逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

井沢元彦 / 小学館文庫
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • キじばと。

    キじばと。

    今回は、鎌倉幕府の成立から御成敗式目の制定までが扱われています。

    平安時代以降の中央の土地をめぐる政策に不満を抱き続けてきた武士たちが、自分たちで政権を作ろうとしたのが幕府だったとする見方が、本書の全体を貫いています。戦術の天才だった源義経は、武士による政権を作るために努力していた兄・頼朝の意図を理解せず、そのために頼朝に討たれることになったとされます。さらに同じ観点から、北条氏による源実朝殺害に至るまでの鎌倉時代初期の歴史の流れが解説されています。

    一方、北条泰時が制定した「御成敗式目」は、武士の「道理」を実現するものでした。著者はそこに、現代にまで続く日本人の「自然」理解を読み取ろうとしています。

    今回は主題が絞られているためか、政治的な発言がさしはさまれるのもあまり気にならず、おもしろく読むことができました。
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    投稿日:2015.01.17

  • sodahr

    sodahr

    平家から源氏への政権交代は、源平の合戦で語られる両家の争いではなく、従来の公家政治と新興の武家勢力との争いであり、東国武家の棟梁である源氏が、公家政治を打ち破った戦いといえる。そして、源氏が3代で滅び、北条執権政治に移行したのは、源氏が東国武士集団の御輿に過ぎなかったことの証左である。そして北条泰時による「御成敗式目」によって武家政治が確立されたと解釈される。続きを読む

    投稿日:2014.12.04

  • hu-tarou

    hu-tarou

    このレビューはネタバレを含みます

    この巻では、平安時代末期から鎌倉時代の事柄を著者の眼点で論じています。私としては、前巻までとは物足りないと思いますが、「源頼朝」の運命と言いますが人生に係わった人物の運命まで書かれています。そのため普通の歴史関係の書籍とは違います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.02.08

  • コジコジ

    コジコジ

    平安末期~鎌倉時代に焦点をあてる。前4巻とは異なり、一級史料が多く史実の信頼性も高い時代のため、通説をなぞり細部を反証するスタイルになっている。論理の著しい飛躍がないため筆者にはむしろこちらのほうが性に合っている気がした。

    鎌倉幕府成立前後は中世日本史の山場なので面白くないわけがない。これまでのような通説を覆そうとする派手さはないものの、「源平合戦ではなく、実は源源合戦だった」といった逆説はとても興味深く納得感も高い。

    ・源頼朝と北条一族編
    ・源義経と奥州藤原氏編
    ・執権北条一族の陰謀編
    ・悲劇の将軍たち編
    ・北条泰時と御成敗式目編
    続きを読む

    投稿日:2013.12.17

  • nakaizawa

    nakaizawa

    (「BOOK」データベースより)
    源氏はいかにして平家を打倒し、武士政権を樹立していったのか。その解明の鍵は“源源合戦”にあった。また、義経は「戦術」の天才でありながらも頼朝の「戦略」を理解することができなかった。日本人が八百年にわたって錯覚してきた『平家物語』、そして「義経伝説」の虚妄を抉る。続きを読む

    投稿日:2013.07.18

  • kazubook21613

    kazubook21613

    本書では、井沢氏の主張してる、日本歴史学の三大ダメ主義の影が比較的薄い。

    ただ、その分析、考察は相変わらず鋭く、目鱗も多い。かえって、古代編よりも切れ味は鋭いと思う。

    投稿日:2013.06.08

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