【感想】慟哭

貫井徳郎 / 東京創元社
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
8
9
6
1
0
  • 職場の男性から勧められた1冊

    職場の同僚男性より
    「これ、面白いから、よかったら読んでみない?」
    そう言われて、借りて読みだしたのが、この本を手にしたきっかけだった。

    連続幼女殺人事件という、女性にはキツイ設定にもかかわらず
    やいストーリー展開と、主人公の私生活をからめた苦悩、
    そして新興宗教の内幕への興味深さに惹かれて
    一気に読んでしまった。
    読み終わったあとに、まさしく「驚愕」したのは、言うまでもない。

    返すときに
    「面白かったわ、ありがとう」
    が心から言える一冊である。
    返したあと、自分で改めて買ってしまったのは
    彼には内緒にしているが。


    続きを読む

    投稿日:2013.11.09

  • 自分で推理せずに素直に読むのが楽しむコツ。面白いのは間違いない。

    作家がテクニックを駆使して、読み手をもてなしてくれる感じがすごく良く伝わる作品。この作品は、あれこれ裏を推理したり構成を深読みせず、文章が流れるままに受け身に楽しむのがよいと思える。そうやって読めば、非常に面白いミステリーであるのは間違いなし。序盤から2人の主人公が交互に登場して話が展開していき、ちょっと不思議に思うが、最後に「そう来るか!」という展開。まさに書誌説明にある「驚天動地」というのおおげさではなかった。貫井作品は初めて読んだが、他の作品でもこのように書き手のテクニックでおもてなししてくれるのだろうか?是非読んでみたいと思わせる。続きを読む

    投稿日:2014.11.17

  • 読みやすい。

    読みやすくスラスラ読めました
    幼女誘拐殺人を追う捜査課長、
    心に穴を埋めるため新興宗教にのめりこむ男
    話が交互に進行していく
    途中から予想がついたが発刊当時としては
    かなり画期的ミステリーだったんだと思う。続きを読む

    投稿日:2014.06.04

  • 正解!

    帯の北村さんのコメントと「山本周五郎賞」受賞をみて買ったが大正解、とても面白かった。2つのストーリーが平行して進んでいく構成はやはり読んでて面白い。

    投稿日:2013.09.25

  • 結末は...

    展開に引き込まれていきました。
    連続幼児殺人事件を指揮しているうち、、いつの間にか被害者になった佐伯。
    警察官という立場の父がわが子を殺されたあととった行動とは・・・
    再度読み返してみます。

    投稿日:2014.06.04

  • 哭くより虚しさがこみ上げる

    2005年3月5日読了。この話の最後らへん、私の目から感動でも悲観でもない涙がでてしまった。なんで泣いたのかその時はわからなかったけれど、時間をおいたらなんとなくわかった。むなしい気持ちでいっぱいだったからだ。あとでわかったことだけど、慟哭って大泣きすることなんやね。でも虚しさの方が勝っていた。最後は想像通りだったけれども、佐伯の最後を見届けようという気持ちになった。続きを読む

    投稿日:2015.01.27

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ブクログレビュー

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  • やっさん

    やっさん

    焼肉食べたい(笑)

    ってな事で貫井徳郎の『慟哭』

    わしはこのタイトル読めなかったんで『どうこく』って読むとお知らせします(笑)

    意味は声を出して泣くことだそうです。

    借りた本にはカバーが無くかなり年期の入った本で27年前に初版された本でした。

    そしてこの本は貫井徳郎さん25歳のデビュー作だそうです。

    今読んでも色褪せないと言うかのめり込む内容と、とてもデビュー作とは思えない展開と終盤のたった二行に度肝抜かれてラストは身震いを起こして放心状態になってしまう秀作じゃないじゃろか。

    こう言う良い作品の内容は敢えて書きません。

    体感してもらいたい本じゃね
    ホントは色々と言いたいけど(笑)

    これって映像化出来るんかなぁって考えて、考えて、考えて……出来たら凄いじゃろなぁとニタニタしながら余韻に浸ってます

    これ読んだ人とあの犯人は誰っ?とか続編が出たらどうなるんかなぁって内容をアテにして酒呑みたい(笑)

    2020年68冊目
    続きを読む

    投稿日:2024.01.22

  • Steve Austin

    Steve Austin

    【先に小説版の方にレビューを書いてしまったのでこちらに転記する。】

    『慟哭』とはそういう事だったのか…。
    警察側と犯人側の物語が代わる代わる短いスパンでどんどん進んで行く。ただ、時間軸にズレがある事に違和感を覚える。そこに時間軸のトリック(?)が隠された作品で、それを意識していくと結末が予想できる。
    ……ただ、、こんな犯行無理過ぎない!??

    1993年に発行された単行本で読んだ為か
    ・常用外漢字の多用。
    ・30年前でも「そこはひらがなでしょう」という部分も無理やりの(?) 常用外漢字の使用。
    よってちょっと読み辛い、当時作者は25歳だったそう…若さを隠すためか?
    続きを読む

    投稿日:2023.10.29

  • kata86t

    kata86t

     連続して幼女誘拐殺害事件が発生。捜査一課長の佐伯は犯人を追う。
    一方娘を殺害され人生の希望をなくした松本は宗教団体に入り希望を追う。
    その中で黒魔術を経験し、人間の体に娘を復活させる事が可能と思いこみ、
    次々と上記事件を起こす。
     ある時捕まった、松本は佐伯だった。1年前に自分の娘を殺された佐伯が、
    離婚後旧姓に戻り、連続事件を起こしたのを、最後には同僚に発見され逮捕された。
     別々の事件が、実は時間がずれており同一犯人だったという話。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.13

  • sarubobo-papa

    sarubobo-papa

    デビュー作で、鮎川哲也賞最終候補作品です。

    幼女連続殺人事件を捜査する捜査一課長の佐伯のストーリーと、心に穴のあいた新興宗教にはまっていく一人の中年男性のストーリーが、時間軸をずらして進行していく

    読み始め、この中年男性「彼」が幼女殺人事件の犯人かと思いながら読んでいくが、最後には仰天の結末が。

    佐伯の出生の背景や、政治的圧力、エリートなどのキャラ設定に、新興宗教や殺人、復活などの興味をそそられるキーワードで一気読みでした。

    これを書いたのが25歳の時とは驚きです。
    間違いなく貫井作品の代表作といえると思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.11.12

  • kuchiyama

    kuchiyama

    附属図書館にて。桜さんのおすすめ。

    またしても新興宗教もの。松本が金持ちな無職であることから、まさかとは思っていたが。

    しばらく本を広げられる心境ではなかったが、テスト期間は読書を始めるよいきっかけである。続きを読む

    投稿日:2016.02.08

  • 館長

    館長

    イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387160487.html)

    投稿日:2014.07.06

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