イクメンの罠(新潮新書)
榎本博明(著)
/新潮新書
作品情報
鈍感、不真面目、頼りない――。ここ数十年、子ども達の父親に対するイメージは悪化し続けている。「父親は厳しかった」と答える割合は低下し、「よくほめられた」と答える子どもが増えているにもかかわらず、この結果。上辺だけを真似た欧米流子育ての導入は、日本の家族をどう変えたのか。イクメンブームが加速する中、教育心理学者である著者が、父性機能の低下と自立できない子どもの増加に警鐘を鳴らす!
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商品情報
- シリーズ
- イクメンの罠(新潮新書)
- 著者
- 榎本博明
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2022.01.15
- Reader Store発売日
- 2022.01.15
- ファイルサイズ
- 1.4MB
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この作品のレビュー
平均 3.0 (8件のレビュー)
-
「イクメン」という言葉の気持ち悪さ、感じたことありますか?
私はありますし、本書の意見は全般的に賛成。
そもそもイクメンとは、どこから来たのか。
どうやら国がキャッチーな言葉を使って『「男女平等」を…主張したよ〜』ぐらいのテンションで作った言葉のようです。
(個人的に、どこまで本気で男女平等を政府が考えているのか疑問に思う節があるので、テンションには偏見かもしれません…)
よくハライチの岩井さんの画像で使われてしますが、「イクメンの意味がわからない!自分の子を育てるのは普通でしょ?」というコメントに同意する人は本書をオススメ。
イクメンという言葉の軟弱さを感じられるかもしれません。
本書では「父親は、こうあるべき!」という内容ではなく、「著者は、こういう姿を子供に見せて来ました。そしたら子供はこう育ちました。大人も子供も個性があるので、参考までに…」くらいの立ち位置で書かれています。
もちろん、その考えの根拠や裏付けも提示され、私個人は納得できる内容でした。
子育ては母親が全て担うものではない、と実感させてくれる1冊でした。
「子育ての仕方が分からないし、何していいか分からない」
「仕事が忙しいから、子育てはノータッチ」
は、ちょっと違うかもしれません。。
続きを読む投稿日:2022.06.24
もうすぐ妻との間に初めての子どもが生まれる予定です。夫として、「イクメンになる!」と密かに意気込んでいたので、本書のタイトルを見た時は思わず手を取らずにはいられませんでした。
育児や家事を「手伝う」感…覚というのは、そもそも間違っている。これは理解していました。
でも、母親と同じような役割を担うのではなく、父親としての役割を理解する大切さ。「無条件な愛」を提供するだけでなく、「社会性」を身につけるためにある程度の厳しさも必要だと。
非常に勉強になりました。続きを読む投稿日:2023.05.13
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