【感想】ワーキング・ホリデー

坂木司 / 文春文庫
(260件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
59
111
62
8
2
  • 初めまして、おとうさん……?!

    元ヤンキーで今はホストの大和のところに
    小学生の男の子が「おとうさん」と、たずねてきて、ビックリ!というところから始まり……。

    しっかり者でまるで「おかあさん」のように家事をこなす小学生男子、息子の進くんとの短い夏休み生活。
    ホストから宅配便業者へと転職するのですが、
    宅配便屋さんとしての「お仕事もの」としても、そして進くんとの「父と息子もの」としても
    すごく楽しめます!
    ちょっとコミカルで、でもしっかり人情のこもった、温かくて気持ちのよいお話です。
    進くんがコンビニと家にあるものでつくってくれる朝食とか、本当においしそう。
    生活が愛おしくなる、そんな部分もとても魅力です。

    父と息子、もう、比較的軽いタッチで描かれているけれど、
    しっかり泣いてしまいました。坂木さんの作品で流す涙は、とても幸せな涙でもあります。

    坂木司さんの作品の中でイチオシです!
    続きを読む

    投稿日:2017.02.24

  • 父ちゃん、頑張る!

    仕事中(ホスト)の職場に、いきなり訪ねて来た息子・進と夏休みを過ごすことになった大和。
    しっかり者でかかあ殿下的な進に、新米親父・大和が振り回されながらも少しずつ親子の距離を近づきます。
    元ヤンキーなだけに思考・行動がやんちゃな部分が抜けきらない所が、大和の魅力ですね。
    こんな父親がいたら、振り回されるけど楽しいだろうなと思いながら読みました。
    最後の方はちょっとホロッときちゃいましたね。
    出先で読んでいたので泣きはしなかったものの、家で読んでいたらダメだったでしょうね(;_;)
    進の夏休みが終わるまでの短い期間の物語ですので、気軽に読めると思います。
    この作家さんの作品を読むのは「和菓子のアン」に続いて二作目なんですが、
    今回も食事のシーンでまた胃がキューってなっちゃいました。
    引き続いて続編の「ウィンター・ホリデー」も購入して読みたいと思ってます。
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    投稿日:2014.12.15

ブクログレビュー

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  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    ヤマトの性格が良すぎて読んでいて気持ちが良かった。親になるのに戸惑いながらも、親らしくヤマトなりの親らしさで伝えたいことを伝えていくところはなかなかできないし本当に素敵な展開でした。
    ご飯がご飯が進くんもお料理上手でしっかり者で2人の遺伝子のいい部分をきちんと受け継いでいるんだろうなと想像。ヤマトの親バカぶりもほっこりしますが、進が最後に甘えた所は感動しました。
    職場の皆も濃いキャラ揃いも、素敵なメンバーで全てにおいてほっこり安心な作品として楽しめました。 冬休みが、3人のほっこりと希望のあるみらいがたのしみです
    続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • あすか

    あすか

     初めて出会った父と息子の夏物語。お互い初体験のことばかり。すれちがったり、恥ずかしかったり、泣いたり、笑ったり。面白いのに奥が深い作品だと思った。

     主人公(大和)が父親としての喜びを体験していく過程がほのぼのする。

     子供(進)がしっかり者で、大和の生活を整えていくところが何とも面白い。

     周りの人たちが優しく、二人の事を応援してくれていた。その温かさに胸を打たれた。

    「死ぬより悲しいことは、忘れられること」
    「進は子供だからこの夏を忘れるかもしれない。けど、俺は忘れない。それで今は充分だ」このフレーズが大好きで泣けた。

    続きを読む

    投稿日:2023.12.21

  • 本の虫

    本の虫

    突然現れた息子さんと
    ひと夏を過ごすストーリー
    テンポよく
    ホッコリしました。
    他の本も読みたいと思います♪

    投稿日:2023.11.26

  • kinu

    kinu

    坂木さんの本って良い意味で普通。
    大どんでん返しのストーリーを読む体力はないけど、読みやすくて安定して面白い本が読みたい!て時に手に取りやすい。

    今回もそんな読みやすい1冊だった。
    ミステリ要素はほぼ皆無で人情と家族の絆ものって感じ。

    由希子との別れエピソードが軽いなーと思ったけど、実際の別れだって全てに重いストーリーがあるわけじゃないし。

    これからの由希子さんと大和の関係がどうなるのか布石が投じられて終了。

    個人的にはもうちょっとミステリっぽい方が面白いと思うけど、そうすると「先生と僕」になっちゃうかな?
    続きを読む

    投稿日:2023.11.24

  • ゆき

    ゆき

    どうしてこういう主人公の周りには、必ず人格者の上司がいるんだろ…。大和の元上司のジャスミンも、今の上司の鬼頭さんも、とても魅力的。
    実は進くんのお母さんのユキコさんっていないんじゃないか、ネグレストで逃げてきたんじゃないかとちょっと勘繰ってたけど、最後の最後にさらっと出てきて、これもまた次に引っ張る感じで期待大!続きを読む

    投稿日:2023.11.18

  • 甘いパンよりしょっぱいパン

    甘いパンよりしょっぱいパン

    このレビューはネタバレを含みます

    ヤマト
    沖田大和。「クラブ・ジャスミン」のホスト。女性客じゅりを殴り「クラブ・ジャスミン」を解雇される。ジャスミンのすすめで宅配便会社「ハニービー・エクスプレス」に入社する。

    ナナ
    「クラブ・ジャスミン」の常連客。

    雪夜
    沖田のホスト時代同僚。

    神保進
    沖田の子。小学校5年生。あだ名はお母さん。

    神保由希子
    進の母。

    ジャスミン
    ホストクラブ「クラブ・ジャスミン」の経営者。

    じゅり
    沖田を指名した客。沖田に殴られた。

    鬼頭
    ハニービー・エクスプレス支店長。ジャスミンの同級生。あだ名は「ボス」、ジャスミンからのあだ名は「オニー」、沖田からはゴリラのような体格から「ゴリ」。

    刈沢
    ハニービー・エクスプレスの沖田のパートナー。あだ名は「リカさん」。


    ハニービー・エクスプレスの沖田のパートナー。あだ名は「コブちゃん」。自身は林家こぶ平に似てる。

    岩尾
    シルバー枠で採用されているアルバイト。メール便を担当。あだ名は「イワさん」。

    三木本
    岩尾の代理で同じくメール便を担当するアルバイト。大学への通学と掛け持ちで勤務している。あだ名は「ミキティ」。

    シュン
    名字は斉藤。恰幅がよい。

    ヒデト
    名字は中井。色白。

    鈴木孝子
    小学校の先生で、シュンとヒデトは生徒にあたる。沖田のホスト時代の顧客。

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    投稿日:2023.09.02

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