munyanyan

    生きにくさを感じて生きている。
    そんな人々を描くのが巧いなといつも思う。
    どこからこんな物語が生まれるのだろう。
    天才としか言いようがない。

    投稿日:2019.01.27

  • alexx

    alexx

    江國 香織の『神様のボート』とか山川 正夫の『煙突』を思い出させるような子供の哀愁。淡々とした文体にシニカルなキャラクターが際立った作品。前衛的な映像作品にしても面白くなりそうだね、監督は山下 敦弘あたりで。続きを読む

    投稿日:2018.12.14

  • nonbe777

    nonbe777

    2001年に「サイドカーに犬」で第92回文学界新人賞、02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞した。ブルボン小林(コラムニスト)、肩甲(俳人)としても活動しているサイドカーに犬「○」猛スピードで母は「○」続きを読む

    投稿日:2018.11.20

  • emarute1208

    emarute1208

    穏かに胸にすぅぅ?っと染入る感じの静かな作品だった。
    もちろん物語の中に音はあるけど、全てが必要な音で構成されていて雑音のないような。
    母の言動に反応した少年の心の動きもはっきりと読み取れるくらい澄んだ空間。文学賞に選ばれる作品とそうでない作品の違いってこれかぁ?。
    ちょっとした表現もひねった感じはないけど、調和があって美しくて、そして共感し易い。
    もう少ししたら、また別の作品を読んでみたい。
    いきなりこんな上品なのを立続けに読むのは私にはまだ早い。もう少し雑音のたっぷりのも好きだから。
    続きを読む

    投稿日:2018.11.11

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