【感想】ソウルケイジ

誉田哲也 / 光文社文庫
(501件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
84
241
135
12
1
  • シリーズ他作品も読んでみます

    シリーズ2作目、ですが1作目を読む前に読了。
    冒頭の登場人物の紹介に辟易し、くじけそうになりました。
    警察の肩書きが長すぎる。。。
    時間はかかったものの、読み終えて満足です。
    想像以上に猟奇的なトリックと、暖かい父性愛がコントラストされ、
    どちらも際立って印象に残りました。
    今までに見たことのないトリックですが、本当にこのトリックが通用するのか疑問。
    主要登場人物たちがみんな個性的で、なるほど、シリーズ化で長く活躍してくれそう、
    と今後も期待しています。
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    投稿日:2016.11.12

  • 日本の貧困層とは?

    姫川玲子シリーズ2冊目。
    ストロベリーナイトより面白かったと思うけれど、どうもドラマで見たことがあったらしくて、どんな結末だったかは知っていました。なので少し残念。
    ドラマではあまり感じなかったけれど、このお話は、貧しさがテーマ。いったん陥った貧困からはなかなか上手に抜け出せない。
    そのテーマが重くて、姫川と菊田がうまくいくのか、とか、そんなことが軽く感じました。
    続きが楽しみです。

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    投稿日:2015.02.04

  • トリックを超えた先に見える温かくて残酷な真実

    再読。こんなにも温かく、残酷で、胸が詰まる素晴らしいミステリに出会えたことに感謝です。
    本作ではトリックの技巧的な部分だけでなく、動機や背景などもひっくるめて二重三重に仕掛けが施されています。
    それを犯人心理に踏み込む直感型の姫川と、主観や勘を排除した客観型の日下の別視点から辿った情報が集約され、一つに合わさった時に驚愕の真実が浮かび上がる様は何とも鳥肌が立ちます。
    しかも本作の本当の価値はそれら仕掛けそのものではなく、裏に隠されているドラマの部分にあるのですから、本当に贅沢すぎます。
    とんびに続いて父号泣です。
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    投稿日:2014.02.15

  • 姫川シリーズの第2弾

    刑事の勘を頼りに操作する姫川と対照的な日下との捜査競争を行う。
    前作よりも人間描写が深く掘り下げていて、日下が姫川を評価していたりと各登場人物の隠れた一面を覗かせていた。

    投稿日:2013.09.25

  • 安心して読める作品

    「ストロベリーナイト」の続編で、久しぶりにこのシリーズを読んだが、非常に読み易く、ページ数の割にあっという間に読み終わってしまった印象。
    ミステリーとしては、「真相」がある程度早い段階で想像できてしまうし、実際の警察の捜査はそんなに甘くないんじゃないか等々、細かな突っ込みどころは色々あるが、主人公をはじめとした個性的な登場人物がこのシリーズの魅力だろうし、そう言う意味では及第点以上だと思う。続きを読む

    投稿日:2013.10.05

  • テレビドラマ化もされた姫川玲子シリーズ第2弾!

    本作は「父性」というのが一つの大きなキーワードになっている。川土手に止められた車から見つかった血染めの左手首。その身元を洗っていくうちに明かされていく、借金に追われた人たちの行く末と、それに翻弄される家族たちの苦悶。ストーリーを追ううちに、物語とはいえそんなひどいことを、と思いつつ、現実に起こりうる事でもあることにいたたまれない気持ちになった。
    主人公玲子は第1作「ストロベリー・ナイト」で明かされたように、暴行に遭った経験を持ち、そこから立ち直る強さと内に秘めた復讐心に支えられて警察組織の中で活躍している。部下となった葉山則之もまた心に傷を抱えて、もがいている。作者はそんな強さと弱さを併せ持つキャラクターをいとおしく思いながら描いているように思える。
    さらに、本作は玲子のライバルともいえる日下警部補の活躍が目をひく。それこそ、玲子よりも主人公らしい働きすらしてしまうため、途中主人公は日下かと思えるほどだ。この日下も家庭人としては悩みを抱えている。ここでも「父性」が見え隠れしている。
    「ストロベリー・ナイト」のような派手な仕掛けはないが、その分じっくりとかみしめるように読み進めることが出来る佳作。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.07

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ブクログレビュー

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  • ぼの

    ぼの

    前作が衝撃すぎて、他の長編作品を読めない状態になってしまい、期間を置いてから大事に読もうと思っていたこの2作目を早くも読んだ。哀しみが詰まっている、と読みながら思った。容疑者Xの献身を思い出した。今作で、日下を好きになった。ちょくちょくセクハラじみた描写があり気になるが、何年も前の作品なので、それは仕方ないか〜続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • YA

    YA

    姫川玲子シリーズ第2弾を読みました。
    警視庁捜査一課の刑事達が事件の捜査を進める場面の描写は、のめり込みまますね。
    佳境に入るにつれて驚くべき事実が次々と浮かび上がりまして、ラストまでビックリです。

    投稿日:2024.03.07

  • ピアノマン

    ピアノマン

    やっぱり面白い…。。
    姫川玲子シリーズ良い!!
    今作はそこまで華やかさのある話では無いものの、父性をテーマにして、感情を揺さぶられるような話になってました。
    前作とは打って変わって姫川と日下がスポットに当たり、それぞれの対比がよく出ていました。
    子を思う気持ち、同じ境遇にある子の気持ち、それぞれが入り乱れて、かなり面白い読書体験ができました。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.14

  • 前太ハハ

    前太ハハ

    このレビューはネタバレを含みます

    夫の友人からお借りしました。

    姫川玲子シリーズとは知らずに読み始めたので、玲子が出てきたときにはあっ!と声が出てしまいました。竹内さ~ん(涙)

    ものすごいどんでん返しがあるとかではないですけど、練られたストーリー展開は読みごたえもあり(グロい描写もあるけれど)一気読み必須です。
    テーマもね、凄惨ともいえる殺人事件を舞台としながらもキーワードは「父性」。
    ジーンとくる場面もあったりして、警察小説ではあるけれど人間描写がよかったな。

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    投稿日:2024.01.04

  • NSFM

    NSFM

    誉田哲也さん、姫川シリーズ2作目。
    今回の作品もドラマで収録されていたようだが全く覚えていない。
    「ソウルケイジ」ってなにかと調べてみたらアイルランドの童話らしい。そこに物語がリンクしていたかはその童話を知らないためわからない。作者はその童話に何かを絡ませてこのタイトルをつけたのだろうか?自分にはわからないし、本作品を読んでもピンとこなかった。

    前作「ストロベリーナイト」もそうだったが、今作品も警察小説の王道のような作品。張られていた伏線は途中で予想がついてしまう。
    ただ面白いのは姫川の捜査一課内のライバル達、前作は勝股(ガンテツ)、今作は日下。二人のキャラがあるためこの2作は2作を通じて生きてくると感じる。姫川も含め捜査一課の警部補達のキャラが三者三様で面白い。

    今作品の方が事件の奥深さを感じ、境遇の理不尽さや生い立ちやその意味も読み取れて面白く感じた。ただかなり予想通りの展開と結末になってしまった。

    姫川シリーズ、また機会があれば読んでみようと思う。
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    投稿日:2023.12.02

  • shu.k

    shu.k

    このレビューはネタバレを含みます

    1作目に比べてトリックの驚きは少なかったけど、テーマ的に好きなタイプ。容疑者Xの献身に近いものがある。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.29

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