【感想】半落ち

横山秀夫 / 講談社文庫
(642件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
147
273
151
30
5
  • 横山さんの真骨頂

    ザ・横山作品と言える作品です。
    映画化もされ(観てませんが)ベストセラーにもなった作品を今頃読みました。
    最後は見事にやられました。
    ただ、問いかけられる命題が大きすぎて・・・感動もするし、いろいろ考えさせらるけど、ちょっと重いかなぁ。軽い気持ちでさらっと読んで、あぁ~面白かった!とはならない作品ではあります。でも間違いなく面白いです。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.19

  • 結末は賛否両論ありそうですね

    現職警察官の妻殺し、その犯人は自首している。しかし事件の経過に存在する空白の時間。真相には口を割らない容疑者。大揺れに揺れる警察組織。事件を追う者たちの人間模様。まさに横山ワールド全開の作品ですが、最後の結末に感動を覚えるか、肩透かし、ととらえるかは読者次第という感じですね。続きを読む

    投稿日:2013.09.29

  • 罪と命の重さについて考えさせられる

    アルツハイマーの妻から殺してほしいと懇願され、思わず手をかけてしまった警察官。そのやむにやまれぬ気持ちも、どんな理由であれ殺人は許されないとする司法の立場も、両方の視点がしっかり描かれているところに、安定したバランス感覚のある作品だと思いました。
    すぐに自首するはずだった彼が、2日間をさまよった後に出頭してきた理由は最後にわかります。賛否分かれる結末だと思いますが、私は救われた気がしました。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.07

  • 話しの中身が半落ち?…

    「○○の章」と話しを区切り
    関係者それぞれの視点から
    話しが進むのも面白いし、
    それぞれの職業や、任務等の
    立場、とっても興味深くて
    あっという間に読み終えた。
    が、しかし…ラストがいただけない。
    なんだよ、そりゃ?」と、
    かなりガッカリさせられた。
    あっという間に読むほど、途中の
    話しに魅せられただけに、あんな
    とってつけたようなシメは、
    どうなのかなぁ。
    残念ながら、作品自体が半落ちしてる。
    いい話しだとは思うけど、
    故いかりや長介口調で…
    「ダメだ、こりゃ」と言いたい。

    ※ホント、惜しい作品だなぁ~。 
     (あくまで個人的主観ですが)
    続きを読む

    投稿日:2014.11.12

  • 「いつまで生きるか」より「どう生きるか」。

    横山秀夫さんは大好きな作家のひとりなので、全作読みました。その中でも「半落ち」は私のベストスリーに入ります。
    病に苦しみ生きる希望をなくした人生に終止符を打つ手助けをする一方で、病に打ち勝って希望を掴もうとする手助けをする。一見矛盾しているようだけれど、本当に生きるとはどういうことなのか考えさせられる物語です。続きを読む

    投稿日:2013.11.22

  • なるほど……と思いました

    半落ちの謎を引っ張ること、引っ張ること。
    タイトルに謎の主幹を掲げているからそうなるのは当然なのですが、凄い度胸だと思いました。
    半落ちの謎が途中でばれたら、読破できないわけです。
    半落ちの謎は解けず、ラストが印象的でした。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

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ブクログレビュー

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  • り

    空白の二日間のことを決して語ろうとしなかった理由…。感動やら何やら色々な感情で読後は放心状態になりました。面白かったです。

    投稿日:2024.02.28

  • ちょうびけんもり

    ちょうびけんもり

    このレビューはネタバレを含みます

    面白かった。
    現状の日本の裁判制度では調書に書かれている被疑者の発言は多少疑いがあったとしても尊重されてしまうから、このようなことは本当に現実にあり得ると思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.14

  • りゅう

    りゅう

    このレビューはネタバレを含みます

    妻を殺害した警察官の半落ちから完落ちに向かうストーリー。
    上記を軸に各組織や登場人物の立ち位置から、どう完落ちさせるか、事実を隠蔽するかの人間模様が面白い。
    また、構成として刑事から刑務官までの視点で逮捕から収監、真相の解明のプロセスに沿って章立てして描かれているのも面白い。まさに、志木の言うベルトコンベアに乗せられた梶を表現するのに最適な構成だと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.25

  • 蔵

    アタシには珍しく警察、検察モノを手にしました
    よくある設定ですが、中々手に取って読むことが無かったのですが、読んでみました、ストーリーは俗っぽい野心満々の登場人物が勢揃いですが、そんな猛者連中も主人公を応援する、応援したくなる…そんな展開が中々良いです、最後の5ページが核心かなぁと思う続きを読む

    投稿日:2024.01.24

  • 一塔

    一塔

    このレビューはネタバレを含みます

    妻を嘱託殺人した警察官が自首するまでの、空白の2日間。
    取調官、検事、記者、弁護士、裁判官、刑務官、6人の異なる立場の人間が、それぞれの職責や正義感や野心といった思いを胸に、事件の真相を明らかにしようと梶警部に問いかける。一度は後追いを考えた実直な男が翻意した理由、そして縁者もいない筈の男の影に見える”誰か”の存在とは。
    保身を図る組織の圧力、牽制、抜け駆け…諸要素が絡まり、梶の瞳に何かを感じつつも偽りの調書を黙認し見送るしかできない者達の無念。最後の最後で梶が救われて、そして皆の思いが報われて良かった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.02

  • AT

    AT

    一気読みの面白さ。 多分、再読?既読感半端ない。

    あの頑なな2日間……のオチが少し弱いかな……。
    それぞれの章も少し短くて感情移入しきれなかったような……。ただ記者がネタに奔走する章は短いながらも展開が良く面白かった。

    オチがね……ただ一気読みさせてくれたので、☆5です。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.07

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