【感想】パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

田丸公美子 / 文春文庫
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
9
15
5
1
0
  • 通訳さんの裏事情

    ロシア語の米原さんのエッセイを読んでて、こちらの著者を知りました。
    はじめ大胆な方なのかなと思ってましたが、読んでから、努力家で一途な方なんだという印象をうけました。
    米原さん同様、おもしろい話をたくさん持っていらっしゃいます。
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    投稿日:2015.04.14

ブクログレビュー

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  • full3

    full3

    イタリア語通訳の抱腹絶倒エッセイ。めちゃくちゃ面白い。前に読んだようだが初めてのように楽しめた。(何も覚えていないのが怖い)

    1970年東京外語大の学生のとき、イタリア人30人をアテンドして東京、日光、箱根、伊勢志摩、京都、神戸、大阪を12日間回る地獄がデビューだったという話が一番印象的だった。その後通訳技術も日本の名所案内もうまくなっていったはずなのに、貰ったチップは最初が一番多かったというのは何やら含蓄深い。続きを読む

    投稿日:2022.09.18

  • 眠る猫

    眠る猫

    読了。イタリア語通訳者の話。幼少期から通訳という仕事にいたるまでの話、仕事での失敗談など、さすが言葉を生業とする著者だけあって表現力が豊富で言葉のセンスが素晴らしい。想像を超える苦労と思われるエピソードも面白おかしく読めてしまう。
    以前、英語通訳の長井鞠子さんの本を読んだが、言語が違うと、また違う苦労があるようで、お国柄というのは面白いと思う。
    彼女のいう「言葉は自分が自分である存在理由」はまさにその通りだと思う。
    通訳とは外国語が流暢に話せればできるわけではなく、一般常識も踏まえて日本語がきちんと話せることが基本であり、なおかつ即座に嘘をつく能力、想像力が必要。他人になりきりその人の言わんとすることを他者に伝える恐山のイタコそのもの。こう表現する田丸さんはやっぱりすごい女性だと思う。面白かった。
    次はほかの言語訳者の本を読んでみようと思う。さしあたって、あとがきの米原万里さんの本を買おう。
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    投稿日:2019.02.07

  • ykikuchi

    ykikuchi

    "先日、森永卓郎さんの講演を聴いた。経済学の専門家なので、昨今の経済状況をわかりやすく講演していただいた。森永さんは、日本をイタリアのように明るい国にしたいという妄想?(森永さんごめんなさい)を抱きつつ、日夜奮闘されている。(私も、森永さんの計画に100%賛同している。)イタリア人のように、明るく飲んで、唄って踊って、恋をしよう!と必ず講演の時にお話をする。
    そこで、ふと思い出したのが、米原万里さんの本に出てきたイタリア語通訳の方の話。シモネッタという愛称を持つ田丸公美子さん。この方の本を読みたくなり、本屋で購入して読んでみた。イタリア人の気質、文化の一端を田丸さんの体験談からかいま見られる。男の人がナンパしまくる国民では、女性はそんな男達の中でどんな気持ちでいるのか気になる。そんな疑問にもふれている。口説くのが礼儀と思っている男性、そんな男性達から毎日「きれいだ」「かわいい」「すてき」と言われ続ける女性達は、ますます美しくなる。とのこと。
    このほかにも、子育て、とんでもない通訳の仕事、ご自身の成長記など楽しいエッセイが詰まった本。楽しいひとときが過ごせた。"
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    投稿日:2018.10.17

  • 0107springsteen

    0107springsteen

    通訳という仕事の激務ぶりとか、イタリア人のちゃらんぽらんさ(?)などなど色んな要素を差し置いてこの作者の強烈な個性が際立っております。この人の旦那様と御子息は大変そうやなぁ、こんなに弾け飛んでいると。イタリア人にまつわるエピソードがほのぼのしたものに思えて気さえするのは気のせいではないはず。続きを読む

    投稿日:2016.11.24

  • もの知らず

    もの知らず

     イタリア語通訳の筆者によるエッセイ。通訳としての経験から出てくる逸話の数々に、思わず声に出して笑ってしまった。イタリアの文化や人びとの気風もいくらか見えてくるし、(通訳は分からないということが許されないので)ウソもつくという機転の利かせ方は、それ以外の職業でも大いに参考になるところがあると思う。

     が、なんといってもこの本の魅力は面白い。役に立つとか、細かな感想を抜きにして、直球的な面白さがある。

     例えば、のっけからこの調子である。

    "「雄太君のお母さんですか。こんなこと申し上げてもよろしいかしら。実はうちの息子が申しますには、雄太君に巨乳のヌード写真集を見せていただいたとか……」

    私は答えた。

    「うちの子に限ってそんなはずは……。だって巨乳は嫌いだ、手に入る小ぶりサイズが好きだっていつも言っているんですのよ (p. 25)」
    "

     冒頭からこんな描写に出くわしたときの感動といったら。本を読んで久しぶりに噴き出した。

     この本の冒頭で、通訳はその国の文化と同化する、という経験則が紹介されているけれど、まさにその通りだ。通訳という人たちはどれだけ面白いのか。冒頭にすこしだけ書かれている、フランス語通訳の「プッツン」、スペイン語通訳の「ガセネッタ」様たちにもご登場頂きたい。ついそういう欲が出てしまう。
    続きを読む

    投稿日:2016.07.07

  • hiro8940

    hiro8940

     初めて田丸さん 読みました。米原さんを読んでいたので気にはなっていたのですが 今年初めて読みました。期待に違わず面白かった。

    投稿日:2013.07.21

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