豊田章男の覚悟 自動車産業グレート・リセットの先に
片山 修(著者)
/朝日新聞出版
作品情報
電気自動車に乗り遅れたと言われていたトヨタの突然の全面参入宣言。トヨタはEVに間に合うのか? EVと並ぶ水素自動車の未来は? 豊田章男氏が私費も投じるウーブン・シティの全貌とは? 2009年にトヨタ自動車社長に就任した章男氏は社長としての第2ステージとして、トヨタと自動車産業をどこに向かわせるのか。その深謀を解き明かす。
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商品情報
- 著者
- 片山 修
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 書籍発売日
- 2022.05.20
- Reader Store発売日
- 2022.05.20
- ファイルサイズ
- 0.9MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (7件のレビュー)
-
読んでいて、とてもワクワクした。豊田社長、そのへんの企業のサラリーマン社長とは人間の質というか、覚悟が全然違う。
全方位戦略、モリゾウとしての顔、自社単独最適ではなく全体最適の思考、水素エネルギー開発…、ウーブンシティへの想いなど、日本の技術や勤勉性の良い面を残し、次世代の新しい生き残り戦略を常に考えていることが記されていた。
まさに、時代の先端を切り開くリーダーだと思った。続きを読む投稿日:2022.08.20
著者は名古屋生まれ。トヨタ愛が強い感じがする。著者の『トヨタの方式』を以前読んだが、トヨタは無難である。そして堅実、保守的そして田舎サムライとされた。本では「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべ…し」という姿勢が感じられた。『トヨトミの野望、逆襲』を読んで、豊田章男の裸の王様ぶりをあからさまにした。豊田章男の評価のバランスを取るために、片山修の本を読んでみた。ちょうど、中和されていい感じとなった。まぁ。提灯本に近いところが、たまらなくいい。
なんと言っても、日本では一番稼ぐ会社なので、存続してほしい。乾いたタオルをとことん絞るという下請け会社システム、在庫を持たないカンバン方式、派遣、研修社員の活用など、日本の格差社会を実現した会社として、あくどく生きているのも素敵だ。内部留保も多い。自動車産業の100年に一度の変革時期にあるので、豊田章男はどう取り組むかということも興味もあった。本来なら豊田章男の本を読んでみたい。この本では、豊田章男が話した言葉があ李、拾ってみた。
「私は、誰よりもクルマを愛し、誰よりもトヨタを愛しています」2010年2月24日アメリカ議会公聴会。
「もっといいクルマをつくろう。それはクルマが好きだから」
「一人の運転好き、クルマ好きの人間として、クルマを楽しむ時間を作りたい」
「道が人を鍛える。人がクルマをつくる」
「トヨタはカーメーカーだ。走って楽しいクルマをつくる責任がある」
「きびきびした走り。味のある走り」
「何かを決めて動いてみること」
何かが起これば、彼は必ず現地現物を実践する。なぜか。現物を見れば、必ず何かを感じて、考える。思索する。それは大切な時間だ。
「真剣に考えないといけないが、深刻には考えないようにした」
「コントロールできないことを深刻に考えると、人はネガティブになってしまいます。ネガティブな連鎖は物事を悪くするばかりです。深刻にならず、まずは、コントロールできる範囲のことを真剣にやっていければいい」
「まずは思想です。そもそもトヨタは何のために存在するのか。クルマをたくさん売るためではありません。トヨタはみんなの幸せのために存在するのです」
「自分以外の誰かを思い、その人のために働き、そしてともに幸せになる」
「今、世界は悲しく、やりきれない現実に直面しております。私は、ロシアによるウクライナ侵攻に対して、激しい憤りを感じております。戦争や対立は誰も幸せにしません」
そして、ロシア、サンクトペテルブルク工場を撤退した。
「先を見通すことはむずかしい。こんな時だからこそ、無理にでも笑顔になって乗り越えた参りましょう」
一人勝ちでは?「一人も勝たなかったら、この国は一体どうなるのでしょうか。一人でも勝たないと、この産業は支えられないし、この国も支えられない」
トヨタは、47ヶ国にアスリートがいて、オリンピックに123人。パラリンピックに57人の選手を送り込んだ。「トヨタファミリーの代表選手たち」
「全方位戦略」「あらゆる技術の可能性に挑戦したい」「トヨタの本気度」
「情報とは、必要な人が、必要なものを、必要な時に、すぐに引き出せること」
「モビリティ・フォー・オール(すべての人に移動の自由を)」
2018年1月「自動車会社からモビリティカンパニーへ」
「敵は炭素であり、内燃機関ではない」
「EVをつくればつくるほど、CO2が増える」
2020年10月26日、菅首相の2050年までに脱炭素の実現を宣言。
「いま、日本がやるべきことは技術の選択肢を増やしていくことであり、規制、法制化はその次だと思います。最初からガソリン車やディーゼル車を禁止するような政策は、その選択肢を自ら狭め、日本の強みを失うことにもなりかねません。政策決定におかれまして、この順番が逆にならないようお願い申し上げます」
「ウーブンシティでカーボンニュートラリティの実現を目指します」ウーブンとは、織り込まれたという意味。
「トヨタの過去、現在、未来に対して責任を持つこと」
「わたしたちは、幸せを量産する」
この本から、拾ってみた。耐えて、耐えて、それでも笑顔をつくろうとする。
ふーむ。おもしろい。表出した言葉から、思いの裏側が見えてくる。続きを読む投稿日:2023.12.01
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