デジタルリセット
秋津朗(著者)
/角川ホラー文庫
作品情報
許すのは5回まで。次は即リセット――。理想の環境を求めるその男は、自らの基準にそぐわない人間や動物を殺しては、別の土地で新たな人生を始める「リセット」を繰り返していた。一方、フリープログラマーの相川譲治は、シングルマザーの姉親子の失踪に気付く。姉と同居していたはずの男の行方を追うが・・・・・・。デジタル社会に警鐘を鳴らすシリアルキラーが誕生! 第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。
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商品情報
- シリーズ
- デジタルリセット
- 著者
- 秋津朗
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川ホラー文庫
- 書籍発売日
- 2021.12.21
- Reader Store発売日
- 2021.12.21
- ファイルサイズ
- 1.4MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (3件のレビュー)
-
うーん、絶妙につまらない。まず単純に読みづらい。章ごとに時系列が変わるの上に、章の中でも急に回想に入ったりする。あと視点人物が急に変わるのもわかりづらい。
あとこのオチはどうかなぁ。水に流しすぎじゃな…い?続きを読む投稿日:2022.01.19
このレビューはネタバレを含みます
秋津朗著『デジタルリセット』(角川ホラー文庫)
レビューの続きを読む
2021.12.25初版発行
390頁
2022.9.16読了
2021年第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<読者賞>受賞作。
本作はほとんどの…選考委員が辛辣なコメントをしていたにもかかわらず、読者賞を獲得した作品である。
大賞を受賞した新名智著『虚魚(そらざかな)』がイマイチだったので、「むしろ本作の方が面白いのでは?」と期待して手に取った。
しかし、残念なことにこの作品はまだ商業出版できるレベルに達していない。
失踪した姉親子の行方を追って事件の真相を突き止めていく個々の展開は面白いのだが、ストーリー全体で見ると完全に破綻してしまっている。
結局、姉親子を殺害した男が物語の終盤で殺されてしまい(328頁)、弟の譲治は姉親子の足取りをつかめないままである。一応、エピローグで姉親子の白骨化した遺体が偶然発見されるシーンを描いてお茶を濁しているが、譲治が姉親子の死を知ることはない。
姉親子を殺した男は、身分証の偽造屋から買った個人情報で他人になりすました生活を送っているサイコパスで、少なくとも三回は名前を変えている。そして、名前を変えるたびに、自分を知る人間を次々と殺していくのだが、生々しい描写が多く、恐怖を感じるどころか逆に辟易してしまう。
他人になりすましている理由は、「理想の家族の肖像」(7頁)を求めてということなのだろう。
裏表紙にある「許すのは5回まで」という煽り文句は、(自分を不快にさせるような)失敗が5回続くとその人を殺すという意味なのだが、ストーリーの中で十分活かされているかというと疑問である。
姉親子を殺した男と譲治は共にIT技術者で、IT技術関連の小ネタがところどころ挟み込まれているのだが、ほとんどが物語の筋と関係がない描写で、知識のひけあかしに見える。例えば、IT会社の採用面接でいやにIT技術について熱弁をふるうシーンがあるのだが、ここは丸ごとカットしてもいいくらいである(283頁)。
そもそもIT技術者という設定自体も不要かもしれない。IT技術者でありながら、会話シーンは昭和の香りたっぷりで、洗練された感じが全くしない。IT技術者なのに、紙で印刷した地図で目的地を探したり、履歴書を紙媒体で保存していたりと疑問符のつく場面が多い。
むしろ源氏鶏太のようなサラリーマン小説を目指した方がいいのではないかと思う。
三人称小説で複数の登場人物の視点から描かれているが、いわゆる「タブーな視点移動」に陥っている。
同じ章内で何の前触れもなく視点者が変わり、登場人物の誰が見て、考えたことなのか分からず、読者にとって非常に読みづらい。その結果、誰が主人公なのか分からず、前半はとにかく読み進めるのが苦痛である。
プロローグ後の最初の章が、孝之(姉親子を殺した男の偽名)視点で始まったと思いきや、いつの間にか木田という男性の視点にすり替わっていたりする。孝之がサイコパスであることは読み始めてすぐに判明してしまうのだが、それであれば、あえて犯人視点からの描写を書かない東野圭吾著『白夜行』のような作りにしてほしかった。譲治の登場が89頁目というのも遅すぎる。
終盤に入ると、バトルシーンが入ったり、恋愛要素が入ったりとますます節操がなくなる。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞の作品はもう読まないだろう。続きを読む投稿日:2022.09.18
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