【感想】青のフェルマータ

村山由佳 / 集英社文庫
(91件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
19
24
33
5
2
  • 心が満たされる

    村山さんの自然の描写が好きです。
    頭の中にすっと浮かび上がる情景の描写がお見事。
    海、空、イルカ、心・・・「青」という色が持ってる力を感じる作品。
    読み終わって、静かに満たされてる満足感が良い!

    投稿日:2013.09.25

  • 透き通った世界

    リオ,JB,アレックス,ダグ,ゲイリー,フィオナ。イルカを通して関わり合うさまざまな人々の透き通った心の世界が伝わってきます。
    そんな世界のキーになる「フェルマータ・イン・ブルー」,もちろん,物語の中の曲なので,架空なのだけど,どんな曲なのか,すごく気になってしまいます。続きを読む

    投稿日:2013.11.10

  • ぼんやりした内容とも

    突然言葉が出なくなるという障害を抱えてしまった主人公が,イルカの研究所がある島で,自分の生き方を取り戻して行く,という美しく絵画的なストーリー。
    中で,人間の性(さが)が描かれる部分はあるものの,見方によってはなんとなくぼんやりした内容とも言える。
    (この作家でこれまで読んだ作品と違い)イルカ好きの私がなんとなく手に取った作品でもあるので,こんなもんかという気もしますが,あまり高い評価はできません。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.09

ブクログレビュー

"powered by"

  • 山賊パスタ

    山賊パスタ

    イルカ、出てきます。しかもなかなかに重要な役割です。
    どんなに落ち着いた立派な人間でも、心の中に必ず弱い部分を持っていて、そうした個の人間同士が支え合い、思いやることで、それを補完しあうと。意外と身近なところにもたくさんあることだと思います。続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • ある

    ある

    オーストラリア,青く澄んだ海。失声症リオはイルカとの触合いで元気を取戻す。言葉や体でなくチェロで結ばれるリオとJB。JBとは反対に若く暴力的なゲイリー。声なきリオの心の叫びが痛ましい。

    投稿日:2023.11.27

  • てやんちゃん

    てやんちゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    メンタルヘルス系。

    村山由佳の初期作はあんまり期待していなかった(失礼)のだけれど、予想していたよりもずっとよかった。村山由佳はやはり南の島との相性がものすごく良いなあ。情景描写、特に海の描写が卓越している。『ありふれた愛じゃない』にも通じるものがこの時点で存在している。

    しかし『ありふれた愛じゃない』など近年の作品が好きな村山由佳ファンにとっては、本作は初期作品なので書き方としてはやや物足りないように感じる。里緒と、JBと、ゲイリーと、フィオナと、それぞれの人物が傷を負っている、わりにそれぞれの傷があっさり描かれすぎている(あるいはほとんど言及されていない)。そして終わり方がよく分からなかった。え、イルカはどうなっちゃうの……??テレビの撮影はどうなったの……??フィオナとゲイリーは……??

    大ケガさせられただけのイルカがめちゃくちゃ可哀想だし、イルカにそんなひどいことをせずにいられないゲイリーの精神状態が1番心配。ゲイリー、いちばん悲しい存在というか、病理がキツすぎる。「俺はこういう手段しか取れないんだよ」みたいなことを自分でも言ってたけど、自分の思い通りにならなかったものはぜんぶズタズタに傷つける、って生き方しか知らないのが深刻。それなのに最終的に里緒にほっとかれてこの物語全体からも置き去りにされたまま終わる。そこはちゃんと回収してほしい。

    村山由佳が色んなところに行ってイルカとたくさん泳いで、それを踏まえて出来た小説なんだなっていうのはものすごく伝わってくるけれど、その他の部分で言葉が足りなくて勿体ないかなあと感じる小説。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.09.14

  • komorebi

    komorebi

    海とイルカと音楽。
    声を失った少女の愛と再生の物語。

    海に抱かれ、イルカと戯れ、チェロを奏でる。
    リオのそんな海外生活に少しの憧れを感じた。

    最終的に彼女が選んだ相手に正直驚いたけど、
    愛の形はそれぞれ。続きを読む

    投稿日:2021.02.02

  • シマウマシマシマ

    シマウマシマシマ

    クラシック音楽(作中にも出てくるし、ドヴォルザークのチェロ音楽)を聴きながら読んでほしい。
    海やイルカの描写がキレイでとても贅沢な気持ちになれます。
    読書×音楽は贅沢で、没入できる時間。

    村山由佳さんの異性を求めるシーンは、嫌らしくなくて女性の心にジーンと響く描写だなと思いました。続きを読む

    投稿日:2020.05.18

  • boook

    boook

    2回目を読み終わりました。
    1回目に読んだ時よりは主人公の気持ちの揺れ具合に共感できるものがあった。
    同じ村山由佳さんの本なら野生の風の方が好きだけど、こちらもわりと好き。
    エピローグ的なものがもう少し見たかった。続きを読む

    投稿日:2020.01.27

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。