【感想】エイジ

重松清 / 朝日新聞出版
(51件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
13
21
11
4
0
  • 思春期の微妙な心情を上手く描いた作品

    何気ない日常からクラスメイトの犯罪が発覚。
    その大きな波紋の中にいる者としての中学生の心情が上手く描かれてます。
    真面目って何?不良って何?普通の中学生って?
    数々の?が生まれてきたり、しぼんだり・・
    あぁ自分も中学生の頃ってこんなだったかなぁ~とちょっと甘酸っぱい作品でした。
    いつもは出来る子供とダメな大人の話が多いのですが、今作は大人もいい人が多かったです^^
    中学生の子供がおられる方に特にお勧めです!
    続きを読む

    投稿日:2014.05.10

  • 青春

    サスペンスと言うよりも中学生が主人公の青春小説。
    いろいろと悩んだり、モヤモヤとしたり、なんだかわからないけど鬱憤がたまったり、好きな娘ができたり多感な頃の心情を少年犯罪を題材にしてうまく表現されていた。読み終わった時にはなんだかスッキリとした気分になれた続きを読む

    投稿日:2017.02.01

ブクログレビュー

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  • 江口 昇吾

    江口 昇吾

    中学のときに初めて読んで、その時は少年たちの爆発しそうな気持ちに、わりと共感できた気がします。しかし今年、15年ぶりに読み返してみると、子供の無邪気、、、無神経?で恐れ知らずな思考回路や行動に少し怖さを感じました。笑 エイジが爆発しそうな心を「好きで埋めていく」という表現がとても素敵だと思いました。続きを読む

    投稿日:2023.12.13

  • マサユキ

    マサユキ

    重松作品で一番好き。よくもまぁ、中2の少年の気持ちをここまでリアルに書き上げたものだ。初読みは30歳くらいのときだったけど、いろんな場面で胸がざわついた。

    投稿日:2023.10.02

  • chanibon

    chanibon

    中学生のことばにできない気持ちを上手にことばで表現している。大人なのに子供の気持ちを描ける著者はすごい人だと思う。

    投稿日:2018.10.13

  • todo23

    todo23

    さわやかな感じの現代青春小説です。
    この小説の中には色々なことが描かれています。通り魔犯人に対し「中学生」と一括りに見なす世間に対する主人公達の反発。平和な家庭にありながら、どこか鬱積した苛立ち。格好良さへの憧れ。苛め。そして初恋。
    多くの中学生達が多彩な個性を持って描かれ見事です。苛めや少年犯罪を扱いつつも、決してセンセーショナルではなく、「等身大」そんな言葉が頭に浮かびます。
    重松さんの小説は時に残酷なまでに救いが無い作品と、妙に晴れ晴れと爽やかな作品がありますが、この作品は後者の方です。それも出来の良いほうの作品だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.11.08

  • rockvalleystudio

    rockvalleystudio

    キレる14歳、が流行語のように使われていたのは
    どのくらい前のことだろう?

    フツーの中学生エイジのクラスメイトが
    通り魔事件の犯人だった…

    この事件を中心とした
    中学生の心模様を描く作品。

    傍観者を装う者、被害者に肩入れする者
    そして、加害者に感情移入する者
    誰もがどの立場にもなりうるから
    大人になろうとするこの子らが
    そうやっていろいろ考えることは
    非常に尊いことだ。

    加害者少年は特別な子では無く
    自分もそうなるのだろうか?と
    キレるということについて
    子どもなりに掘り下げるエイジや

    普段は不良ぶっておちゃらけてるのに
    お母さん思いで
    理不尽な痛みを受ける被害者に対して怒りを抑えられないツカちゃん

    どっちにもキレる感情はあり
    それはしょーもない些細なことのようで
    爆発的な衝動であって
    誰もが持っている/持っていたものなんだ。

    部活で孤立する岡野くんや
    好意を寄せる女子相澤さんや
    そういった青春風景と
    少年犯罪とが同居する
    続きを読む

    投稿日:2016.01.22

  • asw

    asw

    この小説が書かれた頃は、少年犯罪がメディアで取り上げられた時期だったかもしれません。罪を犯す少年は、ちょっとしたきっかけで、必ずしも特殊な背景ではないということが言いたかったのでしょうか。
    主人公の少年は、愛にあふれた家庭に育つふつうの中学生。同級生が連続通り魔となり世間をにぎわし、自分も恵まれた順調な生活を乱して反抗してみたくなる…というストーリー。
    中学生が読むと深く共感できるかもしれません。大人の私にはあまり響いてくるものがありませんでした。少年時代が遠すぎるというのではなく、あまりに日常的過ぎるのと、作者が「話題のテーマ」に乗った感が否めず。重松ファンの方、すみません。私はやはり彼の小説とはあまり波長が合わないみたいです。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.21

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