【感想】武士道シックスティーン

誉田哲也 / 文春文庫
(519件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
187
201
86
5
2
  • 安心してください、王道です!

     青春ど真ん中、直球勝負で一直線。ライバルモノの王道(剛と柔/古風と今風/努力と才能/その道一筋と異業種参入?)と青春モノのお約束(厳しい大人/やさしい兄、素敵な先輩/懐の深いお爺さん/怪我/挫折)が満載。 それでいてしつこく感じないのが素晴らしい。
     ひねりすぎ、悪意がありすぎのストーリーに食傷気味の皆さん。ここに素敵なお話がありますよ^^。

    >剣道のライバルモノだと、村上もとか様のマンガで「六三四の剣」を思い出します。六三四と修羅のように”できた?”高校生ライバルではないところが、高校生のリアルって感じです。(あっ!六三四の剣も相当面白いですよ^^)
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    投稿日:2016.01.13

  • 誉田さんの青春物

    けっこうエグイものや刑事物の印象が強い誉田さんですが
    この作品や疾風ガールのような少女を主人公にした青春物も描いています

    なかでも剣道に打ち込む高校生活を送る二人の少女の姿を追ったこのシリーズは逸品

    気性から剣道に対する姿勢、全てが対極にある少女二人の揺れ動く心を
    それぞれの視点から軽快に描いていますが
    この二人の思いきり噛み合わないやり取りの微妙な空気が何とも楽しく
    これからの彼女たちから目が離せなくなります
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    投稿日:2015.09.17

  • 剣の道を極めたい!高一女子と一緒に自分も悩んで考える本

    面白い本です。読みやすくて3-4時間で一気に楽しめます。でも、ちゃんと考えされてくれる本でもあります。主人公の女子のキャラがまるでルパン三世の「五右衛門」のようです。他の作品ではあまりお目にかからない、非常に武士のような女子です。ツンデレだとかわいいのですが、ツンだけでデレの部分はあまりありません。でも、彼女は悩みます。そこが共感できて微妙にカワイイです。「勝って、勝ち続けてその先になにがある?」剣道を究めようとするあまり悩みます。この本によれば、宮本武蔵も諸国の武芸者を倒した後で悩んだようです。スポーツ選手も悩んでいるのかもしれません。五右衛門も同じ悩みを持っているようにも見えます。完全に武芸者の悩みですが、私も自分に置き換えて考えました。「自分が仕事して、競争相手を倒して、その先に何がある?」「何のために毎日戦ってる?」面白いだけでなく、ちょっとした気付きをもたらしてくれるいい本です。続きを読む

    投稿日:2016.02.09

  • 青春小説!

    剣道に青春をかける女子二人の物語です。
    剣道なんてやったこともありませんけど、臨場感はこれでもかってくらい伝わりますのでとても面白いです!
    なんででしょうね!?スポーツものって自分がやってないのにスカッとしますよね。
    自分では何にもやってないのにこの達成感(笑)

    相反するふたりのやりとりが楽しくて最後まで一気読みです。
    剣道なんて知らなくてもしっかり説明があるので、手に取るようにわかるうえにくどくないので気持ちよく読めます。こうなって欲しいなぁって思うような展開なんだけど全然つまらなくなく、読んでるだけなのに手に汗かいたりします。
    スッキリ気分を味わいたい方は是非!
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    投稿日:2015.08.11

  • 女の友情だっていいもんです。

    娘が楽しそうに読んでいて、DVDも借りてきて一緒に見たら、
    本のほうがもっと面白いよ~、というので、拝借して読んでみました。
    確かに、面白い~!
    剣道って今まで全然興味なかったけど、武道って精神的な部分も大切なんだな、と、感じました。
    何かに打ち込む青春、懐かしい。
    すぐに続きを読もうと思います。
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    投稿日:2015.11.19

  • 素晴らしい青春物語

    久々にページをめくる手が止まらなくなった。
    終盤なんか,鼻がツーンとこざるを得ない。
    この微妙で複雑な心情の物語はどうやって生み出すのだろうか。

    投稿日:2016.02.25

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ブクログレビュー

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  • あひる

    あひる

    青春小説
    たまに出てくる古い台詞をJKが使うとこにギャップがあったし昔やってた身からしたらめちゃくちゃ懐かしく話も面白かった
    因むと磯山みたいな剣道バカはいる(たぶんそっちの人の方が多い)し経験してきた者しか分からない事も書かれてたからたぶん普通の人からしたら理解難しいだろうなと思う事もあった
    もちろん剣道の話だけじゃなくヒューマンドラマが爽やかで気持ちよかった
    気持ちが乱れた時は気剣体一致よな

    好きなフレーズ引用
    なんてったって竹刀袋に般若ですから
    ドーナツ奢ったときもそんなこといわれた覚えはない
    世のためを思い 他人を敬い 精進を怠らない
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    投稿日:2024.03.30

  • 2034856番目の読書家

    2034856番目の読書家

    •登場人物が今後どのように生きていくのか、最大限までに興味を惹きつけた本作。次作の為の、プロローグ。

    •漫画やアニメのように、主人公(西荻)が異常なスピードで剣道が上達する。

    •磯山の勝つ事への貪欲さは凄まじいもので、自分なら関わりたくはない存在である。西荻は能天気というかお人好しというか、磯山のようにはっきりしない、つかみどころのない人間だった。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.20

  • k.u.100

    k.u.100

    はじめ磯山さんの性格がなかなかハードでついて行けず、、、自分の武士道のために同じ部活の子を傷つけるとか、あり得ないと思いつつ頑張って読み進めた。最後はちょっとお決まり的なハッピーエンドだったけど、2人がいい関係になり、青春になっていいなと思った。続きを読む

    投稿日:2024.02.12

  • lalah55

    lalah55

    心の声の言葉選びが絶妙で好き。真山作品は読み漁ってますが、中でもこのシリーズは、情景が鮮明に思い浮かべられる邦画見てる感覚で読み進められる

    投稿日:2024.02.03

  • Chanmei52

    Chanmei52

    まぁこんなもんかな?
    磯山の個性が強すぎたかなー。この子の変化が青春なんやろうけど、もうちょい男子が出てきて色恋事があって欲しい。何せ青春やし。

    少年剣道やってたからまだ分かるけど、未経験者にはちょい入りにくいかもね。続きを読む

    投稿日:2024.01.31

  • げんつき

    げんつき

    このレビューはネタバレを含みます

    好みドンピシャな作品だった。読み終わった瞬間、続編も速攻で購入してしまった。

    剣道に青春を費やす2人の主人公、香織と早苗が剣道を通して成長していく姿を描いた作品。
    まさに動と静と言った感じで対照的な性格をしている2人がお互いに支え合いながら成長していく姿に胸が熱くなった。

    2人の剣道に対する向き合い方も素敵で、この作品内で語られた考え方はすごく大切にしたいと思った。
    この先の人生、あらゆる事で人と比べられ、時に劣等感に打ちのめされることもあるだろうけど、そういう時にこの2人の武士道を思い出せたらいいな。

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    投稿日:2024.01.29

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