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永瀬隼介 / 文春文庫 (5件のレビュー)
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bubu-o
子育てには責任が伴うものです。 子どもに何かしらの異常さを与えないような 家庭を築きたいです。 多かれ少なかれ、生きていく上で 出てくる色んな一線を超えないような 判断力と倫理観を与えないとなぁ。 … それにしても、悪役の強さの説明がつかないのが 気になる。 続きを読む
投稿日:2021.05.11
tikuo
苦痛を苦痛と感じない、暴力や殺人にためらいのない、ボーダーを超えた人たちの、自分や同類との対峙。 ルポライターの仙元は、部下の南田と大学教授のスキャンダルについて追っていた。しかし、記事になる直前で…、元妻が息子に金属バットで殴られたという知らせを知り、息子を引き取り、取材から降りる。スクープを手にした南田は、その勢いで渋谷を中心に不良に制裁を加える自警団、シティーガードの取材をスタートする。そのリーダー三枝のもつ過去とは。 視点が5つほどあり、空行や章代わりが来ると、ほぼ確実に別の視点になるのだが、主語がしばらく書かれないため最初は相当戸惑う文章である。後半になってくると慣れるし、そもそも文章自体は理解できるので、章代わりの苦痛は最初だけであろう。 ただ、内容というか人物の苦悩やその原因に対する考察がかなり浅い。悩みのタネや面倒な事項が相当有り、そこから抑鬱した怒りや逡巡があって当然だと思うのだが、それもなく、突然行方不明になって、ぶっちゃけ殺されているわけだ。その最たるものがスーパーマン的な精神科医だろう。 後半になると、暴力イコール殺人というような安易な展開になってきて、読んでいる方は登場人物を考えなくて良くなるわけだが、浅いなあ。 漫画やVシネマ向きで、怒鳴り声と殴られる音、血が飛び散るようなやっすいドラマの原作という感じ。続きを読む
投稿日:2018.09.22
ミサイルボーイ
00年前後の少年犯罪、ギャングと当時の若者像を切り取ったような内容です。あの頃の夜の渋谷、池袋と新宿の裏側の退廃感は凄まじいものがあった気がします。元ルポライターだけあってその辺の描写がとてもリアリテ…ィがあるように感じました。続きを読む
投稿日:2017.11.12
永杜
登場人物が全員揃った時、誰がどう事件を起こすのか それだけは検討がつきました。 さすがに『何』を起こすのかは分かりませんでしたがw 徐々に見えてくる闇、というよりは狂った部分。 冷静なまでに全てを行…っていく状態は まるでチェスをしているかのようです。 ただ、最後がちょっと…ですが 読みやすかったです。続きを読む
投稿日:2010.04.14
3cheers4GIPS
さすがの一作。 正義を標榜する街のボランティア青年団のリーダーの少年と、離れながらもよりそう幼なじみの少年。 家庭内暴力に目覚めた息子を引き取る、ルポライター。そこに救いの手をさしのべる、精神科の…女医。 ルポライターの混乱に乗じてライターに成り上がる、ライターの相棒。 散りばめられたエピソードと現在が噛みあわさって、最後に勢い良くほとばしる本作品は、 処女作とは思われない程の分厚さと重さに満ちている。 最後のエピソードに、作者の青いやさしさが滲むのも、好ましい。 秀作。続きを読む
投稿日:2009.08.22
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