潜入ルポ ヤクザの修羅場

鈴木智彦 / 文春新書
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
12
7
3
0

ブクログレビュー

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  • y_doka

    y_doka

    タイトルと中身がちょっと違っていて、特に「修羅場」というようなものはなかった。雑多な文章をまとめた、と言った感じ。

    でも自分にはまったく縁のない世界を覗けるのは楽しい。この稼業、かなり先細りしているらしいが、なんとか長く続けて行ってもらいたいなあ。続きを読む

    投稿日:2018.12.27

  • bqdqp016

    bqdqp016

    ヤクザの取材を専門とする記者が、ヤクザについて語ったもの。15年にも及ぶ取材歴をもち、ヤクザに密着しながらさまざまな経験をしており、説得力があるとともに興味深い。ヤクザの実際の姿を知らない者にとっては、内容の真偽を判断することはできないが、著者の積極的な取材方法や正直な語り口から、そのほとんどは真実を語っており、核心をついているものと推察する。ヤクザは怖い存在ではあるものの、古き良き日本の伝統を踏襲した、よい人たちの集まりだと思えた。印象的な箇所を記す。
    「歌舞伎町で発砲事件が起きたとき、警察は遠巻きにそれを見ている。ほとぼりが冷めるまで待っていて中に入ることはない。アメリカのようにやれとはいわないが、もうちょっと根性を入れてやってほしいよ」
    「暴力団規模:1山口組(神戸)45%、2住吉会(赤坂)、3稲川会(横浜)」
    「本当は相手を殺した後、死んでくれるのが一番助かる。そうすれば金もかからず捜査も終わる」
    「元ヤクザの3割は覚せい剤の密売人となり、もう3割は窃盗団となり、これに加えて2割が暴力団の下請け、もしくは生活保護、女への寄生で生きているだろう。まっとうな仕事をしているのは、1割いればマシと思う」
    「一般誌の暴力団記事は、どの程度まで書けばいいのかさじ加減が難しい。差し障りのない記事→面白くない→仕事がこない。踏み込んだ記事→面白い→でもトラブルになったら仕事がこない、となるからだ。例外は突出して硬派な記事だろうが、それだけの記事を記名で書く勇気と、書かせてもらえる信用を持ち合わせているのは溝口敦しかいない」
    「(暴力団について)言動のすべては道徳的で、正当なものに思えた。印象に残っているのは、誰もが「地域のために、日本のために力を尽くしたい」と力説していたことだ」
    「カタギさんを絶対に泣かしちゃ駄目なんだ。いつも弱い者の味方となり、強い者と喧嘩するのがヤクザの心意気だ」
    「金の力は絶大で、同時に怖いものだと思い知らされた。(金をもらうと)当日は相応の罪悪感があっても、翌日になるとそれが半減し、もう一日たつと、当日の10分の1程度しか後ろめたさを感じなくなる。その蓄積は暴力団に対する遠慮に変換され、そのまま文章に反映される」
    「芸能界と暴力団の繋がりはいまも続いている。相撲界にせよ、いまさらなにを大騒ぎしているのか、と不思議でならない」
    「その賭博には関西のほとんどの博徒が来てた。そのとき、ある組織が関西でも名うての仕事師を連れて行ったんや。おそらく、関東の賭博なんてたいしたことあらへんという意識があったんやと思う。そのとき使うたのが、シャッターいうて、バタバタと目の変わるイカサマ札。せやけど稲川会の合力はすごかった。一発でパシッと見破り、そっと注意したからな。向こうの合力はみな達者やな、思うたわ」
    「とにかく、昔の親分はどこの組であろうがみんな器量の大きい人ばかりやった。喧嘩も強いし、根性も情けもある。とくに代紋頭という人は、一種特別やったよ。若い衆がさらわれたとき、白い着物を着て乗り込んで助け、自分が殺されたなんて親分もいるんやからな。組織の大小やない。みんなそのくらい器量があったんや」
    「社会の裏側で暗闘を繰り返し、それなりの立場に上り詰めた親分や組長には、苦労の歴史がある。内部闘争を勝ち抜き、他団体との抗争をくぐり抜け、ときには破門となって辛酸をなめながら、幾多の困難を乗り越えていまの立場にのし上がったのだ」
    「これまでの社会は暴力団という存在を内包したまま、彼らに一定の役割を与え、それなりに上手く機能させてきた。犯罪者たちの重石となり、反共運動の防波堤となり、バブル期には企業の尖兵となって地上げという汚れ役を引き受けた」
    「暴力団が害悪しかまき散らさない完全悪というのは嘘っぱちである。売春、ドラッグ、違法賭博、取立て、会社整理、様々なトラブル解決等々、日本の社会は今のところ暴力団を取り込んだまま、それなりにうまく機能している。汚れ役を切り捨てるなら相応の対価がいる」
    続きを読む

    投稿日:2018.11.14

  • 国領町

    国領町

    要件=PM4時。●●組の▲▲様より電話有り。
    内容=殺すぞ

    ここは笑った。


    どちらかというとヤクザ記事ライターとは
    みたいな本かな。

    投稿日:2016.12.11

  • tkdhrs

    tkdhrs

    図書館 2016年5月5日読了。
    著者の実体験はそこそこ面白く読めたが、潜入ルポというタイトルには違和感あり。

    投稿日:2016.05.05

  • okokoka

    okokoka

    10年以上ヤクザを取材し続けてきた著者が語る。ヤクザの実態と未来について。

    取材対象とお近づきになるために、
    歌舞伎町のヤクザマンションに住むまでして、
    取材をつづけた著者が書いた本だけあって、
    報の生々しさはさすがだった。

    流行りのコメンテーターがさらっと書き上げたような新書とは情報の密度が全く違う。


    過去、現在のエピソードを通じて、
    普通の人には実態がよく分からない
    ヤクザ・暴力団について、
    活動の輪郭、組織の性質が、
    おぼろげながら見えてきて、
    非常に面白い。

    昔は羽振りのよかったヤクザも、
    暴力団排除の条例で
    今は日本での活動はかなり厳しいようだ。
    (著者はヤクザは今や斜陽産業だと言っている)

    ただし、最近のヤクザは海外展開にも力を入れてるようで、今後も根絶はされないだろう。

    犯罪組織と一口に括られるヤクザだが、
    社会、地域社会の中で一定の
    役割を担っている事も事実のようで、
    必要悪とまでは言わないが、
    彼らの存在をどのように捉え、
    コントロールしていくかというのは、
    社会にとって難しい問題だと思った。

    まぁ一個人で言えば、
    一生関わり合いを持たずに生きていければ、
    それで良いと言うことにはなるのだが、、、
    続きを読む

    投稿日:2015.08.12

  • atsushi69

    atsushi69

    知らない世界を誰かの目を借りてでも垣間見れるのは楽しいものです。この著者はかなりヤクザ世界に入り込んでいると思えます。が、本書の記述は無難なところに留めているようです。雑誌などの記事ではもっと突っ込んだ感じなのでしょうか?続きを読む

    投稿日:2015.07.08

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