【感想】大地の子(一)

山崎豊子 / 文春文庫
(169件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
92
41
23
2
0

ブクログレビュー

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  • にしど

    にしど

    山崎豊子さんの名作。4部連作です。
    過酷な労働改造場の生活、戦後の中国で日本人としての身分を隠して生きる陸一心。父陸徳志の子を思う温情人となりが描かれている。
    古い作品ですがとても読みやすく、
    2部以降も楽しんで読めそうです。続きを読む

    投稿日:2024.04.02

  • さくら

    さくら

    このレビューはネタバレを含みます

    山崎豊子先生の戦争シリーズ。
    不毛地帯は、日本とソ連。二つの祖国は日本とアメリカ。本作は日本と中国が舞台。

    毎回そうだが、本作でも主人公の置かれた境遇はかなり過酷なもの。
    冤罪で労改送りになり、謂れのないリンチや暴力、過酷な労働はシベリア拘留を彷彿とさせる。

    一巻では、戦争孤児の主人公が小学校教師の父に拾われて養子となり、大学進学、就職、労改送りになったところまでが描かれている。
    歴史背景は、日本の敗戦、中国において共産党が国民党に勝利し、中華人民共和国を建国。
    毛沢東の大躍進政策、失敗、そして文化大革命までの話。

    この後、中国と日本を取り巻く環境は大きく変わるが、そこに主人公がどう関わってくるのか楽しみである。
    そして、生き別れになった妹と再会することができるのかも気になるところ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.12

  • きりみ

    きりみ

    帰国する友達にもらった本。
    「生きる勇気が出るよ」と言われたけど、なんとなくの内容は知ったし山崎豊子だしそんな本じゃないだろうと思っていたけど、読み終わったあと本当に生きる勇気が湧いた。
    山崎豊子はこれだけじゃなく読了後に他の本を読むまでインターバルが欲しくなるずっしりとした本。続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  •  inu

    inu

    母にも祖母にも別のタイミングで勧められて読み始めました 三世代目やね

    知らなかった言葉や過去の出来事を調べながら読んだから少し時間かかった 色んな本を読むたび自分の無知を知る 二章へ行ってきます

    投稿日:2023.11.28

  • ysano911

    ysano911

    山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父との運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。続きを読む

    投稿日:2023.09.30

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    (『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)
    小説。残留孤児や残留婦人にインタビューを行いながら書き上げた物語。
    1945年8月15日に敗北した日本は、アメリカと日米安全保障条約を結んでその「核の傘下」に入り、社会主義革命を達成した中国を国家として認知することなく、台湾の中華民国政府を唯一の政党政府とし続けた。その結果、中国に取り残された日本の子どもたちは、帰国する事が出来なくなり、その消息すらつかめなくなった。このような残留孤児は数千人はいたという。日本と中国の間にようやくパイプができたのが、1972年の日中国交正常化であり、配線から数えて27年の月日がたっていた。この本は日本と中国の歴史の狭間で過酷な運命に翻弄された人々の物語。続きを読む

    投稿日:2023.08.15

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