娼年

石田衣良 / 集英社文庫
(617件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
109
206
209
42
14
  • これは恋愛小説ではない

     社会人・家庭人としてまとっている殻を全て脱ぎ、「人」として自分自身の価値・存在にどれほどの意味があるのか・・・
     普段すごしている環境の中では、そういった「人」と「人」が向きあうことはほとんどないが、娼婦(夫)を買うという特殊(?)な場合には、余分なものを一切脱ぎ捨てた人間同士の関係が生じる。
     当然、SEXを含めての関係で、体と体だけの交渉で終わってしまう場合もあるが、心と心が触れ合う場合も出てくる。
     本書の主人公は、その中で自分の価値と役割を見つけ出していく。
     非日常的なシチュエーションかもしれないが、僕をやすらいだ気持にしてくれた作品です。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.16

  • 幸せの形

    自分の色をもたないからこそ,娼夫として他人の心の狭間を埋める能力をもつ青年。
    世間では誹りを受ける関係の中からも,ある意味で心の本質に触れる機会を得ていく。

    もう少し話しの展開が欲しかったかな,というところで4つの評価です。続きを読む

    投稿日:2016.09.25

  • 甘酸っぱい

    細かく書かれていて想像しやすいというか、情景が浮かんできて
    ドラマを見ている様な感覚で読み終えました。
    学生という短くも濃厚な主人公の生活を覗いた様でした。

    投稿日:2014.02.15

  • どきどき感

    人の性癖をのぞき見るようなドキドキ感があります。
    性描写だけではなく、状況や、登場人物たちの描写も細かくリアルに書かれていて、確かにこういう男の子はモテそうだなと思わせるものがあります。 大人な少年を読んでみたい人に。続きを読む

    投稿日:2013.09.24

  • 年齢も性別も関係なくお相手します

    うーん、感想がうまく言えない。いかにも石田さんが書いた官能小説って感じは醸し出されているんだけど、そこから何を読み取るか、となると実に難しい。むしろ女性が読んだらどう思うのか知りたい。みんなそれぞれにエクスタシーのポイントが違うというのはわかるけど、ホントにあんな行為で感じるのかな?男を買う女性たちはそこに何を求めているのだろう?娼夫という仕事が主人公の人生観にどう変化をもたらすのか、今後が気になるところ。続編も読むとするか。続きを読む

    投稿日:2018.04.14

ブクログレビュー

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  • たけ

    たけ

    大学生・リョウが会員制ボーイズクラブのオーナーにスカウトされ、娼夫になる話。

    さまざまな女性の性嗜好に寄り添うリョウに感心する。ハタチそこそこで、この冷め方はすごい。抑圧しているものがあるのではないかと心配してしまう。
    でも、リョウはあくまでも自然体だから、多くの女性を虜にするのだろう。リョウが羨ましいかというと、微妙だけど。

    でも、自然体で人に優しくできることは、素敵なことだと思う。

    「娼年」ってタイトルが古めかしく感じられ、全く魅力的に響いてこないので、自分では絶対に選ばない本。ブクログのレビュー見て興味持ちました。
    読んでみて、エロもあり、痛い部分もあり、十分楽しめた。
    続きを読む

    投稿日:2019.12.17

  • ぴなこす

    ぴなこす

    このレビューはネタバレを含みます

    人間の欲望の真理が見えた気がした。

    欲はすてきなもので、それはどんな形でもよい。セックスはその人を理解する手っ取り早い手段なのかもしれない。
    誰にも内向きに隠している姿はあって、どこかでそれを見せたくてたまらない。自分の隠している部分を決して全員に知らせる必要はないし、知ってもらう相手が親しい仲である必要もない。それを開放する手段の一つとしてセックスはある。

    歳をとるってすてきなことだ。私も色んな欲を持った人間でありたい

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.12.07

  • 奏悟

    奏悟

    過激な性描写なはずなのに、嫌悪感は湧いてこない。年齢関係無く、相手の普段は秘めた部分を解放させてあげる主人公に癒しさえ感じた。
    映像化されたと知り驚き。

    投稿日:2019.11.27

  • ベル

    ベル

    先に映画を見てしまいました。あまりの衝撃に、原作はどうなってるのか、あのシーンはどのような表現をされているのかなど、気になって読まずにはいられませんでした。

    実際、本の方がマイルドに感じましたが。

    リョウくんがしている仕事の内容は問題あるかもしれないけれど、対人関係の仕事をしている人はとても参考になるのではと思いました。相手が何を望んでいるのか、本人にも気づけていない欲求を探り出し、それを満たしてあげることこそ究極の接客。
    リョウくんから学ぶことはたくさんあると思いました。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.30

  • りか

    りか

    アマゾンプライムで映画を観る前に読んでおきたかったので読んでみた。
    もっとこの主人公のことを追っていたくなりました。他人に興味を持ち、向き合える。たくさんの女の人が虜になる気持ちが分かるような気がしました続きを読む

    投稿日:2019.09.27

  • E

    E

    タイトルと内容に圧倒されがちです(と私は感じました)が、丁寧に真摯に読み進めると、単純に性を売る少年とクラブオーナー女性という枠から外れたほの温かさの伝わる物語でした。

    【あらすじ】
    主人公は未成年の大学生、リョウ。
    とあるきっかけから女性客をもてなすボーイズクラブのオーナー、御堂静香に出会い、娼夫として働くことになる。
    同級生からも反対され、一触即発の場面もありつつ、彼が下す決断とは……。
    ***************

    姫野カオルコさんの解説にもあるように、「やさしいものがたり」であり、「(物語の)すじはどうでもいい」という人向けの物語です(物語本編もさることながら、解説が的確で素晴らしいです)。
    ストーリー自体は全くもって単純、シンプルです。
    しかしそれとは対照的に、著者の文筆センスは(解説でも“イカした”と形容されていますが)とても美しく、スタイリッシュでキラキラしています。
    それはもう、読書メモにたくさん表現を書き溜めてしまうほど。ドキリとさせられる一文から、その瞬間を切り取る鋭い一文まで、美しい表現が満載です。

    「性的なジャンルを深く切り込んだ小説なのでエッチなことばかり書いているんじゃないの?」と思われている方もいらっしゃると思いますが(それは私だけかもしれないですね)、性・セックスというものを媒介にして、様々な人間の側面に触れる物語とでも言いましょうか、我々はリョウの心を通じて様々な年代の様々な人生を持つ女性の側面(男性もですが)を具に眺めることになります。
    それは時に生々しく、痛々しいものもありますが、私はこの本を通じてみたその世界にはセックスしかなかった、とは感じませんでした。

    人生に退屈した少年のひと夏の物語。もう夏は過ぎてしまおうとしていますが、この夏の読書にこの一冊を選ぶことができて良かったと感じています。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.07

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