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山本文緒 / 文春文庫 (25件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
めずらしくエッセイ
普段の作品からは分からない,どんな環境の中で執筆していたのかが興味深いエッセイ。 何の根拠もなく執筆一本に・・・・そして直木賞・・・と,客観的には順風そうな裏に物語があったんですね。とは言え,結果オ…ーライだよなぁ,とも言えますが(笑)続きを読む
投稿日:2017.07.17
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ƙの偏愛
文緒さんも葛藤しながら、悩みながら、もがきながら生きてるんだなぁと思った。 こうした想いがあるからこそ、心に響く数々の作品を生み出すことができたんだろうな。 厳しいながらもどこか愛情を感じる文章で「今…の生き方でいい、自分で選択した道を信じて進めばいい」と希望と自信を持たせてくれる人間くさい山本文緒さんの作品がわたしは大好きだ。続きを読む
投稿日:2023.03.25
らくだ
31才から41才になるまでの10年間のエッセイ。離婚したばかりで仕事もお金もほとんどなかった頃から再婚、直木賞受賞まで。丁度「恋愛中毒」「プラナリア」を執筆した時期でもある。 前半は30代独身女性向…け雑誌Domaniのエッセイが中心。 後半は、色々な媒体で綴られた日常の一コマ、20代の私、日々思うことがまとめられている。 彼女の作品を貪り読んでいた20代後半の私。田舎から関東の大学に出て、紆余曲折あって東京に戻り一人暮らししていた頃。 朝起きて仕事に行き、小さなアパートに疲れ果ててもどる。そんな生活の中で、彼女の小説は、抱えていた苦しさを代弁してくれる理解者で、目に映るごく普通の風景や日常を彩ってくれた。 あの頃、筆者である彼女は30代後半だったのだ。 前半部の男だの女だののエッセイは正直、もはやどうでもいい。それは、エッセイには心に染みるタイミングがあるからなんだと思う。 後半部はやっぱり面白かった。端的に本質を突く表現はさすが。「家庭は人格工場だから..」とか、さりげない一言に、あ〜、メモ!という気持ちにさせられる。 時を経て、私の経験値も上がり、心の筋肉も体力もついた今、本書の中のこの言葉を誰かに伝える機会があればいいな、と思う。 ーーーーー 物事の解決法が分からない、ということは、つまりまだ解決する力がないということだ。判断力というのは体力と同じで時間をかけて地道に作り上げていくしかないのだと思う。 そう、今は苦しくても、少しずつ経験値を上げていけば力はつくんだよ。きっと楽になる。続きを読む
投稿日:2023.03.21
hanadama133
このレビューはネタバレを含みます
興味のこと、日常の生活範囲のこと、人付き合いのこと、1人が苦でなく好きなこと。 この時期の筆者さんと年齢が近いからか、とても共感がわいてきた。 (もちろん、異性との話など、共感できない部分もあったけれど。) 恥ずかしながら、本業の小説の方は読んだことがないので、これを機に読んでみようかなと思う。
投稿日:2017.10.10
yutai
図書館で何気なく手に取った本。作者が今まで書いてきたを時期ごとにまとめた構成。こまかいお仕事(パソコン導入後)という時期(30代後半)に書かれたものが一番面白かった。作家の方も年齢とともに感性やテクニ…ックが変化するし、読み手も感性が変わってくる。文章を読むタイミングが重要。宮本輝の錦繍をもう一度読むか続きを読む
投稿日:2015.01.17
珈琲
図書館にて。 移動用にと短いエッセイ集を。 30から約10年間のエッセイだというところも興味をそそったのだけど 慣れない文体だったからか、 全然ダメだった。 この本しか持って出なかったから、無理やり…読むしかない、というくらい。 たまたまタイミングが悪かったか?続きを読む
投稿日:2015.01.07
こぶたちゃん
5月に読書をする時間がなかったせいか 読書欲が止まりません。 山本文緒の小説って、 どこか暗くて病んでる雰囲気があまり好きじゃなかった。 それでもけっこう読んでいるのは、姉が好きだから。 私の姉はけ…っこう読書家で、わりと趣味も合う。 山本文緒も自分では買いたくないけど読みたい。 この本は、今山本作品を読み直したら好きと思うかもしれない、 と思わされる面白い人柄がにじみ出るエッセイ集。 なんとうか…性格がキツい!全然いい人じゃない! だけど正しい感じが、巷に蔓延する「私ってばハッピーなの~」的 うんざり女性エッセイ(あんま読んでないのに偏見だらけですみません。)とは違う、 爽快感のようなものがあった。 不幸のどこが悪いのかとか書いていて、ぷっ達観してるなって。 彼女のそういうクールなところが好きだと感じた。 自分の親や友達(と思ってた人)をぶった切るところとか あんまり女性はしないよね。でも、すごくわかる。 ライフスタイルの地味さも共感とあこがれを覚えたし(笑)。 どこか暗い語り口調も無個性のようで個性的。 淡々と、ぼんやりと、鋭くして、刺す。 31歳で離婚してから再婚するまでの10年間に、 いろんな雑誌に寄稿したエッセイの寄せ集めではあるので、 一気読みはキツかった。が、なんか気になって一気読みしてしまった。 直木賞受賞のくだりでは、自分を卑下しつつも、 書くぞ、読ませるぞという決意やパワーを感じましたよ。続きを読む
投稿日:2014.05.19
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