【感想】完訳 ロビンソン・クルーソー

ダニエル・デフォー, 増田義郎, 増田義郎 / 中公文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
6
4
3
0
0
  • 子供の頃に読んでとても面白かった

    子供の頃にこんな生活をしてみたい!なんて気楽に思ってましたが、辛く苦しい20数年に及ぶ孤独なサバイバル・・・
    とても耐えられそうにありませんが、未知の島でアジトを作り、服や道具食器などすべて自分で作っていくのはなんだか憧れますね。
    孤独な男の苦悩はよく伝わってくるのですが、宗教的な部分が強すぎてちょっと現代日本人にはついて行けない部分が多いです。
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    投稿日:2014.08.28

ブクログレビュー

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  • 鈴華書記

    鈴華書記

    膨大な情報をもとにひとりの人間の記録を書き切った作品で,当時のイギリス市民の精神がよく反映されている。漂着後は持ち前の知識と信仰心で困難を越え,捕虜をうまく飼い慣らし,やがて戦いに勝利する姿は,当時の理想像にも見える。

    かつてスペインやポルトガルが握っていたカリブ海へ,イギリスは進出しようという時代。海の向こうに夢見た人々に,本作はうまく適合したのだろう。

    1719年に59歳で『ロビンソン・クルーソー』を出版したデフォーは,もとはジャーナリストとして諷刺詩を数多く書き,トーリ党の幹部ハーレーの下で週刊誌『レヴュー』を発行し実質的な政府の広報官として活動していた。

    全体的に,予定調和ではあるが面白いと思った作品である。
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    投稿日:2021.11.02

  • 脇 草太郎

    脇 草太郎

    無人島に漂着したロビンソンは、持ち前の才覚と粘り強さを武器に島の生活を切り開いていく。原文の息遣いを伝える新訳とともに、文化史研究の第一人者が不朽の名作を世界史的経済から読み解く、大人のための翻訳・解説決定版。訳者解説「大西洋世界のロビンソン・クルーソー」

    1719年ダニエル・デフォーによって書かれた冒険小説。日本においても多数の翻訳書が出版されたのは周知の通り。翻訳者の気分や匙加減ひとつで原文にあるはずの文章が削除されたり、大げさに膨らませたりされているそうだ。この本は原文になるべく忠実に翻訳された本とある。本書の翻訳をされた増田氏は、子供用に書き直された本だけで原文に触れてない人がほとんどである。と巻末に書いている。まさに私もその一人で、ロビンソン・クルーソーがこんなに鬼畜(続編だとさらに増すようだ)だとは知らなかった。下巻目的なら岩波の方がいいのかな?
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    投稿日:2021.09.19

  • へ〜た

    へ〜た

    ロビンソン・クルーソーと言えば、誰もが子ども時代に縮約版で親しむ作品だが、その実は文庫で400ページを越える長編小説なのであった。青年時代に親に反抗して家を出て以来、海賊に捕われて奴隷となり、脱出してブラジルに渡って事業で成功し、さらに貿易船の航海中に嵐によって無人島辿りついて、ようやく誰もが知っているサバイバル・ストーリーが始まる。

    直面した苦難や無いものを嘆くのではなく与えられているものに感謝すること、足るを知ること、現状の暗い面よりも現に楽しんでいることに注目することなど、21世紀の自己啓発書にでも書いてありそうな知見を孤独な生活の中で獲得していく様と、その後の波瀾万丈を描く。子ども時代に読んで終わりにするにはもったいない大傑作。
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    投稿日:2021.01.30

  • kidooom

    kidooom

    めちゃくちゃ好き。
    自らの身を持って、中庸が大事なんだなと学ぶ体験。
    無人島でのたくましいサバイバル生活には、少しだけ憧れる。

    自分も何かをめんどくさいと思ったり、辛い時があったときに、ロビンソン・クルーソーを思い出して奮起しよう。続きを読む

    投稿日:2020.10.10

  • nomnombooks

    nomnombooks

    自分がこんな孤島に取り残されたら?話す人がいない状況に長期間置かれたら?など想像すると少しゾッとするぐらい上手く話が描かれていました。

    どんな環境でも打開策を見出そうとするロビンソンの姿が人間臭くもあり、とても引き込まれました。場面によっては想像力が追いつかなかったです。汗続きを読む

    投稿日:2019.01.17

  • pyonko

    pyonko

    このレビューはネタバレを含みます

     
    子供の時に読んだことがあるくらいだが、
    当時もロビンソンの無人島生活を
    わくわくしながら読んだ。

    特に自分の住処を作るあたりが子供心に
    非常に面白く読んでいた覚えがある。

    今回この完訳本を読んでみたが、
    当時読んでいた少年向けのものが
    どれだけ省略されていたのかがよくわかる。

    特に大きく違うのは、
    ロビンソンの宗教観というものが、
    要所で記述されていることだろう。
    確かに少年向けにする際にはこの部分を省くよなぁとは思う。

    また、序盤が大きく付加されており、
    こんな話だったっけと戸惑う。
    一度奴隷にされた箇所とか無かったような記憶がある。

    また、解説を読み、当時の世俗と合わせて
    そういう見方があるのかと。
    もし、大人になってから読み直すならこの本はお薦め。

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    投稿日:2014.03.23

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