【感想】臨場

横山秀夫 / 光文社文庫
(279件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
49
142
66
8
2
  • 『終身検視官』の活躍。

    L県警にて『終身検視官』の異名をとる倉石義男。事件に携わる人々の目を通して、鋭利な観察眼と独特のキャラクターで臨場にあたる倉石の活躍を描いた短篇集。
    横山氏の他の警察ものに比べると、割りとトリッキーな事件群。あくの強い倉石の人物像。その彼を周囲の目線から浮かび上がらせるスタイル。そのどれもがビミョーに噛み合わさっていないかな…。
    検死のリアリティ、そしてそこから事件の真相に迫っていく物語性は引き込まれるものがあるので、もう少しボリュームを増やして、各話をじっくりと描いて欲しかったところ。
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    投稿日:2014.02.23

  • ドラマより小説をお勧めします!

    読んでるうちに倉石義男像が頭の中で作られますが、それを映像化
    したのがドラマで演じる内野聖陽といった具合です。
    ドラマを見た方なら映像が頭に浮かんでくることでしょう・・・
    しかしドラマでは描ききれないリアル感を体験します。
    横山秀夫ファンならずとも読み易いオススメの本。
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    投稿日:2013.10.26

  • 真実は現場にあり

    いつもの事ながら、読み始めて数ページで一気に引き込まれる。
    短編ならではの良さを持った切れ味鋭い作品が並ぶ。

    主人公の「終身検視官」倉石が前面に出ていない分、強烈な存在感が増幅している。

    著者が短編の名手である事は定着している。しかし「64」を知った今、新たな長編を待ち望むのは、私の身勝手さだろうか。期待したい。続きを読む

    投稿日:2015.09.09

  • かっこよすぎ!

    主人公監察医「倉石」全て読み終わった後に一言・・・。「かっこよすぎだろう!」と思わず言葉がでてしまうほどの人物描写力でした!最高です

    投稿日:2015.04.18

ブクログレビュー

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  • Take

    Take

    ちょっと倉石が神がかり過ぎかな。
    事件→倉石臨場→どんでん返し というパターンに終始せずいろんな視点からそれぞれの物語・登場人物の人生が深掘りされていくのがよかった。

    投稿日:2024.02.19

  • まこ

    まこ

    内野聖陽主演ドラマ臨場を観てから原作、の流れ。

    横山作品は4作目なので、世界観は何となく把握しながら読んだ。

    主人公倉石検視官、又の名を『終身検視官』『死体掃除人』『クライシス・クライシ』のキャラクターは物凄くカッコいい。
    天才肌、孤高、男っぷり、仕事熱心、男にも女にもモテる…。

    男尊女卑、仕事、恋愛至上主義、良くも悪くも昭和の価値観の時代。
    スナック『マダム』40オーバーのホステスの店を
    老人ホームと言ってる男はジジイだし、部下の小坂(女性)が倉石にいちゃいちゃする件も気持ち悪い。女性キャラ、みんなおかしい。

    特に『声』は酷い話だったが、女性に対する男性の認識がわかる興味深い内容だった。
    好きな女性に振り向いてもらう為に、その女性を不幸にする。同じ人間と認識してないから、出来るのだな、と。彼らにとって女性は同じ人間ではなく『女』という記号でしかない。そして女性側もそういうモノだと刷り込みされていた時代。

    今となってはこの世界観は嫌いだが、この世界観でないと倉石のかっこよさは表現出来ない。
    よって、今現在の世の中では成立しない
    もはやファンタジー、もしくは古典として読むと面白い。

    臨場 スペシャルブックより
    前作臨場文庫本に未収録の短編4作あり

    文庫本より後の話なので、倉石がガン闘病中の描写あり。そして文庫本版より数年たってるからか、女性の扱いが酷くなく、スッと人情話が入ってくるので面白かった。

    『罪つくり』からのセリフ

    『本望じゃねえか。死ぬほど悲しませるのも親孝行のうちだ』

    『人は誰だって、テメエでテメエの生きざまを決めてんだ。自分の一言で、他人様の人生を変えられるなんて自惚れは持つんじゃねえ』

    グッときた。
    どちらのセリフも心を楽にさせてくれる。
    やっぱり倉石はカッコいい男だった。
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    投稿日:2024.02.10

  • 檀

    2024.2.10 読了

    『終身検視官』倉石義男。組織に与せず己の道を貫く男の生き様をストイックに描いた8編の短編集。
    視点が主役の倉石ではないためか最初の方は倉石の凄さとか癖の強さみたいなものがあまり伝わってこなかったのもあっていまひとつ乗りきれなかったけど5編目の『声』から一気に面白くなっていった。
    ドラマの臨場を先に見ていたので倉石は内野聖陽をイメージしていたけど読んでみたら全然違ってた。最初の方乗りきれなかったのはそのせいもあったのかもしれない。
    しかし横山秀夫の警察小説はハズレがない。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.10

  • のあ♪

    のあ♪

    2023/11/20読了。

    検視官倉石義男を軸とした8編の短編集。
    最近、この作品をドラマ化した番組が昼間、再放送されていて、観てみたらとても面白かったので、原作にあたるこの本を手に取ってみた。

    ドラマですでに犯人がわかってしまっているストーリーもあったのは、個人的に少し残念だったけれど、どの話も短いながら、とてもよく練られていると感心する。
    私は最後の「十七年蝉」が一番好きかも。胸にグッとくる話。
    「餞」も切ない。
    事件を扱う作品だけれど、「人間」に焦点が当たっているのは横山秀夫ならではだと思う。

    ちなみに家族はかなり前にこの作品を読んで、5段階で3だという評価だった。
    うーん。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.20

  • 音

    終身検視官と呼ばれる倉石の周りの人々、八編。すべて短編なのに読後感がどれも良い。警察小説特有の男臭い重みもありながら、スッキリとした爽快感がある。横山秀夫さんは2冊目ですが、やはり面白くて堪らないです続きを読む

    投稿日:2023.09.02

  • Soooo

    Soooo

    このレビューはネタバレを含みます


    職人のような検視官が主人公の短編集。
    倉石検視官の鋭い観察眼や幅広い知識で解き明かされる事件の真相はあっとおどろくものばかり。短編ではあるが、1話1話、動機や謎をしっかり解明してくれるのでかなり読みやすかった。

    ただ全体的に女性の扱われ方が酷い話が多いので再読はしなさそう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.04

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