逆説の日本史4  中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

井沢元彦 / 小学館文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • hiyusuke9

    hiyusuke9

    第4巻では、3巻に引く続いての言霊信仰と新しく怨霊信仰が取り上げられている。

    本を読めば読むほど、昔の天皇家は継承のために殺し合いまでしてたんだなと思うし、それに伴って祟りを強く怖がるのだなぁと感じる。

    4巻まで来ると、日本人の根底に流れる文化、言霊信仰、怨霊信仰、そして和の重要性。を歴史自体からも感じられるし、自分の生活がいかに影響を受けているのかを実感する。

    4巻では憲法9条があるから平和だ!と唱える人たちを言霊信仰の象徴であるとして批判するが、よくよく考えてみればその通りである。

    綺麗事で済まされる世界じゃない。

    そりゃ、誰だって戦争して殺し合いたいなんて事はない。けど、自国民のことを考えれば、守らなければいけないものがある。

    それを他国に任せたりして、もし守られなかったらどうするの?っていう事だ。別に侵略されても良いというのであれば良いけれど、そうじゃないならそのままじゃいけないのだ。

    自分も昔、綺麗事で飾っていた時代もある。

    世界平和、貧困のない世界など理想を掲げることは本当に大事だ。理想が無ければ、向かう方向が分からないから、そもそも前進できない。

    が、その中でどのように折り合いをつけるのかがポイントだ。理想に近づこうとしたからこそ、上手い折り合いがつく。

    その折り合いを現実に即した形で考えないといけない。

    なんども言うが、誰も戦争はしたくない。でも、守りたいなら守らないといけない。

    誰も泥棒に入って欲しいと思わない。でも窓の鍵は閉める。そう言うことなんだ。
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    投稿日:2019.05.09

  • kumapooooo

    kumapooooo

    時々読んでみるかなぁ、と思出すわけだけど、毎回、おおうっ、と膝を打つわけですよ。ともかく日本人ならではの感覚がうまいこと説明されてて、気にいる人もいれば気に入らない人もいるだろうけど、納得させようとぐいぐい迫ってくる。
    といっても納得させられるのは、自分がそもそもアンチ穢思想であって、いや、まぁ多分だけど、落ちたものは3秒経っても食べるし、汚れてないのに上着を洗濯しないし、まぁケチなんかもしれんけど。こういう話題は知恵袋あたりじゃ盛り上がるネタだもんなぁ。
    そんなこんなでたまに読んでも脳にシワが増える感がたまらんのです。後は、天皇の世代交代とか話が全然ついて行けないので、そこが面倒なのをどうにかしたい。やっぱないとダメなん?
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    投稿日:2019.03.16

  • 木戸のねこ

    木戸のねこ

    今回の”ケガレ”論をもとにした九条改正論。なーんか納得いかない感じ。いや、そもそも日本史とは論点がずれてる気がするけども。

    投稿日:2017.02.09

  • wankoronyan

    wankoronyan

    軍隊が公式上はない日本。それは平安時代も同様だった。その軍隊の不在が武士を世を生み出した。これからの日本は…




     平安時代編。藤原政権の最盛期。しかし藤原は一人勝ちじゃあなあったんだな。というのが良くわかる。藤原氏も苦労して地位を独占していたんだ。そして当然恨みを買って、地位を脅かされたり、後半には天皇の逆襲を食らって、院政というシステムが始まってしまう。

     後三条天皇という一見知名度の低い天皇が歴史の転換期に活躍したのが良くわかる。後三条天皇にすごく興味を引かれる話だった。

     小説が蔑称だというのは目からうろこ。そうなんだよね。なんで「小さい説」なのか全然イメージできていなかった。


     武士が生まれた理由は、改めて詳しく学べたって感じがした。後三条天皇の政策のおかげで源氏が復権していたというのもとても良い歴史知識だった。
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    投稿日:2016.07.13

  • キじばと。

    キじばと。

    藤原氏の摂関政治から、武士の台頭する院政期までを扱っています。

    著者は、藤原氏の政治上のライヴァルであった源氏を主人公にした『源氏物語』にも、怨霊の鎮撫という理由があったのではないかという主張をおこなっています。また、武士による政権が確立するまでの紆余曲折に、ケガレ思想が影を落としているという、興味深い視点からの考察が展開されています。続きを読む

    投稿日:2015.01.17

  • sodahr

    sodahr

    第4弾。藤原摂関家とはどのような性質なのか。その本質は天皇家の寄生虫である。このひと言で全てを理解できてしまうほど、明快で的確な指摘である。律令制度が禁止していた土地の個人所有を荘園によって骨抜きにし、個人所有の土地を守るために武装集団が必要となり、やがてその武装集団が公家政治を脅かす存在となっていく。その武装集団の頂点として平家が誕生し、平家が政治の実権を握っていく。この時代のキーワードは墾田永年私財法から始まる、土地の個人所有になるだろう。続きを読む

    投稿日:2014.12.04

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