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長嶋有 / 文春文庫 (161件のレビュー)
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総合評価:
h-m
2
淡々とした中に切なさ
読み終えたとき、二編とも同じような切ない感じが残り、よい作品だなあと思いました。子供の頃に戻って、自分の母を思い出したりしました。女って、存在自体に切ない部分があるのかもしれません。 二編とも小学生の…目線で書かれています。初め、もし子供が小生意気なことを言いだすような話だったら感情移入できないだろうなあと思ったりもしていましたが、その心配は必要ありませんでした。 この物語は、子供が何かを引き起こすのではなく、大人の事情で引き起こされた日常の変化の中に子供がいるだけです。その中で子供が感じたであろうことは、過剰に描かれることもなく、むしろ淡々としているのに、充分に伝わってきます。続きを読む
投稿日:2014.11.22
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ASH
このレビューはネタバレを含みます
芥川賞受賞の表題作+文學界新人賞受賞のサイドカーに犬 の2作品が収録されている。 いずれの作品も、主人公の目線で、自由で強くてでもちょっと悲しい女性が丁寧に描かれて、なんとなくブルーな世界に落ちていく感じ。
投稿日:2024.03.09
Yuka
#猛スピードで母は #長嶋有 #文春文庫 #読了 「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2本立て。どちらも子ども目線からみた大人が描かれる。決して模範的でない大人。大人だっていろいろあるということ…かな…映画化された「サイドカーに犬」の広告動画を読了後に見た。映画も素敵なんだろうなあ。続きを読む
投稿日:2023.12.05
ぶれいぶ
外から、状況だけを箇条書き程度で聞いたら、勝手に憐れんでしまうような話。 でも、中にいる当人の目線で語られる話しは、どことなく軽やかで悲壮感がない。 自分の狭い価値観で勝手に断じるのはよくないよね、…ということを感じさせてくれた。多様性は大事だね。 ちょっとしたエッセイくらいの感じで軽く読めて良かった。 続きを読む
投稿日:2023.11.17
たろす
短編×2で構成されてて、最初の、「サイドカーに犬」は読んだ後心がプカプカ浮いた気持ちになった。寝る前ベッドで横になった状態で読み終えた時、まだ春なのに、自分が夏の夕方にベッドに横になってる気分がした。
投稿日:2023.07.25
ひろ
二つの短編物語。 余分な言葉が削ぎ落とされており潔い。そしてとても読みやすい。短めの物語だが惹き込まれた。 「猛スピードで母は」は芥川賞受賞作、「サイドカーに犬」は芥川賞候補作ということで、暗く重たい…話かなと思っていたが、どちらも想像に反して淡々と軽やかに、ときにユーモアも滲ませながら話は進んでいった。 「猛スピードで母は」は母子家庭の小学五年生の男の子と常識はずれの母の物語。豪快で常識はずれな母の我が子への不器用な愛情を感じた。 「サイドカーに犬」は小学四年生の女の子と父の愛人の一緒に過ごした少し奇妙な日々が描かれる。 子どもの置かれた環境から考えると決して明るい話ではないが、その状況を悲観しているでもなく、子どもの視点から淡々と語られていく。 ふと子どもの頃の感覚を思い出す。 子どもって大人が思う以上に感じているし考えているんだよね。 なんだか独特の雰囲気で魅力を感じる作品だった。続きを読む
投稿日:2023.07.09
さゆ
淡々と描写されているが、不思議な家族像。洋子さんとの出会いが、主人公の生き方に大いに影響を与えていきそうで、続きが気になる。
投稿日:2023.06.16
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