【感想】ぐるぐるまわるすべり台

中村航 / 文春文庫
(62件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
6
17
25
7
1

ブクログレビュー

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  • 雨こんこ

    雨こんこ

    このレビューはネタバレを含みます

    珍しく恋愛要素のない中村作品。音楽と数学。
    『ぐるぐるまわるすべり台』これから何か始まりそうな爽やかさ。
    “はじまりの三部作”の三冊中、一番はじまりを感じた作品。
    初読は10年以上前、後編の『月に吠える』PDCAのエピソードが出てきてもあまりピンと来なかったが、社会人経験を積んだ今は主人公のすごさがわかる。「究極の効率化は自分の仕事をなくすこと」。うん、すげえよ哲郎くん。
    作品を読み終えて、YouTubeでビートルズのヘルタースケルターを聴いてみて、私は部屋の掃除がしたくなった。

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    投稿日:2023.01.24

  • turlinco

    turlinco

    大学を中退して塾の講師をしながらバンドを始めようとする男の話。主人公より作者が感情に走っていて自分の文章に酔っているよう。

    投稿日:2022.11.29

  • ねむりん

    ねむりん

    ギターやってる人が読んだら面白いんじゃないかな

    ヘルタースケルターはビートルズの歌らしい何か特に起きるわけでもない夕日の描写が良かった

    投稿日:2022.06.12

  • ptt219

    ptt219

    中村航さんのだいぶ初期の方の作品です。塾講師のバイトのかたわらバンドを始めようとする小林と、その塾で教わっているヨシモク(小林が勝手につけたあだ名)、そして、小林がバンドを作ろうと募集をかけた時に話に乗ってきた千葉と哲郎サイドのバンドを始めようとする背景を描いた両局面からの話の展開になっています。
    結構ノリと勢いが面白い感じで、数学のこと織り交ぜつつ、ヘルタースケルターというビートルズの音楽を主軸にしながらバンドを始めようとする若い人たちのことを焦点を当てていました。
    作品は2004年のものらしいのですが、そういえばこの頃はウォーターボーイズとかスウィングガールズとか高校生がなにかを新しく始めてみるような映画が流行っていたなーと思います。(あとがきで知る)
    バンドというのも特殊性があるようでその動機は意外と単純なものだったりするんだなーと。
    新しいことを始めてみるのもエネルギーがいるからだんだんしなくなりがちだけど、挑んでみるのも悪くない…なんてことを考えてみました。
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    投稿日:2019.09.08

  • 木戸のねこ

    木戸のねこ

    敬愛してやまない中村航の作品だけど、何じゃコレ!言いたいことが全くわからないよ!
    中村ワールドのぽかぽかした感じが全くない。というか数学やら建築学やら、専門的な話を入れてこられても、「ガリレオ」シリーズ同様、文系の私にはサッパリ楽しめないし。
    良かった…私が読んだ中村航が、これが1冊目じゃなくて本当に良かった…。これが1冊目だったら、ほかを読まずに終わっていたかもしれない(笑)
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    投稿日:2017.01.19

  • kagurin

    kagurin

    このレビューはネタバレを含みます

    「リレキショ」
    「夏休み」
    「ぐるぐるまわるすべり台」の3冊で、
    「始まりの三部作」が完結すると!
    と、
    言うことで3部作最後の「ぐるぐるまわるすべり台」です!


    ちょっとわけわからない表現というか、
    黄金比とかね。
    こういうのって中村航さんっぽいのよね。
    黄金比もだけど、
    ドの♯と、
    レの♭は本当は違うんだって!
    ♯って半音あがるだっけ?
    ♭って半音下がるだっけ?
    同じじゃないの?
    とかも、
    ちょっとわけわからない表現って、
    この、
    「ぐるぐるまわるすべり台」あたりで確立したみたいですね。
    と、
    やけにリアリティある生活感も「ぐるぐるまわるすべり台」あたりで確立したのかな?
    一人暮らしの僕が、
    四合の米を研ぎ、
    炊飯器の中身を6等分にし、
    その1つを器によそい残りは一食分ごとにラップに包んだ。
    目玉焼きを焼き、
    ご飯の上に載せ、
    必要十分に美味しい目玉焼き丼を、僕は食べるとかね。
    (一部を部分的に抜粋)

    僕は塾講師をしてて、
    特別授業を受けてるヨシモクの名前を借りて、
    ヨシモクでバンド仲間を探してる、
    先日大学を辞めた青年である。
    しかし、
    塾講師も、
    バンドももちろん本気ではないのです。
    生活をしてるのではなく、
    流してる?
    流されてるのとは違う流してる感じですかね。
    たいして喜ばず、
    たいして感動せず、
    たいして悩まず、
    たいして苦しまず、
    当たり障りない生活をおくる僕の話し。
    人生において、
    そういう時期ってあるものですよねって感じのふわふわ感ですよね。
    リアリティの中のファンタジーっていうか、
    ふわふわ感ですよ。

    こういうことを運命って思えるかどうかで運命ってかわるんだよ!
    と、
    ある部分では占い師的な悟りを示す僕は、
    将来、
    塾講師でもなく、
    バンドマンでもなく、
    占い師になればいいんじゃないか?

    前半は僕の話、
    後半は僕とバンドを組む感じだった、
    と、
    ある2人の話し。

    前半の「ぐるぐるまわるすべり台」はわかるかな?
    でも、
    後半の「月に吠える」はよくわからない。
    否。
    わかるんだけど、
    わかろうとしない自分がいるのかもしれないね。
    俺はドラムを叩く。
    俺はタロットを弾く。
    と、
    言いたい自分がいるのかもしれないね。

    ちなみに、
    ビートルズのヘルタースケルターは聞いてみたけど、
    よくわからない。
    この、
    ヘルタースケルターが分からない時点で、
    この「ぐるぐるまわるすべり台」を理解できないのではないか?
    と、
    思ってしまった僕は読み流して終わりの小説。

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    投稿日:2016.07.02

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