魔王

伊坂幸太郎 / 講談社文庫
(1236件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
136
377
466
127
25
  • 私の周りにもいるのかも

    他の方のレビューで【モダンタイムス】の前作品と書いてあったので読んでみました。
    が、それほど関連性は感じられなかったな。。。
    世界観は確かに似ているけれど、全く別とも思えるし。
    私の大好きな千葉がちらりとでてきました★(死神シリーズをどうぞ)

    特殊能力を駆使して正しいことをしようとする兄弟を書いた作品ですが、
    作中で語られるファシズムとか、ムッソリーニとか(あくまでも作品中での、です)
    今この時代にもありそうな気がしてきて、ちょっと怖かったです。
    結末がはっきりしないのでモヤモヤ感でいっぱいです。
    コミックス化されてるみたいだけど、そっちはどうなんだろう???
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    投稿日:2016.07.29

  • 再読

    初めて読んだときは他の作品に比べて、そこまで強く惹かれなかった。しかし他の作品を読んで再読した時は初めとは違いとても楽しめました。読書ってやっぱりその時々で変わっていくものだと改めて感じました。

    投稿日:2013.10.07

  • 腹話術を使ってみたい

     特殊能力物は派手な『力』のぶつかり合いで、想像を絶する激しいバトルが繰り広げられるのが定番だと思いますが、主人公の力はとても「地味」な腹話術。その地味な能力を駆使して世論という巨大な力を武器にしたカリスマに対決を挑むことに。
     主人公のありふれたごく普通の日常が緊迫した現実へと変化していったように私たちが暮らす現実の世界もいとも簡単に変わってしまい、気がついたときは丸裸にされているのではないか?と。そんな事を考えさせられながら読ませていただきました。
     面白かったです。
     
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    投稿日:2014.01.09

  • よげんの書に酔いしれて

    「魔王」は、余りにも脱力的な突飛過ぎる超能力を秘めた凡庸なサラリーマンvs独裁者?のサスペンス活劇。とは言え、本当にとり憑かれるようにして書き上げてしまったそうで、いつもの精緻な完成度は望めない。そして、引き継がれた新たなラッキーな超能力をめぐる後日譚のスロウカーブ的タッチの異なる「呼吸」。ファシズム化って、何か、いとも簡単そうで昨今の世相を予見していて怖くなった。スッキリしない結末のまま時は過ぎ「モダンタイムス」と続く・・・。続きを読む

    投稿日:2014.01.03

  • 伊坂作品に共通する会話の妙が楽しめる作品

    兄弟の会話シーンが面白い。本筋はサスペンスで言葉巧みに世間の人気を得ていく政治家、犬養。
    その犬養を人気を杞憂する安藤が繰りひろげるストーリーです。

    投稿日:2014.04.07

  • うらやましい兄弟愛

    一組の兄弟を中心に物語は進んでいきますが、前半と後半で物語の
    視点が変わります。

    超能力ようなものもでてくる、おおよそ現実的ではない物語ですが、
    何気ない登場人物達の生活の一コマに、しみじみと共感できる作者
    独自の切り口が垣間見えます。

    こんな兄が欲しい、こんな弟が欲しいと思う一方で、自分がこんな
    兄になりたいと思う気持ちが募ってきました。
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    投稿日:2014.09.16

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ブクログレビュー

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  • hiromida2

    hiromida2

    伊坂幸太郎 著
    「魔王」とは誰なのか?何を象徴しているのか?
    小説を読みながら…ずっと考えていた。
    先読みの政治論を語りながら、予知出来ていたのは、あまりに変わらない世の中を模索していたのだろうか?
    政治に興味がない というより 政治をよく知らない自分は
    もっと考えろ!なんだろうけど…多分 政治に関心を持てなくなってるのは 国の首相に選ばれるのは 結局 国政選挙で
    国民投票で選ばれたものではないから…って感覚がいつもあり 諦観気味に傍観してる感じだ。
    「呼吸」の章では 国民投票が人々の関心を誘っている
    でも、誰も なかなか 選択出来ないのだ!何が真実で その姿は よく見えないから…。
    「魔王」の章で 考え過ぎる安藤の兄が 今後の世の中を変えようとする 一種独特とも言える思想の「犬養」に 立ち向かってゆく…彼は何を変えようとしたのか?それが知りたくて 思わず前のめりになって 安藤兄を追っていたのに こと切れるとは…。結局 犬養が宮沢賢治の詩(やはり、宮沢賢治の詩は説得力ある)をプロパガンダに用いる事で、大衆を煽動し、権力を奪取する 犬養の自信を持って言い切ることには 危険な匂いもするが 惹かれる。誰しも 世の中を引っ張ってくれるリーダーを求めているのだろう 安藤兄が何とかリーダー的な存在となり 犬養に感じる危険な要素を取り除いて解明してくれないだろうか…という期待を持ってしまった 何かを選択しなきゃ 何か世の中を平和な方向に持ってゆく為に何が必要で 何を選ぶべきか?読んでる者に問いを投げかけられている
    安藤 兄は政治を直視し、考え続け 弟は情報と距離を置き 小さな平和を愛し見出している「呼吸」では こちらも一呼吸出来た気分になった。
    対照的にも見える安藤兄弟の共通点は「大きな洪水に流されないだけ」の強さを持っていること
    何かを変える事も変わらない事も恐いし、大切な事
    考えろ、考えろ!でも まず 自分の意思を持ち関心を持つことから始めなければ…。ついつい、伊坂幸太郎さんの小説の中に答えを求めてしまう自分がいた。
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    投稿日:2019.08.31

  • mgsaeki

    mgsaeki

    自分が念じれば対象者に思った事を喋らせる事が出来ることに気付いた男が、その時台頭し始めていたある政治家に近付いていく話。

    集団心理を扱った物語なんだと思います。
    政治にもっと関心を持てとか、日本人として自分の国に関心を持てとかいうのがメインではないと思いますが、そういうような部分が多くてちょっと疲れました。

    潤也が魔王なのかもしれないとしたら、お金を貯めてどんなことをするつもりなのか。
    「呼吸」で潤也らしからぬ話をしていたのはどういう状況なのか。
    憲法改正の国民投票の結果はどうだったのか。
    ふわっとした終わり方だったので読後もやっとしました。
    でも色々考えさせられる、というか「考えろ考えろ」と意識させられる話で読んで良かったとは思いました。
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    投稿日:2019.08.21

  • かわず

    かわず

    このレビューはネタバレを含みます

    最近政治やら戦争やらが題材の小説が気になっていたので、読んでいてとてもおもしろかった!!
    でもこれで完結!?嘘でしょ!?あの伊坂幸太郎が!?伏線回収の鬼みたいな伊坂幸太郎がこれで完結!?と思っていたのだけど、別タイトルで続編があるらしいね。読まねば。
    死神の精度の千葉が出ていたことを他の方のレビューで知り、「あ、千葉ってあの千葉!?だからお兄ちゃん千葉に対してあんなビクビクしてたんだ!?」って驚いてその部分だけ読み直した。すげー。千葉……調査ってお前……お兄ちゃんのこと“可”にしたんか……千葉……悲しいね。
    弟くんはお金をたくさん貯めて何に使うんだろう。国の為に?いざ戦争が始まるってなったときに、あのお金を和解金か何かに使う予定なのかなぁ。分かんないな。伊坂幸太郎の作品は、読後感スッキリするものばかり読んできたからこのモヤモヤ感に戸惑っている!!続編読まなきゃ!!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.06.16

  • のりゆき

    のりゆき

    このレビューはネタバレを含みます

    好きなセリフ

    ・「今まで議論で負けたことがない」とか、「どんな相手でも論破できる」とか自慢げに話している奴を見ると、馬鹿じゃないかって思うんだよね。相手を言い負かして幸せになるのは、自分だけだってことに気づいてないんだよ。理屈で相手をぺしゃんこにして、無理やり負けを認めさせたところで、そいつの考えは変わらないよ。場の雰囲気が悪くなるだけだ。
    ・テレビとパソコンの前に座り、そこに流れてくる情報や娯楽を次々と眺めているだけだ。死ぬまでの間、そうやってただ、漫然と生きている。食事も入浴も、仕事も恋愛も、すべて、こなすだけだ。無自覚に、無為に時間を費し、そのくせ、人生は短い、と嘆く。もっと言えば、まともに生活することもままならない人間が多すぎる。彼らは無料の娯楽で、毎日を過ごす。テレビとインターネットだ。豊富な情報と、単調な生活から生まれてくるのは、短絡的な発想や憎悪だけだ。
    ・人は、命令を与えられれば、それがどんなに心苦しいことであっても、最終的には実行する。命令された仕事だから、と自分を納得させるのかもしれない。
    ・集団は、罪の意識を軽くする。
    ・民主主義は善か?民主主義は何人殺したんだ?資本主義はどれだけの人間の人生を損なった?
    ・もし万が一、おまえの考えが、そこらのインターネットで得た知識や評論家の物言いの焼き増しだったら、俺は、おまえに幻滅する。おまえは、おまえが誰かのパクリではないことを証明しろ。
    ・私を信用するな。よく、考えろ。そして、選択しろ。おまえ達のやっていることは検索で、思索ではない。
    ・まわりの雰囲気とか、世間体を気にして、やりたいことができない自分はちょっと嫌だ。何のための人生なんだ、って思うよ。

    犬養好きだな。彼の台詞を読んでると、耳が痛い。教会音楽を聴きながら読むと雰囲気が出て、作品に没入出来た。

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    投稿日:2019.06.12

  • aqua

    aqua

    このレビューはネタバレを含みます

    普段関わりのない1つの事柄に偶然触れて、無知が故にそのまま傾倒してしまうのは怖い。
    自分で考える力は鍛えることが出来るから、今から始めても遅くない。自分1人だけと孤独に思うこともあるが、それは間違いではないし恥じることもない。
    どれか1つの考え方を推薦するタイプの本ではなかった。あくまで自分なりの答えを求め、考えさせる。
    千葉さんの見届けがあったけど、こっち側の視点で読んでみたい。そうしたら、何が起きていたのかが明確だろうなぁ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.06.10

  • タマゴサンド

    タマゴサンド

    「魔王」とは何か。誰なのか。深く考えさせられる作品であった。人々の思考が犬養の思うままに変容していく、そこから自分の知らぬがままに、社会全体が変わっていくこと、風潮、常識みたいなものにたいして問題視すべき、そのような意味合いもあったのだろう。宮沢賢治の言葉が上手く使われており、状況を効果的に分かりやすくしていた。続きを読む

    投稿日:2019.06.06

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