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北方謙三 / 集英社文庫 (72件のレビュー)
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総合評価:
lits
1
梁山泊始動
前半は、武松がメイン。心に弱さを残していた武松。 それと向き合うために郷里に帰るが・・というお話。 その苛烈な展開に、武松の抱える心の闇の深さがうかがえました。 そして、王進の元へ。人直しはこの人!…って定番になってきました(苦笑)。 後半は、梁山泊始動に向けた闘いです。暗闘といってもいいかも。 林冲という巨大な一石が投じられた梁山塞。 その大きさに山塞は動揺しつつも、王倫の巧みな支配はなかなか隙を見せない。 そして、英雄である晁蓋が梁山塞に上陸し、さらに大きなうねりが生じ・・。 このあたりの闘いの機微を描く筆力は圧巻です。 ああ、全巻読破しそうな勢い(笑)。 続きを読む
投稿日:2016.06.21
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sa2sasaki
いよいよ志を同じくする仲間が集まる
一巻ほどの、激動感は少なくなったが それでも読み応えある内容。塩の道と その道を住民を搾取して肥え太った 政府の官僚、軍、警察機構全てが 私欲の謳歌のために滅茶苦茶やっている。 北宋とかの時代と中共の…現代がほぼ同じって いうのが中華大陸の凄いところ。 脱獄したもの、賄賂の財宝を強奪するもの 義理の姉を陵辱して自殺させたもの、 バラバラの志を持ったものが集まりかけている いよいよ感が漂う。反抗のタイミングを自ら 断って、唯の盗賊の頭目で陰湿な暗殺を 手掛ける 心弱きもの、解毒剤で助けるもの 舞台は流動的に。続きを読む
投稿日:2016.01.06
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彩海本
たまらん。 面白い、、、夢中です、、 ラストの宋江が、 会いたいと思った。思ったら、林冲は必ず来るという気がした。だから、夜明けに家を出てここで待っていた。おまえは、わたしを待たせる資格がある数少…ない男のひとりだ。会いたいと思って待っていれば、必ず会えるのだと、おまえが駆けてくるのを見て、本気で思ったぞ。 には。 痺れて動けなくなりました。 か、、、、カッコいい、、、、、、 水滸伝燃ゆる。笑 水滸伝読んでから息子を産むってなったら、もしかしたら九紋龍史進って名前にしたかもしれん。。。かっこよすぎる。。。。 これは、、、、これは。、、、 はぁ。カッコいいぃ、、、、、続きを読む
投稿日:2023.10.25
ひまわりめろん
梁山泊の敵となる青蓮寺も輪郭がさだまりつつある第二巻でございます 官軍の諜報機関みたいな存在なんだけど うーん、この青蓮寺チームがまた良いのよ! 彼らなりの志もありそうで、なんていうかカッコいい敵が…生み出されていて参りました そりゃあそうよ!高俅みたいな軟弱な奴らじゃ、北方梁山泊の敵役は務まりませんよ! 突然ですが、一〇八星全然違うやん!のコーナー!(ドンドンドンパフー!) はい、『北方水滸伝』後発も後発のワタクシですが、さらに信者を増やすために微力ながら少しでもこの魅力を伝えたく、『北方水滸伝』が好漢たちをいかに鮮やかに生まれ変わらしているかオリジナルと比較しながら語って行きたいと思います 第一回は梁山泊第八十四位の好漢、地幽星の病大虫(びょうだいちゅう)薛永です オリジナルでは元々武門の家柄でしたがお父さんの代で没落し、自慢の武芸を見世物にしつつ軟膏売りをしながら各地を流れ歩いていました とある事件で宋江とお友だちになりゆくゆくは梁山泊へ 梁山泊合流後は歩兵の隊長になっていましたが、特に活躍することもなく戦死します 『北方水滸伝』では、天才薬師です 医師の安道全と最強コンビを組んでどんな病も治して…しまわないのがまたいいんですよね 治せない病もあることを受け入れ、死と生と向き合っている そして少しでも助ける人を増やせるよう、死にものぐるいの努力を続けます また剣の達人ですが、人を斬るのは好まずオリジナルと違って実戦では全くの役立たずです 生かすほうに己を捧げているんですな 『北方水滸伝』はただの暴れん坊たちだけでなく、きちんと裏方で生きる漢たちもカッコよく描いているのがまた魅力的なんですわな〜続きを読む
投稿日:2023.09.01
sakopy
このレビューはネタバレを含みます
ようやく始まった すごい物語 ここから始まります なんと言うべきなのか あらすじだけだと、 結局はアジトの乗っ取りなのかもしれないけど この行動もアリかと思わされてしまう それでいいんだよね でも最初は高い高い志で踏み出して なんとかかんとか上手くいってしまって 何かその生活が安定してしまうと 次に目指すべき道が志が見えなっくなってしまって 今、こうやって安定しているのも良いかなぁと思って 今の安定が捨てられなくなってしまう 誰も信じられなくなってしまう この死が次の巻につながっていくんですね
投稿日:2023.04.02
Hideyasu
水滸伝第二巻。組織作りのエピソード群。メインキャラの1人の林冲は梁山湖の寨に入り込むが、堕落した頭領の王倫から命を狙われ続ける。晁蓋は政府が賄賂として準備した財を奪って梁山に向かう。林冲と杜遷と宗万は…王倫を殺害してクーデターを起こし晁蓋たち7名を受け入れる。寨の名前が梁山泊となる、というところまで。 北方謙三の文体は、登場人物たちがみな革ジャンきてタバコすってそうな雰囲気。手をつけてから読むのに10ケ月かかった。続きを読む
投稿日:2022.11.06
あかね
メインの登場人物は大体分かったので(サブという言い方は失礼だがサブの人は、え、このひと!誰!となる時もある)、物語として楽しみ出してる。それぞれのやり取りとか。林冲に無視される安道全。王倫は可哀想やけ…どやむを得ない。し。多分、朱貴の奥さんの死から、人の死がはじまっていくんだろうなと。 欲望って切っても切れないんだなと武松の話を読んで思った。どの時代でもきっとそうよね。性欲に正直な宋江が私は結構好きです。続きを読む
投稿日:2022.01.09
kumapooooo
ついに梁山泊が出てきた。こういう流れだったのか。名前だけは知ってたけど。 相変わらず宋江さんは一人下世話な部分もあって、なんか普通で良い。志が!という、なんか耳が痛いというか、ちょっとグサっとくるよう…な時もあるけど、このおっさんが志とか言ってばっかりじゃしんどいわー、とか言ってるとちょっと救われる。 そろそろ本格的に戦い出すのかな。ワクワクしてくるわね。続きを読む
投稿日:2021.10.28
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