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石田衣良 / 集英社文庫 (159件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
アイデアは
自分が死んでしまったのはなぜなのか? なぜか死の直前の数ヶ月の記憶が抜け落ちている。 幽霊となって自分の過去の調査を始めた男が知った事実は……。 いわゆる、自分の過去を走馬灯のように振り…返るのとは違って、ミステリー的要素も持ってるところが、ちょっと面白い……ただ、最後がちょっと納得や共感ができないなぁ続きを読む
投稿日:2018.05.16
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華麗なる義塾
プロローグのただならぬ空気感から、好奇心を刺激され期待しながら読み進めたが、霊魂生活の中盤辺りで、先の展開が読めて少し冷めてしまった。 最後のオチも自分には、あまり刺さらなかった。
投稿日:2023.01.26
本の虫
面白かった! こーいう感じって 珍しいんじゃないかなぁ 読み始めからストーリーの中に 引き込まれてしまいました。 どーいう展開になるのか 気になって仕方がなかったです。
投稿日:2022.11.09
マッピー
このレビューはネタバレを含みます
自分が殺されたところから話が始まる。 そして、フラッシュバックする主人公・掛井純一の人生。 なのに直近二年の記憶だけが戻らない。 死んでしまった主人公は、きっと見事復讐を果すことだろう。 と思いながら読んでいたけれど、この主人公はまず映画や音楽を楽しむ。 何しろただで劇場に入り込むことができるのだから、見放題聞き放題なのだ。 そして自分に何ができるのかを学び、その特技を生かすための鍛錬を怠らない。 純一の特性は電気を操ること。 よし、ここから復讐劇の始まりだ。 と思ったが、彼の興味は死なねばならなかった真相の追求と、一目惚れした彼女の見守り。 復讐するのが一番簡単なのよ。 ドラマチックにスリリングに手に汗握らせて、最後にスカッと終われる。 だけど石田衣良は簡単に話を終わらせはしない。 自分を殺したと思われる奴らに対してでさえ、命を奪い返してやろうなんて思わない。 正直甘いな、と思わざるを得ない。 だって友達とメールでやりとりした時に、大きなヒントがあったのにスルーだよ。 死ぬに至った原因も、やっぱり言ってはいけない人に言ってはいけないことを言ってしまったから。 窮鼠は猫をかむのよ。 甘くて青くて、だけど人として誠実に生きている(いや、死んでいるのだが)主人公の生きていた頃の人生は、空しくて切ない。 何のために生まれてきたのだろう。 そして…ああ、ネタバレになるなあ。 記憶はどうなるのだろう? まさかそのままってことはないよね。
投稿日:2022.06.17
夕芽
今日は幽霊が主人公の物語。 『エンジェル』 石田衣良 (集英社文庫) 主人公・掛井純一は、殺されて埋められる自分の姿を目撃し、自分が幽霊になったことを知る。 しかも、彼は死ぬ直前二年分の記憶を失っていた。 自分は誰に殺されたのか。 なぜ殺されなければならなかったのか。 純一は、自分の死と空白の二年間の真相を探るべく調査を開始する。 優しすぎるなー。 主人公が。 でもそれが全然嫌な感じじゃない。 幽霊になってからの純一の頑張りには心を動かされる。 彼がこれまでの人生を再体験する「フラッシュバック」の章は圧巻だ。 なんと母胎の記憶からそれは始まる。 生まれてくる赤ん坊に、今の純一の意識が入り込んだ誕生の瞬間は、あまりにもリアルで怖い。 彼は光の渦に飲み込まれながら、あまり幸せではなかった数々の場面を追体験していく。 父親に10億で売られた大学時代。ゲーム制作会社でのアルバイト。 その後、ベンチャー企業に資金を援助する投資会社「エンジェルファンド」を設立する。 ……と、フラッシュバックは非情にもそこで終わる。 二年間の記憶を積み残したまま。 ああ、何だかやりきれないなぁと私は思った。 とても幸せには見えない純一の短い人生をともになぞっていくうちに、やはり、“殺される”というゴールがあまりにも理不尽であるように思えてくるのだ。 純一はパソコンのデータを調べるうちに、ある映画に自分が個人投資家としては高額すぎる投資をしていたことを知る。 自分を埋めた二人組がその件に関わっていたことや、その時付き合っていた女性がいたことが分かってくるにつれ、謎は混迷を深めてくる。 ミステリー、サスペンス、バイオレンス、そしてゴーストものとしてのファンタジーの色合いも濃くなり、どんどん物語から目が離せなくなる。 生きていた時の純一から感じられたのは、諦観というのとも少し違うマイナスの諦めだったが、死後の純一は精力的に動き、感情を表に出し、とても生き生きとしているように思える。 読んでいてこちらまで楽しくなってくる。 瞬間移動で瞬時にどこへでも行けるし、張り込みも、刑事や探偵のように本人に見つからないようにこっそりやる必要はなく、堂々と隣に座って話を聞いていることもできるのだ。 しかし、幽霊だからといってすべてに万能なわけではなく、例えば彼の“電気使い”の能力(ポルターガイスト?)とか、音声化や視覚化(化けて出るっていうやつですか)なんかも、血のにじむような練習のたまものである、というのが面白い。 世の中の幽霊がみんなそんな努力をしているのかと思うと、幽霊に親しみを感じます。 全然怖くないし(笑) 物語の終盤、明らかになる意外な人物の事件との関わり、そして悲しい裏切り。 もっと怒ってもいいと思うんだけどね。 なぜか純一は、直接自分に手を下した張本人にでさえ優しい。 よく考えるとこの小説、どうしようもない極悪人がいないんだよね。 そういうところがちょっと甘さになって、ライトな感じになってしまっているのは否めないけど、先にも書いたようにそれが全然嫌じゃない。 自ら二年間の記憶を消し去らなければならなかった悲しい理由と、ラストの衝撃の決断。 ああ… ハッピーエンドかどうかは、正直私には分からない。 けれども、“死者としての生”を精一杯生きた純一が私は好きだ。 まさにエンジェル。 その優しさは、人生をまっとうした人の崇高さだと思う。
投稿日:2022.04.06
s*yossy
再読。ラストだけは覚えていたけど、細かいところはうろ覚え。殺された主人公が殺された理由を探るうち、生前愛した女性を守りながら、その真相にたどり着くまでの物語。ちょこちょこ出てくる音楽が懐かしい。うまく…時代背景なんかを組み込んでいる。続きを読む
投稿日:2022.03.12
rdstaka22
親からもらった10億の資産で投資会社を始めたが、何者かに殺されてしまう。しかし、幽霊となって蘇り自分がどうやって死んだかを突き止める。まさか、最愛の人が殺人に加担していたとは、思いもよらなかったことで…あろう。金持ちは狙われるって教訓なのだろうか?続きを読む
投稿日:2021.08.27
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