- 最新巻
歴史探偵 開戦から終戦まで
半藤一利(著)
/文春新書
作品情報
山本五十六の決断力、ニミッツの統率力、昭和天皇のドイツ観――リーダーシップに見る太平洋戦争
開戦から80年。日米の指導者を縦横無尽に語りつくす!
未収録「歴史探偵」エッセイシリーズ三部作 完結篇。
「太平洋戦争と言う一つ歴史、それを眺めていきますと、人間と言うものはいろんな面を見せます。いろんなことを考え、またいろんな過ちを犯すわけです。その一つ一つが全部教訓になるというわけではございませんが、少なくとも上に立つ人達はどうあるべきかということに関する限りにおいては、多くの教訓があるのではないかと思います」(本文より)
・真珠湾攻撃作戦に見る山本五十六の「偉さ」
・ ニミッツ抜擢はアメリカ軍の柔軟な人事の象徴
・部下に任せて責任は取る南雲忠一
・日本海海戦、作られた東郷平八郎の「決断力」
・ドイツの街中で考えたヒトラーの時代
・日本とドイツ、空襲の違い ほか
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商品情報
- シリーズ
- 歴史探偵 忘れ残りの記
- 著者
- 半藤一利
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2021.12.16
- Reader Store発売日
- 2021.12.16
- ファイルサイズ
- 5.8MB
- ページ数
- 240ページ
- シリーズ情報
- 既刊3巻
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この作品のレビュー
平均 3.5 (4件のレビュー)
-
太平洋戦争中の日米両海軍の軍人のリーダ-シップを分析▷ミッドウェイ海戦で大敗を喫した空母機動部隊の司令長官・南雲忠一(1887-1944)中将を引合いに出し、山本五十六(1884-1943)連合艦隊司…令長官が「南雲君ではどうも頼りないから小沢治三郎(1886-1966)中将の方がいい、彼に任せたい」と進言するも、年功序列に固執する海軍省人事局に一蹴された・・・「戦時なのに平時同様の人事をやっている。これじゃ勝てません」と筆者▷GHQが柔道、剣道、忠臣蔵まで禁止するなか、相撲をあっさり許可したのは何故か...?続きを読む
投稿日:2022.08.20
このレビューはネタバレを含みます
軽いエッセイで、テーマは多岐に富んでいて、読みやすい。
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その分、いつもの鋭い歴史的な切り込みは少ないが、そんな中にも半藤氏ならではの視点は潜んでいる。
ベルリンの大通りにある「金色のプレート」、いわゆ…る「躓きの石」に関しての記述などがそれだ。ナチス時代に連れ去られて帰って来なかったユダヤ人の名前を彫ったプレートだが、そんなドイツ人にとっての負の遺産を、なぜ、作っているのか、という考察がある。
『歴史的事実とは捨てきれるものではない。われらの行為はわれらを追う、という言葉がある。未来永劫、ドイツ人がやったことはドイツ人にくっついてくる。しかし、日々<努力して>思いだし語り継いでいかないと、掌からそれはこぼれてしまうと、ドイツ人はわかっているのであろう。金色のプレートはそのことを語っていると、勝手にわたくしはそう思った。』
同感だ。人は忘れてしまう生き物だ。だから、常に思い出すよう、忘れてしまうことへの抵抗を試みている、その象徴であるのだと思う。
その後が、また半藤氏らしい。
『東西分断のつらい、長い間の体験があったればこそ、彼らはそのことを知った、なんていったら、ドイツ人に叱られるであろうか。』
逆に言うと、そういった体験がなく、努力もしないから、今の日本があるのだろう。
もう一つ。最近のウクライナ侵攻を機に、ロシア(ソ連)の第二次世界大戦の頃からの歴史を振り返ったりする中で、わかってきたことについて、気になるデータが載っていた。各国の戦死者数の比較だ。
『ソ連:2000万人、志那:1000万人、ポーランド:602万8000人、ドイツ:600万人、日本:260万人、ユーゴ:170万6000人、フランス:65万3000人、アメリカ:40万7000人』
日本において、国土は燃やし尽くされ、国内外で大量の戦死者が出たと思っていたが、こうして比較してみると、ソ連のほうが10倍の戦死者を出していることになる(そのほとんどがドイツ戦とのこと)。人口の違いはあるが、まさしく桁が違う。
今、ロシアが戦争を仕掛けているが、果たして、どれくらいの犠牲が出るのか。
この戦死者数から、何を学ぶのかが問われているように思えてならない。続きを読む投稿日:2023.04.19
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