【感想】切れない糸

坂木司 / 東京創元社
(154件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
36
67
40
2
0
  • 心温まるミステリー

    クリーニングひとつでそこまでわかるものかと感心しっぱなしでした。
    何かを極めるってすごいことなんだとあらためて思いました。
    クリーニングをとおして見えてくるちょっとした謎をといていくというストーリーなので、派手さはまったくありませんが、誰も死なないので読みながら眉根を寄せるシーンもありませんのから安心して読めるのがいいですね。
    さくっと読めて読み終わって心がほっこりあたたかくなる作品です。
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    投稿日:2016.08.10

  • 謎を呼び込むクリーニング店

    商店街にあるクリーニング店を継いだ主人公が、お客さんにまつわる謎を解いていく日常系連作ミステリ。謎解きには必ずといっていいほどクリーニングの知識が用いられるので、これはもう「クリーニング・ミステリ」と呼んでもいいかもしれません。
    「ひきこもり探偵」シリーズ同様、本書でも登場人物のあたたかさは健在です。ただし、本書ではより語り手(=和也)に重点が置かれていて、熱しやすくもお人よしな彼の性格が魅力的に描かれています。対する探偵役・沢田はつかみどころのない人物に見えますが、話が進むにつれて彼の魅力もわかってくるはずです。
    余談ですが、著者の作品に美味しい料理はつきものなのか、本書では沢田のふるまうコーヒーと洋食に食欲をそそられました……。
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    投稿日:2013.11.01

  • 本当におもしろかった!

    この作家さんにハマったきっかけになった和菓子のアンと多少のつながりがあり、そこから主人公の人との繋がりからこころが成長する様子、配達時やクリーニング屋に来るお客さんの様子から少し謎解きの要素もあり、最後まで一気に読みました。
    激しくないけど、読み始めたらとまらい最後には心が暖かくなるような本当に面白い本です。
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    投稿日:2013.09.24

  • 頑張るクリーニング屋さん

    面白かった!クリーニングに出された衣類からわかるヒントが面白い!そして服の素材も昔と違ってものすごく進化してるんだということがわかったし、とにかく人情あり、豆知識あり、謎解き有りで、とてもお得な一冊でした!続きを読む

    投稿日:2014.08.13

  • ほっこり、ですね

    この坂木さんワールドが、なんともいえず好きです。いつも、読むたびに和菓子屋さんに、宅配やさんに、そして、今回はクリーニング屋さんという職業に、えらく心惹かれてしまいます。サクサク読めてしまうのですが、時々、すごく胸にしみる言葉に出会えてしまうのも、いいですね。続きを読む

    投稿日:2014.12.11

  • 『全部入り』いっつも美味しくいただいてます!

    シゲさんと沢田くんの感じている事、それ、分かるような気がします。
    だって『町の生物委員』がそのまま成長してきたような、そんな存在の親子だから。
    寒さに耐えながら?!少しずつだけど、経験を自分のものにしていく頼もしさと、ほんわかとした家族団らん、それからあまり経験することのない商店街の風情がとても気に入りました。
    次作を楽しみに待っていていいんですよね。
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    投稿日:2018.04.11

ブクログレビュー

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  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「グッドバイからはじめよう」
    突然増えた洗濯物。
    他人に詮索されたくない内容ではあるが、ここまで巻き込まれた状態で何も知りませんなんてしてられないだろうな。

    「東京、東京」
    夢見てきたものは。
    職種的にも華やかな世界を想像していたからこそ、それに見合わない地元民の存在など見るだけでも嫌なのだろうな。

    「秋祭りの夜」
    慌てて持ち込んだ。
    アシスタントが地味だと華がないのかもしれないが、あまりにも露出が多い衣装を着ていたらメインが霞むだろうに。

    「商店街の歳末」
    探し人に会うため。
    出入りしている事に気づかないほど必死に作業していることに気付いたのなら、声をかけてから入室すべきだったろ。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.20

  • M IYABI

    M IYABI

    事件というか出来事にしてもそれに対応する答えにしてもそりゃちょっと無いんじゃないと思い、読むのが辛くなる。最後まで読んでもなんだかなぁで終わった。

    投稿日:2023.07.24

  • 午後のカッパ

    午後のカッパ

    「和菓子のアン」で知った著者。この本の出発は更に前だが、ライトミステリーと言う点では変わらないんだな、と。主人公と推理をする人物が別だが、なるほど、タイトルとはこうしてリンクするんだなと気付いたのは終盤だった。ミステリーとして読むのが最適な作品、とは思わないからこそ読み始めたので、特に問題無し。続きを読む

    投稿日:2022.11.13

  • pbh23864

    pbh23864

    商店街の横の繋がりは時に頼もしく、時に鬱陶しい。でも無いと不安になってしまう。作者のこれを書く!という意識が必要以上に感じられる。

    切れない糸とはよく言ったものだ。

    気になった所として一点。探偵紛いの友人の超人ぶりは少しどうかと思う。続きを読む

    投稿日:2022.08.27

  • たまネコ♪

    たまネコ♪

    「和菓子のアン」とリンクしていたとは‥読み終わり、みなさんの感想を読んで気づく‥私もまだまだだなぁ(汗)

    困っている人、動物(笑)がいると、どうしても放っておけないお人好しの主人公、アライクリーニング店の長男、新井和也。
    彼のまわりで起こる様々な事件を、友人の沢田がサクサク謎解きをしていく。
    沢田くんの思考回路に「この人は何者⁈」と惹きつけられる。

    最終4話目、読んでいると鼻の奥がツーンとしてきて涙が滲んできた。沢田くんの生い立ちもちょこっとでてくる。
    良い終わり方だったな♪
    続きを読む

    投稿日:2021.06.27

  • まんまるい

    まんまるい

    クリーニング屋さんのお仕事の面白さや凄さも感じたけど、それ以上に商店街という場の良さをあらためて認識した。こんな商店街が近所にあったらいいな。

    投稿日:2020.11.08

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