臨場

横山秀夫 / 光文社文庫
(255件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
45
124
64
8
2
  • 『終身検視官』の活躍。

    L県警にて『終身検視官』の異名をとる倉石義男。事件に携わる人々の目を通して、鋭利な観察眼と独特のキャラクターで臨場にあたる倉石の活躍を描いた短篇集。
    横山氏の他の警察ものに比べると、割りとトリッキーな事件群。あくの強い倉石の人物像。その彼を周囲の目線から浮かび上がらせるスタイル。そのどれもがビミョーに噛み合わさっていないかな…。
    検死のリアリティ、そしてそこから事件の真相に迫っていく物語性は引き込まれるものがあるので、もう少しボリュームを増やして、各話をじっくりと描いて欲しかったところ。
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    投稿日:2014.02.23

  • ドラマより小説をお勧めします!

    読んでるうちに倉石義男像が頭の中で作られますが、それを映像化
    したのがドラマで演じる内野聖陽といった具合です。
    ドラマを見た方なら映像が頭に浮かんでくることでしょう・・・
    しかしドラマでは描ききれないリアル感を体験します。
    横山秀夫ファンならずとも読み易いオススメの本。
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    投稿日:2013.10.26

  • 真実は現場にあり

    いつもの事ながら、読み始めて数ページで一気に引き込まれる。
    短編ならではの良さを持った切れ味鋭い作品が並ぶ。

    主人公の「終身検視官」倉石が前面に出ていない分、強烈な存在感が増幅している。

    著者が短編の名手である事は定着している。しかし「64」を知った今、新たな長編を待ち望むのは、私の身勝手さだろうか。期待したい。続きを読む

    投稿日:2015.09.09

  • かっこよすぎ!

    主人公監察医「倉石」全て読み終わった後に一言・・・。「かっこよすぎだろう!」と思わず言葉がでてしまうほどの人物描写力でした!最高です

    投稿日:2015.04.18

ブクログレビュー

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  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    あらすじ
    臨場-警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。人呼んで『終身検死官』-。組織に与せず、己の道を貫く男の生き様を、ストイックに描いた傑作警察小説集。全八編。続きを読む

    投稿日:2019.11.05

  • イワトビペンギン

    イワトビペンギン

    本作は読むより前に、以前、テレビドラマで見た。もともと刑事が犯人を追い詰め、ときには銃撃戦となる派手な刑事ドラマが大好きなのだが、その後、警察ドラマは科学的なテーマにシフトしていった。その一角を担っていた(と思っているが)「臨場」は、事件現場のありとあらゆるモノを手掛かりに、事件の真相を暴いて見せた。そのやり方がとても斬新で、決して刑事が拳銃片手に派手なアクションをしなくても、面白いドラマができるのだと感じた作品だった。
    ドラマでは、検視官・倉石のキャラクターが立っていたが、それは小説でも同様だった。小説では、ドラマ以上に現場の状況や遺留品だけでなく、そこから事件に関わっている人々の心情や過去まで明らかにしてみせる。倉石はそこから立ち昇る真の動機や真相を、現場に落ちている「証拠」と重ね合わせ、真相を暴くのである。一見はぐれ者に見えて、実はクールな検視官というキャラクターは、オリジナルの小説でも健在だ。ミステリアスな私生活についても同様である。ドラマの脚本家は、倉石の人物造形は、オリジナルに忠実だったらしい。
    短篇集だけに、そうした倉石の活躍が何度も楽しめる。短い物語の中にも、巧みなプロットと無駄のない記述だけに、濃度は高い。多くの物語の間で、主人公たる倉石のキャラクターもブレることはない。決して長い物語ではないけれども、懐石料理を味わったかのごとき充実感が得られるのではないかと思う。
    組織(特に警察のような、ヒエラルキーがはっきりとした組織)の中で、その論理を少しばかり外れてしまい、しかしそれを卑下することなく孤高を貫く人物を描かせたら、横山秀夫の右に出る人はいないのではないか。
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    投稿日:2019.10.30

  • girigirionigi

    girigirionigi

    会社にお世話になってる人からいただいた本です。

    検視官が主人公の話。

    現場を抑えて、
    部下からは、慕われていて、
    でも組織からはやっかみにされがちな存在。

    内容的には、
    今まで警察関係の小説って読んだことなかった。面白いと感じた半面、
    当然やけど、やや現実味に欠けるのかなと。
    あまり世界観に入れなかったかな。
    私の読解力不足かな笑

    ただ短編やったので、
    通勤時には、読みやすかったです。
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    投稿日:2019.08.29

  • ぷち

    ぷち

    臨場-警察組織では、事件現場に臨み、
    初動捜査に当たることをいう。

    操作一課調査官・倉石義男は
    死者からのメッセージを的確に?み取る。

    誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、
    また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。

    人呼んで、「終身検査官」。
    組織に与せず、己の道を貫く男の生き様を、
    ストイックに描いた傑作警察小説集。
    全八編。

    **************************************

    よくそんな事に気づくなー、
    なんて感心しながら読んだ。

    一編目の「赤い名刺」、これが一番面白かった。
    調査官の倉石以外に、もう一人の調査官、被害者、犯人、この繋がりが絶妙。

    犯人が知らず知らずに犯したミスも
    読んでて見逃してたけど、言われたら、あー、ってなった。

    調査官の倉石は、厳しい顔ばかりじゃなく、
    少しでも一緒に働いてた部下に対して、
    自分の完璧な仕事よりも、その部下の為を想って行動する優しい一面もあって、すごい人やなと思った。

    何編かは、全く理解ができへん事もあったけど、
    最初の話がほんまに短編やのに、ぐっときた。
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    投稿日:2019.08.11

  • bmaki

    bmaki

    捜査一課調査官の倉石は、初動捜査において死者からのメッセージを的確に掴み取る。
    事件の真相を看破し、鑑識ネタでホシを挙げ、検視の現場では目から鱗の見立てをする。

    このハードボイルドちっくな、己の道を貫く倉石が関わる物語が短編で綴られている。

    短編嫌いな私には、1つの話が短すぎて悲しいところだが、短い中にも倉石の魅力を凝縮して描かれている。

    ハードボイルドちっくではあるのだが、がっつりハードボイルドとも違い、女性目線でも読みやすいのではないかと思う。サクサクと読み進められる。

    なかなかに面白い作品なので、長編で読んでみたくもある。
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    投稿日:2019.08.10

  • kansas

    kansas

    「臨場」
    漸く。


    ドラマ臨場を見てから(随分前に)、漸く原作を読了(読もう読もう詐欺になっていた)。ドラマの記憶が残っている為、倉石は内野聖陽だし、一ノ瀬は渡辺大だ。しかし、年齢設定の違いに気づく。倉石は52で、一ノ瀬は41。ドラマは少し若い設定である。どうりで一ノ瀬はこんな歳だったっけ?と思っちゃった訳だ。


    どこにでもあるクソ人生でも、こいつらにとっちゃ、たった一度の人生だったってことだ。手を抜くんじゃねえ。検視で拾えるものは根こそぎ拾ってやれ。


    校長、終身検視官、異能、ミスターパーフェクト。数々の異名を持つスペシャリストである倉石は、検視から事実を拾いあげ、真実を突き止める。その能力だけでなく、癖の強さもある人間味が一ノ瀬たちを引きつけると同時に倉石の様にはなれないと痛感させる。ちょっと古畑っぽい。


    各短編で倉石の存在感は異なる。抜群の推理力を披露するものもあれば、結局どうやって見抜いたんだ?と首をひねるものもある。頭が切れすぎる。


    その中で「鉢植えの女」は、師としての立ち回りが光る。一ノ瀬の卒業試験の位置付けになっている(一ノ瀬が勝手にそう解釈しているだけだが)事件で、厳しかった師匠が最後は弟子を認めて送り出すような、空気を醸し出す終わりになっている。


    また、倉石を一方的に嫌悪する(ライバル視だと思うが)、高嶋との戦い、と言うかふっかけ、も同時進行となる。こちらはさくっと高嶋のチンケな策略を葬り去る(倉石のキャラ的には、策略など知らんわ、みたいな感じなんだろうが)のだが、高嶋もミスターパーフェクトの異名を取ったと言うのは本当だろうか?と疑ってしまう。まあ、以後は倉石の実力を認める訳だから良しとしよう。


    どれも綺麗に収まっている。すとんと落ちる感じで大変読みやすい。あんなにキャラ強いのに。
    続きを読む

    投稿日:2019.08.02

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