【感想】宰領―隠蔽捜査5―(新潮文庫)

今野敏 / 新潮文庫
(97件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
28
48
13
0
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ブクログレビュー

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  • 浩太

    浩太

    リスク管理を踏まえて早め早めに行動する竜崎署長。今回も事件の兆候を嗅ぎ取り、いち早く対策本部の準備。事件は予想通り署内で発生。管轄外の神奈川に飛び火し、こちらも竜崎署長が対応。
    縄張り関係無く、事件の解決だけを求める竜崎署長に皆んなは反発。ここで水戸黄門のように階級と伊丹部長との繋がりで、皆んなはひれ伏す。現場の責任者と対立するが、鮮やかな推理で最後は勝ちを納めてしまう。神奈川県警の本部長も警視総監も脱帽する勧善懲悪のスーパーヒーローに爽快感を覚える。続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • りゅうちゃん

    りゅうちゃん

    警視庁と神奈川県警の合同捜査となった国会議員誘拐事件。指揮を任された竜崎署長。正義感を持って正しいと思ったことは、警察の上下関係よりも正論をぶちかます竜崎の姿はかっこいいです。実際、こんな上司がいたら最初はやりにくいと思いますが、結果がついてくれば皆ついていくでしょう。
    竜崎と伊丹刑事部長との電話のやり取り、言い合いが男同士の気持ちが現れて面白いです。
    2024年4月3日読了。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • LULU

    LULU

    このレビューはネタバレを含みます

    隠蔽捜査シリーズ第5作

    与党の大物議員牛丸が姿を消した。
    大森署管内で議員の車が発見され、車内には運転手の他殺体が残されていた。
    そして犯人と名乗る男から、牛丸を誘拐したと電話が入る。
    その後の捜査で犯人と牛丸が横須賀にいる可能性が高くなったため、横須賀署に前線本部を組織し、竜崎が指揮を取ることとなる。

    しかし、警視庁と神奈川県警との確執、キャリアに反感を持つ刑事課長、難航する捜査、竜崎の前には乗り越える山がいくつも待ち構えていた…


    今回は息子の3度目の東大受験と事件が重なってしまった竜崎。
    以前と比べると家族に対してずいぶん気持ちを伝えられるようになっている。

    捜査に関してはいつも通り、安定の頼もしさ。
    そして勘も冴えわたる。
    伊丹とのやりとりも面白かった。
    最終盤にはドンデン返しもあって大満足の一冊だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.27

  • 雅本棚

    雅本棚

    2024.3.20〜BSTBS放送
    「国会議員誘拐!」
    与党大物議員が大森署管内で姿を消した。運転手の遺体を残して――。
    一署長に過ぎぬ竜崎が反目しあう警視庁・神奈川県警の合同捜査を指揮することに。
    スリリングな第五弾!

    「まったく、あきれたやつだ。刑事部長に逆らう署長なんて、おまえくらいなものだ」(本文より)

    衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。牛丸真造は与党の実力者である。やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと本庁に入電が。発信地が横須賀市付近という理由で、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。指揮を命じられたのは一介の署長に過ぎぬ竜崎伸也だった。反目する二つの組織、難航する筋読み。解決の成否は竜崎に委ねられた! 解説・池上彰
    続きを読む

    投稿日:2024.03.27

  • Sayuri

    Sayuri

    2016年(発出2013年) 423ページ

    『隠蔽捜査2 果断』に次いで今回は面白かったです。
    東京と神奈川にまたがっての殺人、誘拐事件。神奈川県に潜伏中と思われる犯人。神奈川県横須賀署に捜査の前線本部を作ることになり、前線本部で指揮をとるため竜崎が副本部長として神奈川県へ。

    警視庁と神奈川県警って犬猿の仲なんですね。知らなかった。
    それと、坂本弁護士一家殺害事件の捜査に関連して、神奈川県警のミスがあったことが作中で言及されています。これも知らなかった。ネットで調べるとすぐに記事がヒットしました。

    そして、竜崎が神奈川県にいき、確執や軋轢の中で合同捜査本部を指揮しなければならないのでした。警視庁と神奈川県警のお互いが主張して譲らないところを、竜崎はどのようにさばいてゆくのか。
    見どころは、横須賀署の板橋課長と竜崎の捜査方針の対立です。板橋課長は竜崎の判断ミスをつついたり、竜崎に現場のことには口を出すな的なことを言ったりイヤなやつなのです。
    そして人質救出のため、伊丹のSITを使えという命令に逆らい、竜崎は神奈川県警のSTSを参加させます。そして突入からの犯人確保。最後の事件の真相解明へと進みます。
    やはり竜崎は神奈川県警の捜査員たちをも魅了してしまいましたね。

    そして事件の捜査と同時進行で、息子の邦彦の東大受験と、試験会場から邦彦が救急車で病院へ搬送されたという知らせ。なぜかいつも事件と同時進行で家族のトラブルが! これは物語とセットになっているパターンなので、次回は家族にいったい何が起こるのか⁉︎ というのも実は楽しみなんです。
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    投稿日:2024.02.29

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    いつも通り原則に従うことで事件を解決に導いてしまう。しかし、現実的には都内の警察署長が、神奈川県警の現場で指揮にあたるなんてあり得なそう。

    そして、いつも家族に何かあるよね。面白いけど

    あらすじ
    現職の国会議員が姿を消した。大森署管内で車が発見され、運転手の死体が見つかった。一方、誘拐を仄めかす電話が警察かかってくる。大森署に捜査本部を設置し、逆探知の結果、犯人が横須賀から電話していることが分かり、現場指揮を取るため、竜崎は横須賀署へ向かう。

    その頃、邦彦は明日が三度目の東大受験という日に高熱で倒れる。竜崎は前線で神奈川県警の刑事部長や捜査一課長の扱いに手を焼くが、ボートを手掛かりに犯人を特定し、議員を救出。さらにその裏にあった謎まで解き明かす。

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    投稿日:2024.01.28

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