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澁澤龍彦 / 河出文庫 (25件のレビュー)
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総合評価:
lutece
1
東西比較から見えてくるもの
主に西欧と日本に伝わる不思議な話を比較紹介したエッセイ。不思議な話は怪談だったり、近年の都市伝説的なものだったり、神話伝説に類するものだったり、歴史上のエピソードだったりとさまざま。二頭蛇、うつほ舟…、姑獲鳥、天女の接吻、邪視、栄光の手、死の舞踏、神隠しなどなどと話題は多岐にわたる。 澁澤のエッセイのうちでは、かなり軽めで読みやすい方だと思うが、自分には少し物足りなかったです。洋の東西を問わず、似たような伝承や出来事が記録され、伝えられてきたというのは、思うだに不思議な感じがする。結局のところ、人間に想像できることというのは、国や文化は違えど大同小異ということなのかもしれない。続きを読む
投稿日:2014.07.06
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zasetu
「澁澤龍彦好みの」不思議なお話が49あります。時折思い出したようにチラチラと読み進めるのが至福なのです。他の著作で聞いたことがあるエピソードもないとは言えませんが、やはり不思議は魅力を孕むものです。何…度読んでも「面白いなぁ」となってしまいます(笑)。今の時代でも、そっと目をつぶって夢想に耽けること、想像力逞しく不思議を享受することって、大切です。続きを読む
投稿日:2022.07.03
おーい粗茶
古今東西のうち今のない古の東西から集めたちょっと不思議な奇譚・異譚の伝聞集。著者の、日本、東洋、西洋の文献への博識にまず驚かされるのと、庶民の雑話がこうして記録として残っている、残そうとする文化がかな…り古代からあったのだなぁと感心。こういった不思議話には英雄や為政者たちの語る政治史からは知ることができない、庶民たちの生き生きとした生活史がうかがえて楽しい。続きを読む
投稿日:2022.06.23
がと
新聞に連載していた古今東西の不思議なエピソードを五十篇収録。 本人が解説で言っている通り書き流した感はあるが、二人同夢やうつろ舟、飛鉢や人造人間など、その後創作のモチーフになるものがたくさん紹介され…ている。藤本蒼猪の挿画が良い。続きを読む
投稿日:2020.05.09
しゅうこ
このレビューはネタバレを含みます
似た話ほかにもあるよなーーみたいなのを、澁澤龍彦の趣味でテーマごとに東西たくさん集めた本。めちゃくちゃ面白かった。 わたしは異界の入口とか、ドッペルゲンガーとか、夢の中とか、そういうのが好きなので、その辺のテーマの話はすごく興味深くて面白かった。あとはキャラクターの話も面白かった。天狗≒サタン(星からうまれた)とか。どこの土地でも人が不思議に思うものは同じだったんだろうなあと思う。 ただ、せっかく東西て言うてるのやから、ひとつのテーマで東西ひとつずつは話が欲しかった…な…。澁澤龍彦の趣味だから、比較してあるのもないのもごちゃ混ぜでそれはそれで面白いんやけど…
投稿日:2019.06.01
natsumi0525093
世界の不思議な話をまとめた本。著者が渋沢栄一の親戚で、SMの概念を日本に持ち込んだとかいう人らしく読んでみる。 著者の膨大な知識が窺い知れた。 北アルプスの双六谷は四五六谷として、顔がぐにゃりと曲がる…不思議現象として登場する。続きを読む
投稿日:2018.06.06
大吉堂
古今東に数多ある不思議の物語を紹介する本。元々新聞に連載されていたものなので、軽い読み物として書かれていますが、背後に膨大な知識が広がっていることをうかがわせます。また、出展となる書物も紹介されている…ので、ただ単なる雑学書と違う趣きがあります。そして読んでみたい本が連綿と広がり増えていくのです。 ここで紹介されている事項は、ポルターガイストや幻術、栄光の手や天狗、百鬼夜行などなどお馴染みのものも多く、ひとつの種から様々な花が咲くものだと思い知らされます。 澁澤龍彦の本は興味もちつつ余り手を出していませんでしたが、これを機にどんどん読んでいきましょうかね。続きを読む
投稿日:2015.05.03
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