【感想】遺品整理屋は見た! 孤独死、自殺、殺人、・・・・あなたの隣の「現実にある出来事」

吉田太一 / 扶桑社
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
2
8
14
4
0
  • 人が死を迎えたその跡は・・・

    不動産競売関係の本を読んでいて、この本にあたった。また、知人が「遺産整理屋」のような仕事をしている関係もあり、具体的な話は聞いたことはないが、通常は「ヒトが嫌がる仕事」の裏側を見たいな、ということもあって、読んでみた。
     
    競売不動産の物件になってしまう中には、自殺や変死がされてしまった建屋やマンションの一室があるにちがいない。「遺品整理屋は見た!!」とタイトルは軽いが、読むうちに他人が抱える、想像はできないドロドロとした人生の一部分を目の当たりに見るように書かれている。アメリカドラマの「科学捜査班」的な身体の腐敗により異臭などの話は筆者がこの業界にいるからこそ書ける描写なのだろう。
     
    それぞれの人間関係の中で「死」が訪れるのだが、「死」を客観視しなければならないことを感じた。
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    投稿日:2013.12.24

ブクログレビュー

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  • スティンキー*

    スティンキー*

    以前「特殊清掃」を読み、自分の知らない世界が衝撃でこちらも読んでみました。孤独死や自殺現場だけでなく、殺人現場まで清掃する・・・もう、ただただ頭が下がります。

    日々、淡々と生きているとどうしても、自分はこのま普通に生きて、普通に(家族に看取られて)亡くなる・・・と思ってしまいますが、自分や身内だっていつどこでどのように死ぬかなんて分からない。

    このような本は、多少表現が苦手だと感じる方もいるかもしれませんが、でも「人間=生もの」だということを改めて感じさせられます。

    でも、それが”生きている”ということなんだと思います。
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    投稿日:2021.01.13

  • かたくり

    かたくり

     孤独死や自殺の記事が多かったと思う。途中何とかならなかったのかという著者の言葉があり。あれから10年たった今どんなセーフティーネットができたのか、変わってきたのかが気になった。
     一案件ごとに章が区切られており、読みやすい本だった。
     ゴキブリの壁の話が一番印象に残った。
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    投稿日:2017.04.30

  • unnoo

    unnoo

    「死にざまは生きざま」
    何千人もの死にざまに会ってきた著者の、あとがきに書かれたこの言葉は、今後たびたび思い出すような気がする。

    自殺、殺人、死後数週間の遺体のあった部屋の描写(45L袋半分量のうじ虫、部屋の壁という壁についたG(文字にしたくない)、血しぶき、など)を読んでも想像が難しく全くと言っていいほど気持ち悪いとは思わなかった。
    ただ、そんなものを見なければいけない状況やそれに至った過程を想像すると気の毒で仕方なかった。
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    投稿日:2015.01.19

  • ざざあるいは電気羊

    ざざあるいは電気羊

    孤独死・自殺・病死。故人の遺品を親族に代わって整理する仕事がある。事実を淡々と書いているだけなのだがそこには紛れもなく一人の人間の死がある。すべての事例をもっと詳しく知りたいと思う。

    投稿日:2014.09.18

  • ルー

    ルー

     壮絶。途中で気分が悪くなるので、一息には読めない。
     死体にたかる床一面のウジ虫、床と言わず壁と言わず張り付いている一面のゴキブリ、フローリングの床に液状化してはりついた死体……。うえ。

     でも、ただグロいだけの本ではない。

     主はいなくなっても、部屋は主の痕跡を濃厚に残す。エロ本とエロビデオに埋め尽くされた部屋あり、独居老人の孤独死あり、息子の死体といっしょに6日を過ごして衰弱死寸前で発見された認知症の老親あり。

    「死んだ後の部屋」という、誰も見たことがなかった視点から、死に方、そして生き方に思いをはせる……という本だ。
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    投稿日:2014.03.30

  • ちゃちゃ

    ちゃちゃ

    作者のかたのブログは以前読んでおりました。
    そのときは家族と住んでいたので、うわ~、遺品整理って大変だなあと思っていただけでしたが、
    今は、自分も一人暮らしをしており、また
    両親の将来の遺品(といってもろくなものはありませんのでゴミをどう処理するか)など
    色々考えなきゃいけないなあと思う今日この頃。

    残された身内に迷惑をかけないようにより一層の
    断捨離を推し進めなくては!
    そのためにこの本をしっかり読んで、気を引き締めたい(苦笑)
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    投稿日:2013.05.04

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