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エラリー・クイーン, 石川年 / グーテンベルク21 (2件のレビュー)
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総合評価:
みん
4
推理できたはずなのに・・・!
本作は国名シリーズ5作目で、エラリーの相棒はクイーン警視でなくヤードリー教授というエラリーの大学時代の古代史の先生です。 有名な作品なだけあり、はっとする素晴らしいトリックでした! じっくり考えれば誰…でも絶対推理できたはずの簡単なものだったと思います。 しかし、ミスリードも多く犯人にも意外性があり、とても面白かったです。 作品全体としては、宗教的なエピソードやTの文字という怪しげなメッセージなど雰囲気がありすぐに引き込まれます。 ただ、中盤は状況が二転三転したり、エラリーの行き詰る様子などの描写があまりに長くて辛く感じる部分もありました(笑) しかし、最後の部分は説明も簡潔ですし、さっぱりできる解決が待っているので、ちょっと辛く感じても結末を楽しみに読んでみてください。 とくに、途中エラリーが気にしているちょっとしたことなどを意識して読むと犯人を推理できると思うので、それもお楽しみに!続きを読む
投稿日:2017.01.25
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meatman
1
たった一つの証拠を見逃してはいけない
____________________________________________________________________________________________ (あらすじ) …ウェストバージニア州の田舎町、アロヨで殺人事件が発生する。 被害者の小学校校長、アルドルー・ヴァンは、交差点の標識に首を切断された状態で、磔となって発見された。その姿はまさに“T”の形を暗示し、さらに彼の家のドアに赤く書かれた“T”の文字が、やはり死体を使った謎のメッセージを残した殺人であることを物語っていた。 この事件に興味を持ったエラリー・クイーンだが、判明した手がかりは、事件発生時にヴェリャ・クロサックなる男が失踪した事、この磔がT字型のエジプト十字架に酷似している事など、些細な事のみで、ほとんど全ての真相は闇の中へと消える。 その半年後、再び同様の磔死体が、ニューヨーク、ロングアイランドで発見される。 エラリーは再びこの常軌を逸した事件へと挑む事となる。 ____________________________________________________________________________________________ 犯行現場の入念な捜査の描写から浮かび上がる事実や証拠は確かなものであり、また、アリバイや動機から考察可能な被疑者は数人挙げられるのですが、いつまでたってもそれらがどうも一つの結論にまとまりません。 ほとんど矛盾なく、正しいと思われるエラリーの推理も、実際はそれすら犯人にとっては予定調和であり、すべて思うままに謎解きをさせられていくといった具合です。 クイーン作品おなじみの「読者への挑戦」もあります。 物語の全篇を通し、犯人の特定が可能な証拠は、僅か一点のみに限られると言っても過言ではありません。 その一点に気づくことができれば、今まで闇に潜んでた数多くの謎が、一気に白昼の下に晒される事でしょう。続きを読む
投稿日:2014.11.27
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