ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』

谷口貴彦 / プレジデント社
(57件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
24
18
5
3
0
  • 目的・目標・ゴール、あるいは本末転倒にならないように考えるべきこと

    本書を最後まで読み進めると意図がわかりますが、本書は2009年に書かれながら、その15年ほど前の時代を舞台としています(昭和34年生まれの主人公が36歳なので、正確には1995年です)。
    目標管理という観点で時代を戻してみると、富士通が「成果主義」制度を社内評価に取り込んだのが1993年、その問題点が顕著になり方針転換を余儀なくされたのが2001年で、1995年はちょうどその間の時期になります。
    つまり「成果主義」や「目標管理」がバブル崩壊後の停滞していた日本企業を救う銀の弾丸のようにもてはやされていた時期でもあるので、最初は同時期に書かれた文章だと思っており、批判する点のほうが多くなるかな、と思って読み進めていました。
    実際には現代にも通じる内容で、目標を表面的なものではなく、その本質を適切に捉えていると感じました。実話であれば、1995年時点でここまでの意識を持って目標に取り組めた、主人公やその師の慧眼には驚かされるばかりです。

    仕事の場では「目標」が必ず与えられます。今年度の売上ノルマをいくらにする、スケジュールを遵守して製品を作るなど、仕事を進め、自分や勤め先が成長していくために必要なことではあるのですが、目標達成が目的となってしまうとモチベーションが下がってしまいます。
    本書では「目的」と「目標」を明確に使い分け、目的のための到達点を「ゴール」としています。別の言い方をすれば、目標達成そのものが目的化すると、目標を達成して何が得られるのか、という肝心のところがぼやけてしまいます。半世紀前の高度成長期とは違い、目標を達成しても大幅に生活が豊かになったり収入が増えたりするわけではありませんから、目的を明確化し、企業など集団であれば共有する必要があるわけです。

    また、ゴールの置き方にも個人個人の価値観が反映するので、売上高など数値目標がしっくり来る人もいれば、自分自身の達成感や貢献感を重視する人もいるでしょう。
    後半の「価値観を知るための言葉リスト」で、自分の価値観に合う言葉を探し、与えられた目標でも自分の価値観で言い換えれば、達成しやすくなります。
    ちなみに、私は「改善」や「理解」、またリストにはありませんでしたが「成長」や「貢献」という言葉に惹かれますので、売上目標も「お客様との関係改善(構築)」「要望の理解と実現を通しての貢献」といった考え方で達成していくことになるだろうと思います。

    目的を見失った、あるいはそもそも目的が与えられていない状況にあるのであれば、自分の言葉で目的を考えてみる、そしてその目的が適切かを上長などと確認する、といった手続きで目的を取り戻し、モチベーションを向上することができると信じています。
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    投稿日:2014.11.10

  • 目標管理の意味が分かった

    会社で社長がある日突然思い付いて始めた「目標管理制度」。具体的な説明もないままやらされ感だけがつのる一方。周りの同僚も困惑するばかり。
    そんな中でこの本を見つけて軽い気持ちで読んでみたら、「目標」とやらが何なのかスッキリ府に落ちました。
    うちの社長が本当にこういう事を考えて目標管理制度を始めたのか疑問が深まりましたが、その制度とは別に自ら「計画を立てたい!」という気になりました。
    少なくとも後輩には確実に読ませたい一冊です。
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    投稿日:2013.09.24

  • 目標の達人になる。

    人生における成功哲学を小説形式で紹介してくれる本。

    一読してベストセラーになった「嫌われる勇気」に似ているなと思った。この本の方が先に出ているし、喧嘩腰な「嫌われる勇気」に対しあくまでも人生に先達に対するリスペクトを持った本作という違いがあるが。

    自己啓発本にありがちな同じことをくどくど繰り返し紙幅を稼ぐといったことはない。むしろシェイプアップしすぎでは?と思ってしまうくらいだ。

    目から鱗ということもなかったが日々の暮らしが何か物足りないと思っている人が読めば一服の清涼剤になることだろう。
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    投稿日:2016.11.29

  • 会社の上司に薦められて

    会社の上司との面談の際に薦められました。
    将来の夢の実現のための、具体的な
    方法が書かれていて、ためになりました。
    実際に、現在の業務のゴールを描いたり、
    自分自身の夢を描くことができました。

    投稿日:2013.09.25

  • 壁を乗り越えるために。

    コーチング本だ が、物語仕立てになって いるので読みやすい。
    <「ゴールを設定すると いうことは、最高の自分になると決めること」>
    <「夢は、誰かと比較し て優劣を決めるものではありません」>
    などの人間関係をはじめ、壁にぶつかった際の問題解決の手立てとなる一冊。続きを読む

    投稿日:2014.03.17

  • 「会社の目標」と「自分の目標」を「リンク」させる

    実話だったらすごいですね。
    読みやすいし、内容に惹き込まれるので、一気に読めます。
    今の仕事に不満がある人は、物語冒頭の主人公が置かれている状況に共感すると思います。
    そこから、徐々に変化していき、冒頭からは想像できない未来が待っています。
    会社の目標は、状況に応じて変わります。でも、自分の目標とリンクできれば、どんな状況でもパフォーマンスが出せることがよくわかりました。
    オススメです。

    続きを読む

    投稿日:2015.10.23

ブクログレビュー

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  • フタバ

    フタバ

    コーチングを受けている人の中で起こる変化を丁寧に追った物語スタイルの本。星野さんと一緒に宿題に取り組み、星野さんがゴールの設定をしゴールツリーを描くのと並行して読者自身のゴールツリーを描いていくの、効果的かもしれない。続きを読む

    投稿日:2019.11.19

  • siichan

    siichan

    ~主人公の星野雅彦は仕事や上司に嫌気がさし、希望を失いかけていました。そんなあるときにたまたま大蔵さんという犬連れの老人との出会いを通して、星野の未来は大きく変わっていきます。~



    あなたは「目的」「目標」「ゴール」「ビジョン」「夢」の違いをはっきりと説明することが出来ますか?

    それぞれ似たような言葉ですが、似て非なるもの。
    これらを理解した上で様々な形をした理想の未来を設定する方法を本書は書いています。

    コーチング系の本は数多く出版されていますが、その中でも本書はとてもわかりやすく書かれており、万人向けとも言えます。

    今まで、夢や目標に向けて頑張ってみたがどうもうまくいかない、、、
    かといってどうすれば上手くいくのか、、、
    という人は一読の価値ありです。
    続きを読む

    投稿日:2019.08.29

  • ciel

    ciel

    会社のためと自分のためが上手く重ならないと心から納得することはない。
    人は知らないことは不安になるし、知ることは安心に繋がる。
    自分のことを知ろうとしてくれる人というのは伝わる。
    属する人の成長の総和が企業の成長である。
    部下を成長させられない上司は会社を成長させられない上司。

    ゴールを手にする方法は無限にある。目標までの道筋は柔軟に考える。
    世の中は思考の創造と行動の創造の2つで成り立つ。
    必要な要素を期限や量など分解して目標に盛り込む。
    各人にあったペース配分を。

    設計図=必要な要素
    完成予想図=行き着く先のイメージ
    施工図=工程、行動計画
    時々自分の状況を振り返って客観的に把握する
    自分の行動エネルギーになるものは何か?
    競争に勝つことか?喜んでもらうことか?
    ゴールツリー

    ゴールに意識が向いていると必要な情報をキャッチしやすくなる。

    目的 家族が豊かに暮らせるように 目的人を育て一緒に目標達成して喜ぶ=やりがい、生きがい
    ゴール資格を取る ゴール営業課長になる

    行動計画を目標とするとノルマと感じて意欲が下がる
    続きを読む

    投稿日:2019.07.08

  • ichiro.mariners

    ichiro.mariners

    会社に不満たらたらの中年まじかのサラリーマンが、ビジネスのメンターにあって、少しずつ進歩していって・・・というよくあるパターンのビジネス物語。新規性はまったくないが、目的・ゴール・目標を整理したい人には役に立つかも。続きを読む

    投稿日:2018.10.23

  • のがまま

    のがまま

    夢、目標、目的、ゴール、ビジョンひとつひとつ聞きなれた言葉の再定義から入ってもらえて、とてもわかりやすかった。ビジョンを描くための研修は受講したことがあって、自分がプランニングが得意でビジョンを描くことが苦手だと感じただけだったけれど、この本を読むと、自分なりの夢が描けそうで、上手に目標を立てながら一つ一つゴールをクリアしていけそうな気がした。自分の生き方に、子どもたちの生き方を見守るのにとても参考になりそう。星野さんご夫婦に、大倉さんご夫婦にもとても憧れた。続きを読む

    投稿日:2018.10.12

  • skippbeat

    skippbeat

    【No.205】「思い通りの成果が出ない時の言い訳に便利な言葉、”向いてない”」「これまでの僕は、誰かと関わる時にいつも、僕なりの理想の”僕”を演じていた。しかしここでは、そんな必要がないほど、なぜか自然な自分でいられた」「桜が、人々の注目を集めるのは、一年でこの一瞬だけです。しかし、桜はこの一瞬のために、一年の間成長を続けるのです。私たちは誰もその間、桜が頑張っているのを、見ようとしません。人も同じです。私たちは成功者に注目するのは、桜と同じで、成功の瞬間だけです。その陰にどれだけの努力があるか、その地道な過程を見ることはありません」「人は、他の誰かに憧れて、同じようになろうとすると、その人にあって、自分にないものばかり見てしまいます。それで、結局は、そんな自分を否定することになります。私や他の人にはない、星野さんだけが持っているものだたくさんあるはずです。だから、ほかの誰かになるのではなく、より自分らしくなると決めてください」「すべての山の頂は、その下にある無数の砂粒の上にあります。山の頂に行き着くために必要なのは、絶対的な意図、根本的な理由、真実の動機」「夢は誰かと比較して優劣を決めるものではありません。その人が、今この瞬間から先の未来を思って、心から叶えたいと願うこと、純粋に実現したいと思うシンプルなことでいいんです。どんな些細なことであっても、あなたが願っていることは、どれも素敵な夢です」「情報はチャンスです。それは、誰に対しても公平で、誰の目の前にもあふれています。多くの人は、それを見失っているだけです。別な見方をすれば、私たちは普段、世界をすべて見ているようで、実は何も見えてはいないのです」「選択と決断の時こそ、人の運命が動きだす時なんです」「会社や上司の都合で決められた目標には、表向きには了承しても本音では納得しない場合がある。もちろん会社が成長していくことは重要だけど、僕は会社のためだけに仕事しているわけじゃない。何だかんだ行っても正直自分のためだ」「人は知らないことには不安を感じるし、知ることは安心に繋がる」「営業マンは最高の心理学者」「人生とは、ゴールに向かう旅そのもので、それは、自己責任によって自由の権利を行使して、選ぶこと、決めることの連続である。目的を持ってゴールに向かう旅では、自分の周りで起きる変化より、自分自身の内側で起きる変化の方が大切」「人は死ぬまで成長することができる。人生は、目の前の山に登り、次の山を見つけて、またその山に登ることの繰り返しだ」「人は新たなゴールに向かう時、勇気のいる決断を迫られる。決断とは、勇気を持って今あるものを手放し、新たな道を選び、その道を進むことだと。それが、自分の人生を自分で歩くことだと」「私は今、確信しています。過去がどんなに辛く苦しくても、もしくは汚れていても、未来には一点の曇りもない世界があると。そして、それをどのように描くか、その自由はすべての人に権利としてあると」続きを読む

    投稿日:2018.07.28

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