【感想】水滸伝 十七 朱雀の章

北方謙三 / 集英社文庫
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
18
18
9
1
0

ブクログレビュー

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  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    禁軍元帥の童貫がいよいよ梁山泊に牙を剥く第十七巻

    つおい!童貫強すぎます
    あっという間に砦の一つ落とされちゃいます
    もうがんがん死んでいきます
    どうなるのよ!?

    そして次シリーズの主人公楊令の成長も描かれます
    安心して下さいめっちゃいい漢に育ってます!
    109人分の魂を背負って尚負けずに育っております

    あと気になる扈三娘×王英さんですが、扈三娘も浮気相手だった白寿の二人が共に王英さんの子を生みますが、扈三娘は父なし子であると宣言します
    王英さん、扈三娘はもちろん子どもたちにも会えてません
    かわいそう!身から出た錆とはいえかわいそう!。゚(゚´Д`゚)゚。

    はい、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!

    今回は、梁山泊第十三位の好漢、天孤星、渾名は花和尚(かおしょう)の魯智深です

    『北方水滸伝』の最重要人物と言っても過言ではない人物で、オリジナルにはないとんでもなく大きな役割を与えられた人です
    この人がいなかったら『北方水滸伝』は成立しないといっていいと思います

    オリジナルではまさに「弱きを助け強きをくじく」人でめちゃめちゃ人気がありますが、中々に短気で暴れ者です
    酒の飲んで暴れてお寺破門になるし
    そしてオリジナルでは二竜山の山賊をやっつけてそこの頭領になった後、官軍に攻められたのを機に梁山泊入りし、その後は歩兵隊の隊長として活躍します

    『北方水滸伝』での魯智深はまさに「繋ぐ者」です
    全国を旅して同志となる者を見つけ、梁山泊へ加わるよう説得したり、悩む同志に助言を与えたりと、まさに梁山泊という組織を大きくし維持する役割を一身にになっています
    思慮深く暖かい人物として同志たちを導く存在ですが、必要であればとてつもなく冷酷にもなれます

    そして最後に次の主人公楊令に梁山泊に集まった想いを繋ぐという大きな仕事を成し遂げ退場していくのです

    ぜんぜん違う『北方水滸伝』を体現する漢それが花和尚魯智深なのです
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    投稿日:2023.10.19

  • kumapooooo

    kumapooooo

    完全に最終段階に入ってきて、どんどん人も死んでいくわけで。初期に出てきた人たちも随分減ってしまって、そういや新しい人ばっかだよなー、と。
    そんな中でも林冲は生き続けてるというか、いや最初の頃ってけっこうナイーブだったんでね?すっかりやさぐれてしまったよなぁ、なんて昔を思い出したりしつつ。
    ともかく佳境に入ってきてドキドキなわけですよ。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.07

  • あかね

    あかね

    このレビューはネタバレを含みます

    半日で読み切った17巻。最後の戦に向けて。死者が多すぎる。

    孫立、董平、関勝、単廷珪、鄒淵、候健、盧俊義、龔旺、楊林、劉唐、孔亮、魯達
    心の中で札をひっくり返した。

    童貫率いる軍隊が強すぎて文章からも気迫が伝わってくるから読むのが苦しい
    孫立、董平のことも認めていたし、数で負けるのはもう仕方がないのか……

    高俅=犬以下 ←new!
    厳しい死に方が増えてきた。候健も。少しの心のゆらぎが命取りになるんだな

    厳しい戦の中で飛礫に打たれた童貫を笑ってしまったことを許してほしい。
    童貫たちが強いのって、戦のPDCAをめちゃくちゃ回して部下にも回させてフィードバックめちゃして褒めて、部下に合った戦いを任せているからやんな?!上司としては頼り甲斐もあるし超リスペクトできる人やん。敵にしたら死ぬほど怖いけど。(飛礫打たれた後でさえも部下にフィードバックしてたんすごい)

    馬麟は大切なことを二度言う。高廉を討ち取れたのは大きい。公孫勝の過去、知れないままかなと思ったけど、想像以上に悲惨だった。暗闇での絶望が彼を育てたのか。お互いのピンチの時に訪れる林冲×公孫勝。もう仲良うせぇよ。

    孔亮。もう少し何を考えていたのか教えて欲しかったナ。もうちょっと推したかった。
    一方ぎゃん推ししてる燕青ですけど、活躍しすぎじゃない?まさか女抱いてるところまで見れると思ってなかった。。。呂牛もあっさり、心はそんなに強くなかった。

    子午山。楊令が脱童貞。めでたい!育てたみたいな気分になる。魯達……無念やね。でも最後に楊令に志を伝えられたのが良かった。108人の豪傑のことも。楊志が楊令を助けたのを見たのは魯達だけ。楊令はみんなの志を背負って剣を振るう。でもそれを重荷とは思ってなさそうなところが豪傑。感じてるかもやけど。張平が助けてあげてほしいな。

    やっぱり宋江が大好きです、私。晁蓋を胸に戦うと決めていても、同志が死ぬとやっぱり泣いちゃうところ、あだ名のない人にセンスの良いあだ名をつけてあげるところ、魯達の死に胸を冷たくさせるところ。人が好きで感受性が強くて情があって、でも志は絶対に忘れない宋江。昔から宋江の周りに居た人がどんどん死んでいく。でもそれが頭領の役目なんよね。最後まで応援しています。

    18.19巻を読み終わった時、私の涙を乾かして塩生産できるかもしらん。梁山泊に届けたい。少しでも糧に。(いらん)

    解説コーナー
    あまり目立たない飛脚について、原作を踏まえての話!宋はあんまり人気のない時代らしい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.02.11

  • daidaddy

    daidaddy

    2021.12.24
    この巻では宋江の人間味が出ていて宋江を好きになりました。
    あと二巻なのに今後どうなっちゃうの…

    投稿日:2021.12.24

  • kikko999

    kikko999

    ある重要な展開の中で、(記憶に間違いなければ)初めて「百八人」という数の記述が出てきた。今やその半数近くが戦死。大物も次々と逝き、哀惜感漂うラスト。「楊令伝」への伏線(らしきもの)も張られ…残すはあと2巻。一体誰が生き残るのか…。続きを読む

    投稿日:2021.12.12

  • おとがわ

    おとがわ

    4.3

    一番好きだった人間が死んでしまった。梁山泊側の死ぬペースが早すぎる。どうするんだ今後。魯達がそうしたように第二世代に託すしかないのか。
    あと二巻、どういう風に帰結するのだろう。お互いに削り合っていよいよ佳境、というかもう決着にまで近付いてるのかもしれない。時が経つのが早い。続きを読む

    投稿日:2021.02.20

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