少し変わった子あります

森博嗣 / 文藝春秋
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
2
7
9
5
0
  • 世の中というものは

    杳として知れない、ということか?
    匿名であることが、最終的にすべてを匿名化してしまう。
    最終話が闇に紛れてしまうように。
    あれほど、拘っていた鉄塔さえも闇に紛れてしまった。
    静寂を楽しむ会話も同席する女性も、そして、例によって女将の顔も。
    すべては匿名性のうちに、あやふやなうちに処理されてしまう。
    最終話が闇に紛れて、ついには探し続けていた友人の名前さえ紛れてしまうのには、ゾッとしたが、一度きりの場を離れて思い出したときにはホッとした。
    それにしても、代償とは何か?
    ゴジラの話はいくらなんでも忘れそうにないと思われるが、初めての話のように聞かされているのは、やっぱりゾッとした。
    何の代償でこうなってしまうのか?
    すべては闇に紛れてしまう。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.23

ブクログレビュー

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  • 山ろく

    山ろく

    ここは美しい孤独の生まれる場所、とオビにある。目次は8行。少し変わった子あります、もう少し変わった子あります、ほんの少し変わった…。大学の先生である「私」が予約のたびに場所の変わる名前のない店で、店を出れば二度と会うことのない毎回異なる初対面の若い女性と、とても静かに食事をする話が8話。が、そのまま連作短編集という訳でもない。短い時間に二人だけで交わす会話は、その時々の私に意表を突いた気づきや癒しをもたらしてくれる。が、いい話を聞いたからでも、ましてやパパ活でもない。西島大介の表紙イラストは少し違ったか。続きを読む

    投稿日:2018.12.24

  • いけだ

    いけだ

    なんともとりとめのない、不思議なお話でした。
    確実に言えるのは、いままでの森作品とは明らかに違う。
    これまでは、一貫して理系的な冷徹さが根っこにあったと思います。
    しかしこの作品からは、その冷徹さが意図的に排除されているように感じました。
    なんというか、「文系から見た理系」的な感じ。

    しかしながら、本作は間違いのない森作品でもあります。
    器の形、外観はこれまでと大きく変わっています。
    その代わりというか、中身の部分はこれまで以上に濃厚になっていたように思います。
    Essayなどで書かれてきた、森博嗣という価値観や視点。
    それを物語の勘所に、絶妙な感覚でもって配置されていった感じです。

    そして本作での見所は、その空気感にもあると思います。
    基本的に、一対一での「対話」によって、物語は構成されています。
    閉ざされた空間で、食事をする初対面の男女。
    時には会話し、時には沈黙する。
    思い話もあれば、軽快な話もある。
    このなんとも言えない不思議な空気感というのも、新しいなあと。

    そして、「綺麗に食事をする」というのは、やはりcharm pointになりうる。
    そのことを、本書を読んで改めて思いました。
    こう、日常的な仕草というのは、その人の本性を簡単に暴きだすと思っています。
    その中でも、食事という行為は、もう見事なまでに本性が現れると思います。
    マナー的なものではなく、もっとこう、「食事」に向かう姿勢というか。
    ご飯を食べる姿が綺麗な人というのは、生き様が綺麗な人と言っても過言じゃないと思います。

    まーなんというか不思議な作品でした。
    「森ミステリィ」を期待して読むと、ちょっと肩透かしかもしれません。
    けど、「森作品」を期待して読むのであれば、大満足出来るかと思います。
    行ってみたいな。この料理店。
    続きを読む

    投稿日:2018.11.13

  • あゆび

    あゆび

    不思議だけど夢中になる気持ちはちょっとわかる。
    私はほんの少し変わった子がすき。

    どきどきフェノメノン的なイメージで読んだから、なかなか予想外でよかった。

    投稿日:2018.06.23

  • ちゃびぞう

    ちゃびぞう

    ひとりでしか入れない料亭で初対面のきれいな所作で食べる女性とごはんを食べる。
    流動的な思考。消えた後輩の謎。
    C0293

    投稿日:2016.11.20

  • negatebu14

    negatebu14

    んー…微妙ですねぇ…別に読まなくたっていいじゃないか、というような短編集でした…が、まあ、森氏独特の雰囲気みたいのは相変わらず健在ですねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、でもあまりミステリはしていないような気が致しますねぇ…てか、これ、文春に載ったんですかね?? なんとなく普通の小説というか、純文学っぽい雰囲気も漂っていますからねぇ…

    いやー…特にこれといった感想はありませんが、所々に森氏の生きる思想といいますか、人生観みたいなのが滲んでいるような気が致しましたねぇ…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー
    続きを読む

    投稿日:2016.04.19

  • 〇

    読んでるうちに、変わった子ってこの先生のこと?って思うようになった。
    後半まで読み進めたが返却期限が来てしまったのでまだ途中。
    最後どうなるんだろう?

    投稿日:2015.06.06

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