となり町戦争

三崎亜記 / 集英社文庫
(514件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
40
96
192
111
42
  • 銃撃戦のない戦争

    普段通りの生活から突然戦争が始まるという市役所のお知らせ。
    本編の中には、銃撃戦などの戦争描写は全くありません。
    しかし、主人公は確実に戦争に巻き込まれていて、しかも知らないところで死んでいる。
    戦争をひとつの行政として坦々と進めているし役所側の描写は、非日常が日常に当たり前のように入っていることに困惑する主人公と同じ気持ちになる。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 何が日常で何が非日常なのか

    戦争と聞くと非日常で、戦車や銃撃戦のイメージが強いですが、「となり町との戦争」ではそんなことはなく、ほとんど「日常」とよばれる状態の中で「非日常」な戦争をしています。
    イメージとは違うものの、確実に人が死んでいく「戦争」。そこに巻き込まれた主人公の心の動き、そして巻末の書き下ろしストーリーが面白かったですね。続きを読む

    投稿日:2014.09.07

  • やっと読めた

    昔、電車のなかで落として途中までしか読めていなかったものをやっと買い、読めました!
    最初は主人公と同じで何が起きてるか分からないのですが、話が進んで戦争の実態が掴めてくると一緒にハラハラドキドキして次の展開、次の展開が楽しみになってきました。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.30

ブクログレビュー

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  • Στέφανος

    Στέφανος

    小説すばる新人賞
    となり町との戦争がはじまる◆偵察業務◆分室での業務◆査察◆戦争の終わり◆終章◆別章

    投稿日:2019.05.04

  • sinsinsin

    sinsinsin

    戦争は、日常と切り離された対局にあるのではなく、日常の延長上にあるのだ。
    この言葉の為の作品だったのだろう。
    別章がなければまた違った作品になったのだろうが、追記された為に完成度は高くなった。
    色々と考えさせられる作品だ。


    ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーも収録。
    続きを読む

    投稿日:2019.04.30

  • kakane

    kakane

    戦争と誰もがもつ日常の関係を主題に考えさせられる小説。
    肌感覚を伴わないとなり町との戦争だが、だかららこそ見えない感じられない恐怖に無関心で無責任に日々暮らすことを問題視している。ザワザワと心が騒めく印象深い読書だった。続きを読む

    投稿日:2019.03.24

  • ゆうじボーイ

    ゆうじボーイ

    現代日本でもし国内戦争があったらというif小説なのかな?

    戦争があるのかないのか、誰がいつどうやって殺されてるのか明記しておらず、読者にすべて解釈を委ねるという感じの本なので、読む人によって好みが別れると思う。ちなみにぼくにはつまらなかった。

    公務文書が多数登場するので、公務ファンの人は気に入ると思うよ
    続きを読む

    投稿日:2018.11.16

  • ぱのこめ

    ぱのこめ

    町同士の戦争が「公共の事業」として行われる世界で、主人公が偵察任務に従事する話。開戦したにも関わらず日常は相変わらず平凡なままで、でも自分の知らないところで増えていく戦死者の数というギャップに対して、主人公が戦争の意義を問うたり、戦争を「自分ごと化」していくのがメインのストーリー。

    同じ作者の『失われた町』が個人的には結構面白かったので読んでみましたが、今作はそこまで面白くはなかったです。エンターテイメント性や面白さよりは、筆者の強い問題意識みたいなものを感じる作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.22

  • nekotuna

    nekotuna

    当たり前の日常の中に潜む非日常を描いた作品。
    組織の論理の中で物事は矮小化し業務化していくのだなあ。
    これと同じような事は(どの事象、レベルであれ)起きているような気がする。

    ネットでのレビューを見ると、とある事(表現をぼかします)に否定的意見が多いけれど、
    あれは感じることができない非現実な戦争に飲み込まれていく主人公と香西さんのあがらいではなかったのかなと思うけど...深読みしすぎかな?
    香西さんが業務の一環として行っていただけとは思いたくないな(笑)

    昔読んだ小林恭二の「電話男」とか中井英夫の「電線世界」や大場惑の「メイズィング・ゲーム」を思い出した。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.14

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