- 最新巻
最後の審判
ロバート・ベイリー(著)
,吉野弘人(訳)
/小学館文庫
作品情報
胸アツ法廷エンタメ、心燃やす堂々の完結編。
老弁護士トムにかつて煮え湯を飲まされたあの殺人鬼が脱獄し、最凶の殺し屋とともに血みどろの復讐劇の幕を開けた。相棒リック、検察官パウエル、黒人弁護士ボーら親友でもある教え子たち、さらに大切な息子夫婦と可愛い孫・・・殺人鬼はトムにとって最も大切なものを狙い、末期癌に冒された彼を容赦なく追い詰めていく。死の淵に立つトムは果たして愛する者たちを守れるのか。
正義とは、友情とは、家族とは・・・。激しく心を揺さぶりながらも、読む者の心を熱く燃やし続けるシリーズ最高傑作。大好評胸アツ法廷エンタメ四部作、堂々の完結編!
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商品情報
- シリーズ
- ザ・プロフェッサー
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 2021.12.12
- Reader Store発売日
- 2021.12.07
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- シリーズ情報
- 既刊4巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.9 (14件のレビュー)
-
次のプレイだ 四十九番
おれたちならできる
トーマス・ジャクソン・マクマートリーと彼の愛する人たちとの物語も遂に最終巻
読みたい!でも読んだら終わっちゃう!という思春期の乙女状態で手を付けられずにい…ましたが、とうとう読みました!読んでしまいました!
そしてやっぱり「トム〜〜〜〜〜!」となりました!(どんな状態やねん)
今回はほとんど法廷シーンはなし
因縁の殺し屋ボーンが刑務所から脱走し、『最後の審判』を下すため、女殺し屋マニーと共にトムと仲間たちを狙う
トムは愛する人たちを守りきり殺人鬼を捕えることができるのか!?
そして末期癌に侵されたトムの運命は!?
ってな感じの今作、そりゃあもういろいろあって涙涙ですが、トムは最期までかっこよかったー!
とにかくトムは最期まであきらめない!絶対にあきらめない!なぜならばそれが“あの人“の教えだからです
そしてトムは自分の愛する仲間たちにもあきらめることを許しません
そうです“あの人“の教えを繋ぐこともトムに与えられ使命だからです
ちなみに“あの人“とはアラバマ大アメリカンフットボールチームの伝説的ヘッドコーチ、ベア・ブライアントのことで、実在の人物です
カレッジフットボール史上最高のヘッドコーチと称される彼はそりゃあもう名言残しまくりでこちらも是非ネットでチェックしてほしい!めちゃくちゃ情熱的でかっこいいっす
そしてこのベア・ブライアントヘッドコーチに代表されるように、このトム・マクマートリー四部作にはアメリカンフットボールが物語の中心にあってその魂みたいなんが物語をかたちづくっていて、キャラクターの造形にも影響してると思うんです
フットボールを知っていると、より深くこの四部作を楽しめると思うんですよね
そこで…
〈トム・マクマートリー四部作をしゃぶり尽くすための即席フットボール講座〉
(ドンドンドンパフー!)
まずは、超簡単にフットボールのルール説明を、ボールを基点にした陣取り合戦です(簡単すぎるわ!)
ま、詳しくはウィキペディアを見てもらうことにして(w)フットボールの大きな特徴は攻撃する側と守備する側が完全に分かれているということなんですね
そして戦術のスポーツでもあり、非常に細かく動きなどを決めて闘うために、通常は一つのチームの中にオフェンスチーム、ディフェンスチーム、スペシャルチームと分けられていて、各チームのポジションも他のスポーツに比べても非常に高い専門性があり、強いチームまたは高いディビジョンになるほど(化け物じみた能力の持ち主でもないかぎり)複数のチーム、複数のポジションを兼ねることはありません
つまりはアメリカンフットボールほどポジションによって求められる資質が異なるスポーツはないということです
そしてこのトム・マクマートリー四部作の登場人物も主人公トムを筆頭にフットボール経験者が登場しますが、性格や特徴に沿ったポジションが与えられていて、そのへんも見どころとなっておると思います
具体的にポジションと登場人物を見ていきますね
まずはオフェンスチーム
最前列は通常5人のオフェンスラインが並びその後ろにフットボールの王様ともいえるクォーターバックがいます
このクォーターバックが攻撃の指揮をしてチーム全体を動かしていくのですが、オフェンスラインはオフェンスと言いながら、基本このクォーターバックを「守る」ために存在する砦のような役割です
オフェンスラインに求められるのは大きくて頑強な体と精神で、第二巻に登場し、いとこのボーと雇い主の麻薬王カルホーンの間で揺れるTブッカーのポジションです
彼はボーに有利な証言をしたいと思いつつも家族を守るために、見たことをそのまま話す(結局はそれはカルホーンに有利になる)ということを強い意志を持って選択します
続いてワイドレシーバーです
このポジションはオフェンスラインの外側に位置し、ゲーム開始と同時に走り出しクォーターバックからのロングパスを受けるのが役割です
そのため足が速いのはもちろんですが、長いパスはどうしても正確性がなくなるため、多少パスがズレても掴み取ってしまう高身長と長い手が要求されます
そしてロングパスという攻撃手段はギャンブル性が高く失敗することのほうが圧倒的に多いため、くよくよしない陽気さが必要で失敗しても「さぁ次だ!」とチームに明るさをもたらす存在です
そしてときには相手チームの裏をかいてランプレイのときにチームメイトのために普段は全くしないブロックに参加することもあります
ボーンの襲撃を受けたボーを守るために身を投げだしたトムの元チームメイト、レイレイが陽気なワイドレシーバーでした
続いてディフェンスチームです
相手のオフェンスラインに相対してディフェンスラインがありその後ろに位置するのが守備の万能選手ラインバッカーです
この選手はディフェンスラインの外側を回って相手の王様クォーターバックを狙うこともあれば、ラインの中央をボールを持って抜け出てくるラインバックにタックルしたり、相手のレシーバーを追いかけたり、クォーターバックのパスをはたき落としたりと守備に関することならなんでもやります
当然求められるのはなんでもできる万能性ですが、最も重要なのはその時々で何をすべきかを一瞬で判断し決断する力であり、あらゆる状況でボールを追いかける執念です
自分が中心となって法廷に立つこともできるし、サポート役や地道な調査も厭わず、直接的な戦闘シーンもこなしちゃうという、トムを親父っさんと慕う黒人弁護士ボーにぴったりのポジションです
そして主人公トムのポジションはディフェンスラインの一番外側に位置するディフェンシブエンドです
このポジションは相手のオフェンスラインを跳ね飛ばし外側から敵の王様クォーターバックを狙うポジションです
敵側のラインにぶつかっていくわけですから屈強な体が必要ですが同時に高い俊敏性も求められます
ときには相手ラインを躱したり、クォーターバックがすでにボールを持っていないとわかれば反転して中央を固めにいかなければなりません
そしてディフェンシブバックに求められる最も大切な能力は勇気です
なりふりかまわず身を投げだし相手の大将に真っ先に突っ込んでいくのがディフェンシブバックの役割です
という感じです
文字だけだとなかなか難しいんですが、なんとなくフットボールのポジションと登場人物との相関性が伝わったでしょうかw
そんなに的外れなことは言ってないと思いますので、これからトム・マクマートリー四部作を読んでみようかなと思ってる方は是非ウィキペディアで調べてみてね!
(こんだけ長々と書いて最後ウィキペディア頼みかい!)続きを読む投稿日:2022.10.17
読書備忘録746号。
★★★★★。
マクマートリー&ドレイクのリーガルスリラーシリーズの第4作で完結作です。期待を裏切りませんでした。
そして、悲しいけど、やり切った感満載の結末。
勧善懲悪100%…のストーリーでした。
プロローグ。
第2作で捕まり死刑を待つのみとなったジムボーン(ボーン)・ウィラーとマクマートリー(トム)が刑務所で面会している場面。ボーンは、近いうちにお前を最後の審判に掛けてやると脅す。
そして第1章で、脱獄する・・・。
脱獄を幇助したのは、冷酷な殺し屋マヘリア(マニー)・レイエス。
ボーンは、とある依頼人からトムとトムのパートナーであるリック・ドレイクの殺人を請け負っていた。
そして、ボーンは自分を刑務所に送り込んだトムとリックと友人弁護士のボーセフェス(ボー)・ヘインズを憎んでおり、彼らの家族を含めた大切な仲間たちの復讐殺人も企んでいた。請負殺人の報酬と自身の復讐を兼ねようとしていた訳ですね。
そしてトム。末期ガンに侵されており余命数ヶ月。歩くことすらままならないトム。しかし、ボーンはトムがガンで死ぬ前に自分が殺すことを最終目的にしていた。
警察はトム、リック、ボーの家族も含めて厳重に警護するが、それをあざ笑うかのように、仲間たち、家族がボーンとマニーの凶弾に倒れていく。
そして、トムの最愛の孫がボーンに連れ去られた!トムをおびき出す為に。
死の淵にいるトムに最後のスイッチが入る。
人にはエネルギーの予備タンクがある。そのスイッチを入れるのは愛である。燃料は愛する人たちを奪おうとする者に対する激しい怒りだ!
どんな状態だろうが決してあきらめない!
シリーズを通して、作者が常に読者に伝えようとしてきたテーマである。
トムは、異常な量のステロイドを射ちボーンのもとに赴く。
果たしてトムはボーンに勝てるのか!
そうです!勧善懲悪です!笑
一応補足しておきますと、今作はほぼリーガルサスペンス要素は無いです。
ほぼ戦いです。
そしてエピローグ。当然ですが墓地ですね。
いやはや面白いシリーズでした。続きを読む投稿日:2023.07.07
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