第二次大戦、諜報戦秘史
岡部伸(著)
/PHP新書
作品情報
かつて大英帝国の覇権の源泉となったのが、卓越した情報収集と正確な分析力、つまりインテリジェンス(諜報・情報活動)であった。ロンドン郊外の英国立公文書館には、まさにインテリジェンスによって全世界から集められた政治、経済、軍事など、多種多様な情報が蓄積されている。筆者は約10年間にわたり、同館から数多の文書を入手し、研究を重ねてきた。先の大戦における日本の敗北は、「情報戦の敗北」といわれることがある。日本の諜報活動を裏づける「文書」を探し出し、読み解くことではじめてインテリジェンス復活への道が開かれ、大きな国益がもたらされるはずだ。英国立公文書館の所蔵ファイルが示す歴史の「真実」は、現代のわれわれにも多くの視点や教訓を与えてくれるだろう。人を欺くようなスパイ活動でも、根底に求められるのは誠実さであるなど、インテリジェンスの世界は奥が深い。正確な情報を得て、それを組織に活用するための要諦とは――。
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商品情報
- シリーズ
- 第二次大戦、諜報戦秘史
- 著者
- 岡部伸
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2021.09.14
- Reader Store発売日
- 2021.09.15
- ファイルサイズ
- 6.6MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (2件のレビュー)
-
第二次世界大戦における情報戦(ヒューミント工作)がオムニバス形式でとっつきやすく、また内容も分かりやすく示されている。
シンガポールでの日本の優れた諜報工作、インパール作戦へのチャンドラボースの影響…(ボースの熱意に押された部分もあるが、その後のインド独立の源流になったと今では評価)、終戦決定前の国体護持に関するアイルランドとアフガンからの電報、小野寺スウェーデン武官の活躍、GHQと共産主義者の蜜月など。
但し、自分的に珠玉だったのは、第六章の戦時に陸軍中心にソ連崇拝・幻想化が進んでいたこと、第七章にあるように、その裏でスターリンが着々と対日参戦の準備を秘密裏に敷いていたことだった。
いずれにしても悲しいのは、筆者がこの情報を探りあてたのが英国の公文書館であるということ。敗戦時に日本は焼却してしまったが、英国にはきちんと残されている。
また、何よりも舌を巻くことは、英国は米国以外の敵味方含めてほぼ全ての暗号をブレッチェリーパークの暗号解析施設で解読していたこと。従って、本書のソースには、英国の電報のほか、日本・中華民国・ドイツ・中立国の電報も登場する。情報分析というのはこういう風に情報を多層に組み合わせてやるものだと思い知らされました。
続きを読む投稿日:2022.02.26
p135
日本軍 望まずにロシア軍に従軍したポーランド人にの捕虜に対し、松山収容所などで寛容に処した
シベリア出兵中の日本軍が、ボルシェビキによって両親を惨殺されたポーランド人孤児765人を救出してポ…ーランドまで送り届けた
p139 小野寺信のリビコフスキー庇護
p143
インテリジェンス大国のイギリスは、インテリジェンス工作にもまた巧みである。イギリス側のだけの記録や資料を読んでいては真実は突き止められない。
p188
日本は真珠湾攻撃で宣戦布告文の手交が1時間遅れたため、卑怯なだまし討ちと避難されてきたが、ソ連は当時有効であった国際条約である日ソ中立条約を一方的に破って布告なしに日本に侵攻している
p216 大戦が終結すると、GHQは占領下日本で検閲を周到に準備し、実行した。1945年9月に、報道を厳しく制限するプレスコードを定め、新聞や出版社などの言論を統制し、一般国民の私信まで検閲を行った。それは日本の思想と文化を殲滅するためで、自己破壊の心理に陥った日本人による新たなタブーが生まれた
p217 江藤淳 閉ざされた言語空間 悪い軍国主義者と悪くない国民を二分に区別して洗脳する心理工作と規定し、日本の軍国主義者と国民とを対立させようという意図が潜められ、日本と米国の間の戦いであった大戦を、現実には存在しなかった軍国主義者と国民との間の戦いにすり替えようとすると指摘
p225 慚愧に堪えないのは、第8,9章で指摘したように、戦後のGHQの占領政策にもコミンテルンの工作が及び、マルクス主義に傾倒したニューディーラーらが日本国民に自虐史観などを植え付け、その影響がいまなお着ないことです続きを読む投稿日:2022.01.03
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