【感想】クリスマス・キャロル

チャールズ・ディケンズ, 池央耿 / 光文社古典新訳文庫
(62件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
12
21
16
3
0

ブクログレビュー

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  • 瑠璃色

    瑠璃色

    このレビューはネタバレを含みます

    クリスマスを迎えた1830年代のイギリスが舞台。守銭奴の商売人スクルージは7年前に死んだ相棒マーレイの霊と出会う。生前キリスト教徒としての善行を積めなかったことを嘆くマーレイはこのあと3人のクリスマスの精霊が訪ねてくると告げる。クリスマスの精霊はスクルージに過去・現在・未来を見せる。そこで自分の過去、貧困にあえぐ中クリスマスを楽しむ部下、上限関係なく無礼講で楽しむ商売人、未来で自分が死んだあとに衣服が盗まれ誰もたずねるものも憐れむものもないままに放置される姿を見せられ、スクルージは改心する。

    日本昔話なみの教訓話でかなりの説教臭さを覚える。クリスマス・キャロルはクリスマスを代表する作品だときいていたが、あまりにも教訓に舵を取っている。説教臭さがひどい。時代を考えるとまあ仕方ないかというところ。

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    投稿日:2024.04.02

  • とし

    とし

    守銭奴・金の亡者のドケチ強欲ジジイ・スクルージ。
    クリスマスを楽しく祝う心を持ち合わせていない彼は
    クリスマス・イブの夜に、亡くなった友人マーリーの亡霊と出会う。
    このままではいけないと忠告を受けるスクルージ。
    続いて過去・現在・未来を司る精霊と出会い、
    今までの、そしてこれからの自分と客観的に向き合う。この旅の果てに、ドケチジジイはどこへ辿り着くのか…。

    自分の事を客観的に見つめてみると、思ったよりまるでひどい人間だ、みたいな事があるかもな一冊。
    ひどいと感じられるうちは大丈夫なのかしら。
    改心、という言葉でまとめられがちな物語ですが、
    翻訳者の方のあとがきは少し異なる見解でした。

    古典新訳文庫は翻訳者のあとがきが毎回面白い。この本ではスクルージのもともとの精神性は
    真っ直ぐである事に強く触れられている。ドケチジジイの改心劇、ではないのだと…。もとから善良な素質が、暮らしにすり減ってこうなったのだと。
    当時の社会の変化も大きな要因となっていると語るあとがき、読み応え抜群。
    物語を楽しみつつ、スクルージという人気キャラクターを深く掘り下げる一冊。
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    投稿日:2024.02.03

  • ゆっくり

    ゆっくり

    洋書で一番好きな本は何かと聞かれたら、迷わずクリスマス・キャロルと言うくらい好きな話。
    偏屈で非情でケチな老商人スクルージがクリスマスの夜に、優しさを失う前の自分を追憶させる過去の精霊、貧しさの中でもクリスマスの喜びに包まれる人々を見せた現在の精霊、心を入れ替えなかった場合に訪れる絶望を見せた未来の精霊に出会い、心を入れ替えるという話。
    あらすじだけ書くとそういう話だけれど、何回読んでも心が暖かくなるからついに紙の本を買ってしまった。青空文庫でも訳者は違うけど読めるので、是非。
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    投稿日:2023.11.18

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    すっかり光文社の手先…ってこのくだり何度目?

    ってことで数えてみました!
    ひまわりめろん出版社別既読数ベスト5!!(ドンドンドンパフー)

    既読746冊中(2023年3月20日現在)

    第5位 新潮社 61冊
    第4位 東京創元社 63冊
    第3位 早川書房 78冊
    第2位 講談社 80冊
    第1位 文藝春秋 85冊

    でした!ちなみに光文社は43冊で第6位でしたまあまあ多いですが手先感は今ひとつ
    なんかすんませんしたっ


    もちろんみんみんも集計(なにがもちろんなのか)
    ※ちょっとデータ取りが雑だったので多少の誤差あり、あとレビューがあがってる509冊を対象にしてます

    第5位 光文社 30冊
    第4位 新潮社 33冊
    第3位 KADOKAWA 48冊
    第2位 文藝春秋 51冊
    第1位 講談社 59冊

    おおー、なんか色出たかも
    (KADOKAWAと角川春樹事務所をまとめて角川グループで集計すると63冊で1位になる)

    ちなみにおびーは登録991冊中346冊が新潮社でした(既読に絞るともっと割合あがる)
    まさに新潮社の手先w
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    投稿日:2023.03.20

  • ミイ

    ミイ

    守銭奴のスクルージのもとに精霊たちが三度やってきて、過去と未来の景色を見せられて、改心するお話。
    スクルージにはマーリーやフレッドがいて救われた。実際には、孤独でどうしようもない爺のところに精霊はやってこない。
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    投稿日:2023.01.15

  • swoo

    swoo

    言わずと知れた名作。守銭奴と言われるスクルージに、7年前に死んだはずの同僚マーリーの亡霊が現れ、「夜中の1時に3人の精霊がやってくるから会うように」と言われる。一人ずつやってくる精霊に連れまわされるうち、スクルージに変化が•••
    昔に読んだものより遥かに読み応えがあるように感じた。翻訳のせいだろうか。これでもかと重ねてくる表現や形容には舌を巻く。また解説とあとがきを記す訳者の池央耿さんの知識の深さや広さに脱帽した。キリスト教やイギリスの風習など、勉強になる物が多く、もう少し深く読み返したい。
    続きを読む

    投稿日:2022.12.13

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