【感想】道をひらく

松下幸之助 / PHP研究所
(409件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
163
123
73
9
3
  • 短編集

    すごく古い本ですが、社会的に成功をおさめた人の話には重みがあります。
    特別なことは決して書かれていないのですが、普段おろそかにしてしまっているようなことをもう一度考えさせられたりする本です。
    やはり読み継がれている本には真理があります。
    おすすめです。
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    投稿日:2017.09.30

  • やっぱり、言葉に重みがあります

    昔、幸之助さんの本を読んだきおくがあります。
    歳を重ねて読むと、言葉の重みを強く感じます。
    若い方にも是非とも、読んでほしい一冊ですね。

    投稿日:2017.01.11

  • 上手くいかない時に開いてみるといい

    普段生活していると、思うように行かないことが多々あると思いますが、そんなときにこの本を開いてみてほしいです。
    解決するためのヒントがあるかもしれません。

    投稿日:2015.07.01

  • 一日の終わりに読みたい一冊

    この本は松下幸之助氏が機関紙「PHP」の裏表紙に連載した短文を一冊にしたものです。

    「運命を切りひらくために」「日々を新鮮な心で迎えるために」「ともによりよく生きるために」
    「みずから決断を下すとき」「困難にぶつかったときに」「自信を失ったときに」
    「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「自主独立の信念を持つために」
    「生きがいある人生のために」「国の道をひらくために」の11のテーマで松下氏の考えが語られています。

    私があれこれ言うよりも松下氏の言葉を読むほうが内容の素晴らしさが分かり易いと思うので、
    「運命を切りひらくために」から一番好きな一節を紹介します。

    「道

    自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
    どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、
    二度と歩めぬかけがえのないこの道。
    広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、
    かきわけかきわけ汗する時もある。

    この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまると時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。
    しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
    あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、
    ともかくもこの道を休まず歩むことである。
    自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
    自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

    他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。
    道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
    それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
    深い喜びも生まれてくる。」

    私はこの本を一日の終わりに一節づつ読んでいました。
    松下氏の言葉と共に一日を振り返ると深く反省点が見え、明日に向けて新たな気構えが出来たのです。
    また、その日にピッタリな言葉に当たる事もあり、まるで松下氏が語りかけてくれたような
    感じがしたものです。

    松下幸之助氏の言葉や考え方は、時代の移り変わりによって風化する事のない素晴らしいものです。
    仕事を含め人生の様々な局面で悩んだ時に是非読んでみてください。きっと助けになると思います。
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    投稿日:2015.05.02

  • さすがです。

    ためになりました。さすが、世界の松下幸之助が語るだけのものです。
    何回も読みます。

    投稿日:2015.02.15

  • サービスする心

    松下電器(現パナソニック)の創業者の著書を読むのは初めてであるが、
    ちょっと驚いたのが、聖書の引用が多いこと!

    たとえば、

    古の聖賢は「まず自分の目から梁を取りのけよ」と教えた。

    ・・・ってここの古の聖賢ってイエスやん?
    この後に続く文章も、マタイによる福音書7章3~5節をやさしく言い換えている。
    なぜ中国古典を引用するようなナチュラルさで聖書の言葉が出てくるのだろう?
    もしかしてクリスチャンだったりするのか?
    ・・・と気になり、ネットで軽く調べてみたところ(もうちょっとちゃんと調べるべきだが・苦笑)
    クリスチャンではないが、キリスト教の影響は結構あるらしい。

    確かに「サービスする心」という段。

    だから、多く受けたいと思えば多く与えればよいのであって、充分に与えもしないで、多く受けたいと思うのが虫のいい考えというもので、こんな人ばかりだと、世の中は繁栄しない。
    与えるというのは、わかりやすくいえば、サービスするということである。自分の持っているもので、世の人々に精いっぱいのサービスをすることである。
    頭のいい人は頭で、力のある人は力で、腕のいい人は腕で、優しい人は優しさで、そして学者は学問で、商人は商売で・・・

    こんな感じだ。
    松下電器のサービス精神については他の本でも読んだことがあったが、
    やはり松下幸之助の文章で読んでいると、
    service(礼拝←神への奉仕、人への奉仕)という言葉の本質としっかりつながっていると思う。

    私はクリスチャンだから、こういうところが心に響くわけだが、
    別にクリスチャンでなくても、本書を読んでいると
    「商売」や「サービス」という、今は割と安っぽく使われがちな言葉に込めた
    誠実な思いに心を動かされるのではないだろうか。

    どんな人にでも、探し出してくれば、その人にだけ与えられている尊い天分というものがある。
    その天分で、世の中にサービスすればよいのである。サービスのいい社会は、みんなが多く与え合っている社会で、だからみんなが身も心もゆたかになる。

    とある。
    これは、宗教だろうが教育だろうが、パナソニックだろうがソニーだろうが、
    どこにだって当てはまるだろう。

    こういう風に聖書を読んで活かしている非キリスト教徒を見ると、
    「宗教が違うから」という理由で争っている人々が本当に愚かしく思える。
    そのほかにも、本書には中国古典など、様々なジャンルのものから得た「知識」・・・いや、「知恵」を
    柔軟に応用している。
    柔軟さ、寛容さ、謙虚さ・・・松下幸之助が説き、実践してきたことは、もっと多くの人が受け入れていくべきことなのだろうな、と思った。
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    投稿日:2014.10.24

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ブクログレビュー

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  • kurizoh7

    kurizoh7

    久しぶりに偉人経営者の哲学書的な本を読みました。私の敬愛する稲盛和夫の書籍もビジネスマンとしてのふるまい方に関して教訓となることが多いのですが、本書も内容こそ違えど、ビジネスマンというより1人の人間としての在り方に関して、稲盛和夫と言っていることは、かなり共通しており、これも教訓となるべき話がたくさんありました。
    こういう本は、1年に1度位は、読み返して、自分への戒めにしたい一冊だと思います。
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    投稿日:2024.04.06

  • 犬墨(イヌズミ)

    犬墨(イヌズミ)

    その日、その時パラパラとめくった中で、気になったタイトルのページを読むことで、きっと自分に刺さる内容が書かれている。そんな本なんだと思う。
    詩集と言うものをあまり嗜まない私ですが、きっとこの本はビジネスマンに向けて書かれた詩集みたいな何かなのではないかと思います。

    上記のような特性から全てを完全に読みきるというのが、この本の位置づけではないと思っていますが、今のところ私の気になったページは『転んでも(P.122)』『正常心(P.210)』あたりです♪
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    投稿日:2024.04.02

  • komano ryosuke

    komano ryosuke

    逆境でも順境でも「素直さ」が人の道を作り、その道を自らの意志で歩んでいくことを学んだ。
    定期的に見返すとその時その時で刺さる言葉違うのも面白く、毎回学びになる。

    投稿日:2024.03.23

  • つる

    つる

    成功哲学の源泉は「素直さ」と「謙虚さ」である。
    よい国日本の発展に偉大なる功績を残した松下さんの思いをいとも簡単に学べる環境に感謝です。

    ⚫︎手さぐりの人生
    目の見えないめくらさんは手さぐりで歩む。
    一歩一歩が慎重で謙虚。一歩歩むために全神経を集中する。目の見える人はどうか?
    いくつになっても分からないのが人生というもの。
    わからない人生を、わかったようなつもりで歩むことほど危険なこたはない。みんなに教えられ、手をひかれつつ、一歩一歩踏みしめて行くこと。
    謙虚に、そして真剣に。

    ⚫︎失敗することを恐れるよりも、生活にくふうのないことを恐れた方がいい。

    ⚫︎繁栄は"なぜ"と問うところから生まれてくる。
    子供の素直な心のように。

    ⚫︎多くを受けたいと思えば多くを与えればよい。

    ⚫︎断を下す
    どちらに進むかあれこれとまどっても立ちすくむだけ。まずは自ら断を下すこと。
    自他共に好ましくないのは断を下さないこと。

    ⚫︎風が吹けば波が立つ。
    波が立てば船が揺れるのは当然。揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。これも一つの考え方。

    ⚫︎岐路にたちつつ
    動物園の動物は本当に幸せなのか?
    不安な岐路にたちつつも、あらゆる力と生命をかけてそれを切りぬけてゆく、そこに充実した生活があるともいえよう。

    ⚫︎働き方のくふう
    額に汗して働く姿は尊い。
    人より1時間余計に働くことも尊いが、今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることもまた尊い。
    額に汗のない涼しい姿も称えるべき。
    創意がなくてはできないこと。

    ⚫︎学ぶ心
    どんなことからも、どんな人からも、謙虚に素直に学びたい。すべてに学ぶ心があって、はじめて新しい知恵も生まれてくる。学ぶ心が繁栄への第一歩。

    ●覚悟はよいか
    つねに”覚悟はよいか”と問われることを自問自答すること。我々は一歩外に出れば交通事故の危難がふりかかるか分からない状況を生きている。
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    投稿日:2024.03.11

  • ちょくや

    ちょくや



    決断を下すとき
    ・断をみずからくだすこと、下さないことが自他共に好ましくないのは明らか、最善かは神のみぞしる
    ・命を下すまえにまず聞く、そして問う、そして自分の思いと違うところがあれば気づかざるところを気づかせ、納得させる、そのあと命を下す
    ・船、揺れねばならんときに強いて止めようとすればかえってムリを生じる。揺れねばならんときは揺れてもよかろう、これもひとつの考え方、大切なのは慌てぬこと、協力関係の崩壊を防ぐこと
    ・仕事をやるからには判断が先に立つ、人間なんだから完璧はムリ、60%の見通しと確信がもてたら妥当、あとは、成し遂げる勇気と実行力のみ
    ・眼前の小利
    ・無策の策、善意の策であっても策に堕するなら悪意の策と同じく好ましくない
    ・止めを刺す、最後の一パーセントこそ、
    ・修練に修練を積み重ねたところから生まれるカンは、科学でも及ばぬほどの正確性的確性がある、人間の修練の尊さ
    ・世の宝、明智佐馬之介光春、名器は私人のものでなく天下のもの、今際の際まで公の立場で判断
    ここに与えられる仕事も世の宝
    ・評価の賛否は我が身の戒めと受けとる、しかし大事なのは自己評価(素直で正しく)
    ・根気よく、一気に事が成ることはまずない、良いことであるほど辛抱強く続けていく心構え
    ・思い悩むことは誰にもある、人に聞く

    困難にぶつかったとき
    ・心配またよし、人生の脅威を乗りきって事なきを得てゆくところに人の生きがいを覚えることが大事
    心配は新しいものを考え出すひとつの転機
    ・焦らず慌てず静かに、ときを待つ、力を蓄えながら、


    ・ものの道理
    他人の庭が赤く見える、こつこつ真面目にやってるのは自分だけ、だから一つくらいてを抜いても、、
    それは世間許さない。
    そう見えるのは自分のこころの迷い、皆やってる
    てを抜いても、上手く行ったとしても最初だけ長続きせず結局失敗。これが道理、一歩一歩







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    投稿日:2024.01.31

  • santa

    santa

    1968年初刊とは思えないほど、現代にも通じている内容。本屋で手に取ったこの本は、第一版280刷で表紙がレモン柄で可愛い。目次に書かれている項目は、どれも当たり前のように見えるが、読み進めていくと、日々忘れている気持ちや心構えを思いださせてくれる。初心に帰れる本である。また、松下幸之助の日本を愛する気持ち、そして日本をより良くしたい、という意志がひしひしと伝わってきた。忙しい日々にふと読み返したい本。続きを読む

    投稿日:2024.01.14

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