いちばんやさしい脱炭素社会の教本 人気講師が教えるカーボンニュートラルの最前線
藤本 峰雄(著)
,松田 有希(著)
,丸田 昭輝(著)
/「いちばんやさしい教本」シリーズ
作品情報
脱炭素、カーボンニュートラル、ネットゼロ──この言葉を聞いたことがある人は少なくないでしょう。いま世界では脱炭素に向けた取り組みが始まっており、日々、新聞報道やネットニュースで話題になっています。脱炭素や気候変動対応、環境問題を考えることはもはや一部の人だけのものではなくなっています。 そこで本書は、「脱炭素とは何か」「脱炭素を実現しないとどうなるのか」といった概要からはじまり、脱炭素を巡る世界の潮流や注目される新エネルギー(水素、アンモニア、合成燃料、バイオマス燃料ほか)について、業種別の脱炭素への取り組み事例などを交えて網羅的に解説しています。印刷にはベジタブルインクを使用した環境にやさしいエコ仕様です。
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商品情報
- 出版社
- インプレス
- 掲載誌・レーベル
- 「いちばんやさしい教本」シリーズ
- 書籍発売日
- 2022.03.23
- Reader Store発売日
- 2022.03.23
- ファイルサイズ
- 60.8MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (4件のレビュー)
-
データが充実しているのと、各国の動きやそれぞれのエネルギーの最新動向が整理されているのが本書の良い点。例えば、石炭の用途の5割が電気、3割が鉄鋼。石油の用途の4割が車、3割が化学用原料。天然ガスの用途…の6割が電力、3割が都市ガス。中国は2060年までにカーボンニュートラル実現を宣言。アメリカは2050年。インドは2070年など。
日本は2030年度に原子力の比率を2割程度まで高める目標を掲げているが、これは原発の増設なしでは難しいと考えられる。これは本書の記載だが、まさにその通りだ。昨年末のCOP28では、原子力3倍化宣言が採択され、日本を含む22ケ国が賛同した。2050年までに原発利用が進む。日本では先の福島を理由にヒステリックな反応も多いが、これを冷静に乗り越える事、それ故の初期コストや安全面、核のゴミ問題など課題は山積するが、基本的に私はこれを支持する立場だ。行政は既に衰退しつつあった原子力サプライチェーンの復活に動き出している。
日本政府の温室効果ガス2030年での46%削減目標は、CO2排出は43%(エネルギー起源が45%、非エネルギー期限が15%削減)これに加えて、温室効果ガス吸収源の増加の効果を含めて、46%としている。LNGは大量の備蓄に向かないため供給の柔軟性が小さく、燃料不足時に価格が上がりやすい問題がある。しかし、アメリカや中東、ロシアは簡単にLNG利権を手放すつもりはないだろう。太陽電池はシリコン系以外の開発に期待。
いずれの選択肢を取るにせよ、更なる努力が必要ならば、できるだけ、自前で対処できる燃料が望ましい。それこそ、安全保障においては最重要課題の一つであり、他国を頼る不安は可能な限り小さい方が良い。続きを読む投稿日:2024.01.27
広く全体像を抑えられで良い。
脱炭素の背景
パリ協定
気温上昇を2度でなく1.5度に抑えるべき
TCFD
task force on climate-related financia…l disclosure
気候変動の影響をシナリオ分析して
財務への影響を整理すべし
GHGプロトコル
CO2排出に関する算出、報告のための
標準ガイドライン
scope1-3
取り組み範囲
需要側
省エネ
電化
エネルギーの供給者になる
VPP
DR
カーボンオフセット
森林吸収
クレジット
供給
エネルギーを変える
アンモニア
水素
再エネ
太陽光
風力
原子力の再稼働
共通
CCUS
続きを読む投稿日:2023.11.19
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