【感想】詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

森博嗣 / 講談社文庫
(383件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
46
139
135
22
0
  • ハラハラドキドキ

    ライトで読みやすく、前作の「笑わない数学者」で頭を使ったせいか、一息ついて楽しめる作品です。今回は犀川先生が出張に出ることが多いので萌絵ちゃんが一人前になろうと頑張りますが、彼女の思い立ったら即行動する怖いもの知らずな性格に読んでいてとてもハラハラさせられました。でも、二人で一緒の時は期待以上の進展があるので、色々な意味でドキドキさせられ、S&Mシリーズファン必見の作品だと思います。続きを読む

    投稿日:2014.11.04

  • ラノベっぽい展開

    今回も大学構内で起きた密室連続殺人です。犀川先生は出張中で萌絵の活躍?と言うより寂しそうな萌絵が多く描かれてます。当初5部作で終わらせる予定だったらしく萌絵の犀川先生への素直な気持ちやストレートなアプローチも今まで順を追って読んだ4作のなかでかなり積極的です。大学3年制ですもんね。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.20

  • 連続殺人の動機は理解不能

    動機が理解不能なのが難点だが、犯人の描写が多いわけでもないので、読む方はますます理解が難しい。これは倒叙ミステリにして犯人の心理描写するしかないかも。犯人は当たったが、アリバイ崩せず確証を持てなかったなあ。続きを読む

    投稿日:2017.12.01

ブクログレビュー

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  • k-ωSST

    k-ωSST

    s&mシリーズ第四作目の今作だがあいも変わらず面白かった。
    密室にした理由に納得のいく理由が提示され、森先生の引き出しの多さに脱帽

    投稿日:2024.04.06

  • はるさめマン

    はるさめマン

    今作はミステリとしては控えめな面白さという印象でしたが、常人には理解できない理由で事件を起こすこれまでの犯人とは違い、「ノートを真っ白にしたい」というの分からなくもない動機だったので(「女性を」といったジェンダーの話ではなく、全ての事象において自分の理解の範疇に納めて起きたいという感情)、心情は一番受け止めやすかったかも知れません。それでも殺人に結びつけるのは、やはり異常だとは思いましたが。

    とはいえ、犀川先生と萌絵の2人の関係性を掘り下げる作品としては、これまで以上に心情を深掘りしたエピソードが多く、非常に魅力的な作品でした。あそこまでぶちまけられたにも関わらずはぐらかす犀川先生は流石に鬼だと思いましたが(笑)。萌絵の大学院進学の話も出てきて、ますます目が話せませんね。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • ネモJ

    ネモJ

    S&Mシリーズの4作目である本作。本作の印象として、前回までのシリーズとは打って変わって主人公である犀川が不在の中、もう1人の主人公である西之園が事件に巻き込まれていくことがとても印象的でした。

    作はまず、大学教員が密室のログハウスで女子生徒の遺体を発見することから始まります。その遺体は絞殺された痕跡とともに、衣類が脱がされ、ナイフによる切り傷で作られたメッセージが残されています。そして、事件が連鎖していく中で1人のミュージャンに疑惑の目が向いていきます。果たして、殺人犯はどのようにして、密室を作り、なぜこういう犯行に至ったのか…というストーリー。

    事件のトリックと推理の導き方に関しては、森さんの特徴とも言える、理系工学に基づいたトリックであり、かつ論理の筋道も思考過程を踏まえながら主人公が話してくれるので、知的好奇心がそそられるようで相変わらず面白いなと思いました。

    また、少しずつ主人公の関係性にも変化が見えてきて、シリーズも深まってきたなぁと個人的には思いました。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.18

  • 佐倉奏

    佐倉奏

    年明けの一冊目は、何を読むか悩むものですが、やはり文章もプロットも美しく、愛すべき犀川先生を満喫することができるこちらで。

    投稿日:2024.01.03

  • でつ

    でつ

    S&Mシリーズ4作目。
    今作は今までと少し違うテイスト多めかも。
    でも面白い!

    今作は特段、天才は出てこない。
    なので、S&Mの知的な会話が存分に楽しめる…
    かと思いきや、
    犀川助教授が出張で不在となる期間が発生。
    今までのシリーズではここまで
    別行動する期間が長いのは無かったかも。

    また萌絵が大人になりつつある、
    というのが物語のあちこちでアピールされてる。
    犀川が何度もそれを感じる場面もある。
    萌絵が犀川のことを
    別の見方から知りたいと思うようにもなる。

    萌絵の友人がいろいろ出てきたのも新しい。
    今まではちょっと出るくらいだったのに、
    今作では物語全般を通して出てくる。

    今まではただ2人の会話と
    2人の共通の人間とのやりとりでしか、
    2人のことを把握できなかった。
    それが今作では
    それぞれの友人との会話、
    2人が揃っていないところでの振る舞いから、
    2人の普段を知ることになる。

    また天才が少なかったからか
    いつもより会話や表現が易しい感じも。
    言葉の大切さや男女の違いなどが、
    凡人にも分かるレベルで語られてる。

    今作で一番印象的なのは
    夢と希望のくだりも良いけど
    「酸化するというよりは、錆びるといった方が
    ずいぶんロマンチックだろう?」
    のシーン。
    錆びるって全くロマンチックに思えないのに
    こう言われるとマシかも…
    と納得させられてしまう不思議。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.09

  • いろは

    いろは

    シリーズ通して感じているのが、淡々とした文体なのに無機質にならず心理描写が繊細だなということ。
    今作は特に重点を置いて心理描写がなされているように感じた。
    国枝さんずっと存在感はあるのにキャラクター性があまり見えてこなかったので今作で少し人柄が分かって嬉しい。
    犯行動機、ちょっと分かるなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.02

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