【感想】人はなぜ眠れないのか

岡田尊司 / 幻冬舎新書
(18件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あこ

    あこ

    睡眠について、結局思い通りにならない(天邪鬼な子どものよう)ということに帰結しているのがリアルで信用できる。睡眠チャートは、実際書いてみるとへぇ〜と思う部分もあり、ここまで突き詰めてもそれでも眠れないならしょうがないかなと思える。そばに置いておきたい本。続きを読む

    投稿日:2023.12.06

  • kbd4536

    kbd4536

    《紹介と感想》
    以前、ほぼ毎日入眠できない生活が続いたことがあり、睡眠は自分の中でも重要なテーマである。本書はこの睡眠について多くの話題を取り扱っている。睡眠のメカニズム、不眠症のタイプ、関連する精神病といった医学的な話題もあれば、不眠に悩んでいた歴史上の人物といった雑学的な話題もある。これ1冊でも得られる知識は多いだろう。ところで睡眠については樺沢紫苑『ストレスフリー超大全』でも触れられており、そこでは「朝散歩をせよ」とあったと記憶している。理屈は単純で、メラトニンが分泌されれば眠れる→メラトニンはセロトニンを材料に作られる→セロトニンは朝15分程度散歩するとたくさん分泌される、という話だったと思う。かくいう私も朝散歩を実践して以来眠れない日が顕著に減ったのだが、本書でこういう話題がなかったのは個人的には驚いた。

    《関連する書籍》
    樺沢紫苑『ストレスフリー超大全』

    《メモ》
    ①平均的なリズムは、起床して2時間後14時間後は覚醒、8時間後16時間後は眠い。
    ②眠気の強さは「体内時計のタイミング」と「睡眠負債」で決まる。
    ③カフェインに敏感な人はカフェインの影響は半日出ると考えて飲料時間を考慮すべし。
    ④眠れなくても目を閉じておくだけで活動しているよりは回復が見込める(脳がα波を出す)。
    ⑤大脳皮質をもつ動物だけが睡眠を必要とする。
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    投稿日:2023.03.08

  • eatmorefish

    eatmorefish

    一時期メンタルの不調から不眠が続き、それまで気に留めてなかった「眠り」って一体なんだろうと思い手にとりました。
    多かれ少なかれ誰しも「眠り」に関して悩みがあると思いますが、この本一冊に解決の糸口がありそうです。歴史的人物のエピソードも交えながら丁寧に解説してくれます。
    眠れない眠れないとモヤモヤしてる悩むより、睡眠薬のお世話になったり(酒はNG)、いっそのこと起きてしまったり、目を瞑るだけでも脳を休める効果があるんだからそのままモヤモヤしてたり、と症状も対処も人それぞれ。
    不眠でも過眠でも深刻にならず、自分自身が一番欲している「眠り」のスタイルを探し出してみるのも面白そうですね。
    ※ちなみに私、睡眠薬を常用中ですがクセになるのも怖いので、出来るだけ自然に寝ることが出来るように工夫してみたいと思います。
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    投稿日:2018.04.24

  • takeyabu

    takeyabu

    P70 体内時計3つ
    ①24時間より少し長いサーカディアンリズム
    ②サーカセメディアンリズム(約半日周期)
    →昼過ぎの眠気は、食事をして満腹になるためではなく、これのため?
    ③ウルトラディアンリズム(約1時間半)
    →今眠くてたまらなくても、4、50分すると眠気が薄らいでしまう。
    子どもでは顕著、元気いっぱいに騒いでいても、急に眠気が来たり。

    P195 よい睡眠をとるポイントは、適度な睡眠負債が、眠りたい時刻にたまっているようにコントロールするとともに、眠気が強まっていく時間帯に床に就くように、タイミングを調整するということ。

    P244 睡眠は、少し気まぐれで、あまのじゃくなこどものようなもの。
    無理にだっこしようとしたり思い通りにしようとしても、にげだしてします。追いかけるのを辞めて何かほかのことをしていると向こうから寄ってくる。

    睡眠も同じ。早く寝むろうとあせりすぎると、かえって、眠気は遠ざかっていく。眠ろうとする思いが強すぎると、それが邪魔をしてしまう。眠るための極意は、眠ることから意識をそらしつつ、眠りに入りやすい環境や条件を整えること。

    眠りは自分の中の小さなこどもを上手に寝かしつける作業だともいえる。幼い子供が眠るには2つの条件が必要。安心と単調な刺激。
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    投稿日:2017.11.11

  • prism18

    prism18

    【要約】
    ・はじめに
    日本人の五人に一人が不眠症、三人に一人が何らかの睡眠障害を抱えていると言われている。「母という病」や「ストレスと適応障害」などを執筆し、本作品も執筆した精神科医、岡田尊司もかつては不眠症に悩んだようだ。試行錯誤した結果、この十数年は睡眠の問題ではほとんど悩まず過ごせているとのこと。

    睡眠のメカニズムや睡眠障害がどのようにして起きるかを正しく理解すると、よい睡眠のためには何が必要で、何をしてはいけないのかがはっきりしてくる。ただ、個々の人で抱える問題は多様であり、それぞれに応じた対処法が必要。

    第5章で触れる「睡眠・覚醒リズム分析シート」による手法を会得すれば、自在に睡眠時間を長くしたり、起床の時間を早くしたりなども調節できる。

    また睡眠の問題は重大な病気のサインであることもある。その点も踏まえ、本書にて不眠症克服の極意を伝授できればと思う。
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    投稿日:2017.03.25

  • いたち野郎

    いたち野郎

    睡眠チャートの項目における「夜につよいタイプ」、一字一句が自分にそっくり当てはまるってくらい典型的な夜型のようです。まさに今も夜中前の眠い時間に寝てしまい、起きて覚醒のパターン…。そうした典型例が紹介されているのだから解決策も多数示されてまして、目を閉じとけば休憩になるとか、カーテン開けとくとか簡単なものから、不眠症の方には睡眠薬の紹介、専門医療の存在など、多岐に渡る項目があります。あまりに症例が多いんで驚きましたが、たしかに他の精神障害との兼ね合いもあるし、診断が難しい分野なんだと思います。続きを読む

    投稿日:2015.03.14

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