【感想】のぼうの城 上

和田竜 / 小学館
(502件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
122
221
111
26
3
  • 期待通りの歴史大作

     「天下の豊臣軍にケンカを売った、でくのぼうがいた」をキャッチフレーズに映画も大ヒットしました。
     戦国時代末期。豊臣秀吉の大軍による北条氏攻め。成田氏の忍城攻めを担当は石田三成。当主不在の中、城を預けられた成田長親は、周りからは、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれる不器用な武将です。上巻では、降伏を求める軍使の理不尽な振る舞いに、誇りを持って開戦を決意するまでを描いています。
     主人公は、歴史上ではマイナーな人物ですが、実在の武将で、背景は史実通り。もちろん、内容は、小説(フィクション)ですが、読みやすい文体、、「のぼう様」をはじめとする登場人物たちは魅力的で、すらすらと最後まで読み切ってしまいました。最近読んだ中では、代表的な歴史大作となっています。
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    投稿日:2014.01.01

  • 本当のリーダーの資質を考えさせてくれます

    どんな時代でも人間の本質は窮地に陥ったときに表れるものです。偉ぶらず、平素は人の癒しになる。本当はそんな人が一番強いのでしょう。

    投稿日:2013.10.29

  • 主人公のひととなりに触れて

    主人公の人徳を感じ、そして考えさせられました。これは時代を問わない人の魅力なのですね。

    私は、小説を読んでその後に映画も楽しく視聴しましたが、
    小説からのイマジネーションで広がる自分が描いた想像世界は広く、そして時間も長く充実感を感じます。
    小説ならではの楽しみができました。

    今度、舞台となる地に訪れてみようと思います。
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    投稿日:2013.09.25

  • 埼玉県行田市にて

    戦国時代を舞台にした話ですが、ところどころに現在の地名が登場し、今でいうどこどこの話、という説明がつきます。これを読むと実際に埼玉県行田市に行きたくなってしまい、今も残る石田堤などを見学したくなります。人間ってこうして時代を超えてつながっているんだなぁ、と、思わせてくれるお話でした。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 初めての戦国物

    時代小説は大好きですが人情物や捕物系に片寄り、戦国時代と幕末は何度も挫折してました。これは面白く読めた初めての戦国物です。
    読みながら画の浮かんでくる小説です。
    新作をチェックする作家にいれました。

    投稿日:2013.10.24

  • 気軽に読めて楽しい歴史物

    歴史物なんて、普段読まないんですが、たまたまストアのトップにあったので読み始めたら……面白くて一気に読んでしまいました。

    脚色はされているんでしょうけれど、こんな面白い歴史があったなんて。学生時代の歴史の先生も、こんな風に歴史を教えてくれたらもっと、勉強したかも(笑)

    どなたにもお勧めできます!
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    投稿日:2013.09.25

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ブクログレビュー

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  • Kaz

    Kaz

    このレビューはネタバレを含みます

    長親の「それが世の習いと申すなら、このわしは許さん。」という言葉に、普段の長親とのギャップがすごすぎてかっこいいと思った。
    弱みを隠さないからこそ人の心を掴めると思う。長親にはその余裕がある。

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    投稿日:2024.03.24

  • らんちゅ

    らんちゅ

    まだまだこれから、というところで話が終わってしまった。
    これからが面白くなりそう!!
    早く続きを読みたい!

    投稿日:2024.03.01

  • れもん

    れもん

    このレビューはネタバレを含みます

    戦国時代の人間模様、教科書だけの薄っぺらい名前から想像できないものが面白い。

    これから何が起こるのか…楽しみしかない下巻。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.17

  • じん

    じん

    主人公はいわゆる有名な戦国武将でなく、舞台はもの凄く著名な合戦でもない。けれどそこに物語を作り人間模様を描く。歴史小説の面白さを凝集した小ストーリー。

    投稿日:2023.12.13

  • モトネド

    モトネド

    石田三成の有能だが不人気ぶりの根本にあるのが、描かれてる様な物語
    以前映画を少しだけチラ見で見ていたが、野村萬斎とは原作の主人公はイメージが違うと思います
    別物と考えるべきなんでしょうね
    何故、圧倒的な兵力差なのに降らずに抗戦を挑んだのか史実はどうなのだろうかと興味が湧きましたので下巻を読み終わったら調べてみようと思いました
    荒々しい坂東武者の名残が感じられ面白いです
    続きを読む

    投稿日:2023.12.09

  • MM

    MM

    「忍」の一字は、ご存知ハートアンダーブレード。
    なかなかにきつい心持ちである。
    しかしそこに草冠と2本の左払い線を加えると「葱」となる。この文字の中央部は、風を良く通す格子窓のイメージだと言う。
    草花や田畑を愛で(もしくはうまい野菜や果物を食べ)、のほほんのほほんと生きようとすることで、辛くきつい忍耐の時は、何かしら清々しい良いものへと変わりうるのかもしれない。

    この小話、2本の払い線をどう扱うかが決まっていなかったが、のぼう様を知り、「のほほん×2」でも良いかとの思いに至った。

    下巻から戦開始とのこと。どうなることやら…楽しみだ。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.19

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