小林秀雄の「人生」論
浜崎 洋介(著)
/NHK出版新書
作品情報
日本人の幸福とは何か?
誰もが知る“批評の神様”は、本当は何を書こうとしていたのか? 文芸批評家、芸術論の名手、古典研究の伝統主義者、果ては現代思想の先駆者・・・・・・小林に付きまとうイメージはじつに多岐にわたる。長きにわたって小林の文章を読み解いてきた気鋭の批評家が、まさに批評の始祖としての小林の多様な作品群の核心に見出したのは「人生の教師」という立場だった。この観点から小林の作品群の全体像を提示し、さらに小林の「生活形式」という思考の枠組みをヒントに、彼が一貫して近代日本人の自立と「それを支えるもの=幸福の根拠」を探求していたことを示す。新視角の小林論にして画期的な日本人論!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 小林秀雄の「人生」論
- 著者
- 浜崎 洋介
- 出版社
- NHK出版
- 掲載誌・レーベル
- NHK出版新書
- 書籍発売日
- 2021.11.10
- Reader Store発売日
- 2021.11.12
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 232ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
批評の泰斗小林秀雄は、私にとって仰ぎ見る存在だ。人間小林秀雄については、中原中也の評伝で僅かに知るばかりだった。系統だった解説書を読むのは初めてだが、幸い本書は分かりやすく私のレベルでもどうにかついて…行けた。長谷川泰子の存在は大きかったと思う。続きを読む
投稿日:2022.10.21
「人生の教師」という像:
「小林秀雄」を貫くイメージ
「近代」と「日本」との関係を問いただす
接ぎ木と「砧木の幹」
小林の「動揺」を跡づける
批評とはどんな営みなのか:
1近代日本が抱えた問題
明治…近代化とは何だったのかー物質文明・ヒユーマニズム・キリスト教
大正という時代—「あれも、これも」の心理
芥川の死のインパクトと、昭和文学の地平
「二階」と「階下」とを結ぶ批評
2小林秀雄の半生
小林秀雄の半生:
一高に入学するまで
志賀直哉との関係
長谷川泰子との生活
「近代的自我」への疑い
「自意識過剰」を超えてー他者との出会いについ
3いかに「意匠」から自己を守るか
批評家としてのデビユー
「直観」と「分析」
解釈学的循環―全体の直感と部分の分析
批評とは、「己れの夢を懐疑的に語る」こと
「宿命」の意味—根拠なき出会い
主調低音とのカップリング
第2章 自己を支えるものとは何か
1「故郷を失う」とはどういうことか
理論で現実は捉えられるか
「故郷喪失」の不安
リアリティを嗅ぎ分ける
自分の内にある「基準」
「民衆」の感覚
2ドストエフスキー論―歴史について
ドストエフスキ—への道
昭和の「混乱」
「ナロオド」への眼差し
「真理よりもキリスト」
3戦争と伝統―「文学と自分」
「日本主義」の時代
史料が人間を作り、人間が史料を作る
伝統と習憤
小林秀雄にとって「自由」とは何か
ジヤーナリズムからの隠遁
直観を信じるということ:
1敗戦と「私の人生観」
「戦後文学」の地平―『新日本文学』と『近代文学』
戦後第一声「コメディ・リテレ—ル」
宗教論から芸術論へー「私の人生観」
「観の目」で人生と歴史を見る
2「美」を求める心―「ゴッホの手紙」から「近代絵画」へ
ベルクソンからのヒント
『知覚の拡張」という道
セザンヌの「無私と忍耐」―見ることの自己克服
ゴッホの宿命―色彩とデッサンとの格鬪
3信じることと知ること―『本居宣長』と「山の人生」
言語を介して「内なるもの」へ—『本居宣長』
「もののあはれを知る」という道
「歌」の起源と「国語」
「自由」を守るために
「栗の樹」はどこにあるのか:
直観とは「惚れる」こと
再び近代日本の問題
栗の樹はどこにある続きを読む投稿日:2022.01.01
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。