【感想】百姓貴族(1)

荒川弘 / ウィングス
(272件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
145
78
23
2
0
  • 笑えて学べる良質コミックエッセイ

    作者は『鋼の錬金術師』で有名な荒川弘です。漫画家になる前に、北海道の実家で農家・酪農をしていたという驚きの過去。内容的にはあのハガレンとは全く関係ないどころか、まったく逆の日常の北海道のとても土っぽい話なのですが、面白いエッセイのノリながら今の日本の酪農の厳しさがヒシヒシと伝わってきます。年中無休で家族総出で働くことや命の扱うことの難しさなど、ハガレンにも通じる何かを感じせさます。また、真冬でもパンツ一枚で牛の世話をしに行くお父さんやヒグマやエゾリスのとバトル、何度骨折してもへこたれない農家の子どもの逞しさなど、笑える話も満載です。

    自分たちが毎日食べているお肉や牛乳などを、こういった人たちの苦労の末に美味しく作ってくれているんだと思い、もっと感謝して食べようという気持ちになります。(スタッフS)
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    投稿日:2013.09.24

  • 働かざるもの食うべからず!を見よ 学校図書館に推薦

    『銀の匙』も子供にぜひ読んで欲しい漫画、と思いましたが、その面白いストーリーの中に含まれる厳しい現実や選択、夢、そこに興味を持てたなら、もうちょっと荒川さん流の農業酪農の現実を更に面白く知ることができるコミックエッセイ。
    普段飲んでる牛乳はいかに苦労して作られているのか?肉は?シビアな現実をライトに仕上げてくれているので、笑って読み進められます。でも、きっと読了後は、スーパーに並んでる食肉とか、普段食卓に並ぶ野菜とかに、ありがたさを感じることができるはず。
    小学校高学年~高校生に読んで欲しい。若者の中から、未来の農家の担い手が生まれるかもしれない、と思った。

    まぁ、真面目な感想はここまでとして、北海道のスケールのデカさと、荒川一家の生きざまに笑い、国産牛やらメロンやら食べ飽きる環境にヨダレ出そうになりました。
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    投稿日:2014.06.10

  • 銀の匙が好きなら是非!!

    銀の匙を読んで大変面白かったので本作を手に取りました。

    作者のご実家が酪農業を営んでおられるということで
    面白おかしく描かれてはおりますが
    酪農家の生活から始まり、酪農業の厳しい実態や日本の食糧事情
    私にとっては知らないことばかりで興味深く一気に読めました。

    銀の匙が面白かったのはこうした作者の生い立ちがあってこそなのですね。
    どおりでリアルな描写が多いわけね、と納得した一作です。
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    投稿日:2013.11.26

  • 銀の匙とあわせて

    ハガレンや銀の匙の作者である荒川さんのエッセイ漫画です。
    酪農や農業での実話、説明などが判りやすく描かれています。
    作者さんの体験談も混じえているので、リアル銀の匙、というところでしょ
    うか。
    ニュースではあまり身近に感じられない酪農家や農家の厳しい現実、
    いろいろな出来事、それをすべてひっくるめてまとめられています。

    銀の匙と合わせて読みたい作品です。本では3巻がまもなく出る様で
    すので、ReaderStoreでも早く出して欲しいと思います。
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    投稿日:2014.01.09

  • ホントは大変だろうにスゴく笑える

    エッセイにも関わらずスゴく笑えます(^_^)ホントは大変だろうに完全にギャグになっています。これを読んで銀の匙を読むと、より深く理解できるような気がします。

    投稿日:2013.09.26

  • 北海道万歳

    百姓ですが、北海道限定の百姓であり、百姓が使わて始めた江戸以前の農業とは全く異なるので、あまり百姓という言葉が合わないエピソードですね。
    ただ、家族として幼少期から北海道の農業に従事してきた作者ならではのエピソードや主張が記載されているのでとても面白いです。続きを読む

    投稿日:2017.01.04

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  • くんぷう

    くんぷう

    農業のこと、何も知らずに育ったもんで、本当に面白く読みました。ゲラゲラ笑いつつ、真面目にもなりながら、農業のリアルを知ることができました。

    ヴィーガンの考え方を知って、なるほどなぁと思ったこともあるんですが、動物にしろ植物にしろ、他の命をいただいて私は今日も生きています。
    植物だけを食べるにしたって、それはいろんな虫や動物や水や土がバランスよくあるからできるわけで、何を食べるにしろ私はやっぱり他の命を犠牲にして、生きながらえている。

    だから、ちゃんと感謝して、必要な分だけを食べる。できるだけ捨てないで。
    そしてお肉も魚も乳製品も卵も美味しくいただきます。食べさせてください。農家さんありがとう!
    昨今の物価高、家計は苦しいけれど、余裕のあるときは地産地消と飼育環境にこだわった食材を買ってみたりして、できることはやりたいな、なんて思ったりしながら、
    ゲラゲラ笑って読みました。ねぇ、お父さんすごすぎ!面白すぎ笑
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • pinoko003

    pinoko003

    作者は元酪農・農業家でその立場からのエッセイコミック。
    牛乳が余るから生産調整しろと減らすと今度はバターを作る牛乳が少ないから増産しろなど、政府の生産者側への風当たりは風見鶏。
    でも、農家は食べ物を作るという仕事への誇りは高く持っている。
    生き物や自然相手の職業である酪農、農業。
    こんなにも努力の末に生産してもらっているのに消費者の私たちは安易に食べ、捨てたりしてしまっていることへとても申し訳なく思った。
    魚肉は命をいただいているのですよね、もっと大切に食べなければと改めて思いなおした。
    こういった普通の農家さんたちが日本の食を支えてくれている。ありがとう。
    満足度★★★★
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • さきこ

    さきこ

    このレビューはネタバレを含みます

    農業のことを全く知らない自分からしたら、未知の世界すぎて、とてもおもしろい!農業の人は四六時中働きづめで大変じゃないんかな?とめちくちちゃ疑問になる。毎日働いてくれてるから、私たちも食べ飲みできるんやと感謝。ちっさい頃から手伝わされ、働き、ほとんど野菜肉は物々交換でなりたつ北海道に生まれてみたかった。と少し思う。今からそんな生活できひんやろうけど、、

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    投稿日:2023.11.14

  • 熊本  ててんご

    熊本 ててんご

    牛乳廃棄とバター不足。政府の無策か。翻弄される農家。農業を辞める人が後を絶たず、農地が廃棄されている。武器揃えても、食料を防衛しないと駄目でしょう。

    投稿日:2023.08.30

  • 裏竹秋

    裏竹秋

    おもしろすぎる
     北海道農家の実態(?)がおもしろすぎて、たしかに不良とか出なささうだわと思った。だって自給自足だよほぼ。こんな生活してたら生半可な都会人よりメンタルお化けになるわな。ギャグセンスも光ってるし、なによりかういふ育ちだからか、動物がうまーくデフォルメされてます。エッセーマンガ、うまいです。続きを読む

    投稿日:2023.07.09

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される-年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって"百姓貴族"ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。続きを読む

    投稿日:2023.06.02

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