【感想】花鳥風月の科学

松岡正剛 / 中公文庫
(13件のレビュー)

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「花鳥風月」に代表される日本文化の重要な十のキーワードをとりあげ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から分析、その底流にひそむ「日本的なるもの」の姿を抉出させる。著者一流の切り口が冴えわたる、卓抜の日本文化論。

    「日本人に昔から備わっている宗教観や風物を尊ぶ気持ちを、なんとなくでなくきちんと説明してみせようという一冊だ。花鳥風月という、それ自体に素敵な雰囲気のある、雅だがあいまいな言葉を、科学はもちろんのこと、民俗学や個展の知識まで総動員して説明していく。」
    ・安藤サクラさんの愛読書らしい。「自分に信仰心はないが、人が仏様い自然に手をあわせる感覚に興味があり、その「感覚的なものを科学的に解明してくれる」のではないかと本書を読んだそうだ(『ダ・ヴィンチ』17年1月号インタビューより)
    (『あの人が好きっていうから・・有名人の愛読書50冊読んでみた』ブルボン小林 中央公論新社の紹介より)
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    投稿日:2023.09.19

  • キリン

    キリン

    「山」「神」「風」などモチーフごとに章立てされていて、楽しく読める。絵や俳句が趣味の人にはおすすめ。

    投稿日:2021.05.07

  • katsuya

    katsuya

    日本の伝記伝承モノに興味を持って読了。日本人が花、鳥、風、月、山、夢などをどう捉えてきたかを、伝承文化や古典、地名、風習などから掘り出して解説するもの。松岡正剛の著作は初めて。内容は日本人なら知っておくと良いと思わせるものが多く、興味深い。好きな人にはたまらないはずだが、作者の表現がややくどいかな。続きを読む

    投稿日:2017.05.16

  • hakuhatu

    hakuhatu

    正直、良く理解できなかった。もちろんこれは私めの理解力不足に起因するものではあるとは思う。
    一つ一つの章はまあ難しいというわけではなく理解可能な範囲ではあるのだが、総体として何が言いたいのか。カルチャーセンターでの「イメージの誕生」という講座を元にしているとのことで、講座自体を聞いていればもう少し判ったのかもしれないのだが。
    章立てされた一つずつのコンセプトは理解できるが、それが花鳥風月ということばで表現されるモノのコンセプトとしてどうまとめ上げられているのかが理解できません。かなりこった章立て「山 道 神 風 鳥 花 仏 時 夢 月」に編集の妙があるのだと思うのですが、もうこの順番が判らない。
    まあ、そういうことですがとりあえず知識は増えます。
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    投稿日:2014.06.29

  • hideoshoji

    hideoshoji

    「『花鳥風月』に代表される日本文化の重要な10のキーワードを取り上げ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から分析、その底流にひそむ『日本的なるもの』の姿を抉出させる。」(解説より)

    難しかった…。

    投稿日:2014.04.24

  • sh01

    sh01

    タイトルが駄目。タイトルが内容とまったくあっていない、あるいはほんの一部分しかあらわしていないのが残念。「科学」と表現する必要があるのか?という。

    カルチャーセンターの講座の記録がもとだということで[p429]、全体的に思いつきのエッセイのような記述が納得。

    日本文化の歴史的な起源、発祥からみる(「山」から「都」へ[p16]など)だけではなく、科学的なエピソードもエッセイ的に取り込みながら、「景気」を盛りあうためのコミュニケーション様式、ユーザーインターフェースである「花鳥風月」に迫る。「隠れた次元」[p58]を浮き彫りにするよう。

    まさに知識人?で、一つのことに対して芋づる式に別の事柄が接続していく(「わたしはそれ[※『かげろふ日記』の作者が美人だということ]を知ったときにすぐに『五番町夕霧桜』の佐久間良子を思い浮かべた」[p370]など)。

    「はか」[p368]など、ことばをとりあげる箇所の多くが煩わしく感じる。しかし、「ウツる」というのが「移る」写る」「映る」であることから「花鳥風月」は「連続的に映し写されていくイメージの切れ目のない移行性」なのだ[p318]と重要な側面がいわれる。

    また、「ここ」から「むこう」(ほか)へ過ぎ去っていく時間を獲得するための容器、「器」(ウツわ)[p329]などの示唆。

    カルチャーセンターの記録がもとのまとまりのなさで、弱いか。
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    投稿日:2013.06.25

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